GAME RESULT試合結果
2013/7/23(火)
観衆 4,386人
天候 曇、無風 気温 27.1度 湿度 75%
主審:東城 穣 副審:聳城 巧/金井 清一 四審:
プレシーズンマッチ
味の素フィールド西が丘(home)
2-2
試合終了
前半1-1
後半1-1
FC東京 | CEサバデル | |
---|---|---|
7分:ネマニャ ヴチチェヴィッチ 71分:河野 広貴 |
得点者 |
34分:田邉 草民 78分:アニーバル スルド |
46分:米本 拓司→石川 直宏 46分:ネマニャ ヴチチェヴィッチ→梶山 陽平 46分:東 慶悟→河野 広貴 46分:渡邉 千真→平山 相太 68分:太田 宏介→松田 陸 68分:長谷川 アーリアジャスール→大竹 洋平 |
選手交代 |
22分:ラウル ゴニ→フアンホ シエルコレス 46分:ナウセ ペレス→ダビデ デナバス 46分:アントニオ ラオ→クリスティアン ガルシア 61分:マヌエル ガト→フェルナンド ヨレンテ 70分:パブロ ルイス→ジョアン ノゲイラ 78分:フェルナンド ヨレンテ→イェライ サバリエゴ |
15 | シュート | 10 |
8 | GK | 10 |
4 | CK | 2 |
9 | 直接FK | 16 |
3 | 間接FK | 5 |
3 | オフサイド | 5 |
0 | PK | 0 |
警告 | ||
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 16 | 丸山 祐市 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 21 | 廣永 遼太郎 |
DF | 35 | 松田 陸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 13 | ナウセ ペレス |
DF | 17 | アントニオ ラオ |
DF | 15 | パブロ ルイス |
DF | 18 | ラウル ゴニ |
MF | 23 | モハメド ヤゴウビ |
MF | 8 | アントニオ イダルゴ |
MF | 14 | アントニオ ロンガス |
MF | 11 | フアンホセ コヤンテス |
MF | 21 | 田邉 草民 |
FW | 9 | アニーバル スルド |
FW | 7 | マヌエル ガト |
GK | 1 | ダビデ ナバス |
DF | 5 | クリスティアン ガルシア |
DF | 16 | イェライ サバリエゴ |
DF | 22 | ジョアン ノゲイラ |
MF | 4 | フアンホ シエルコレス |
MF | 25 | フェルナンド ヨレンテ |
FW | 20 | アントニオ ゴメス |
【選手・監督コメント】
味の素フィールド西が丘にCEサバデルを迎えて
日本代表の東アジアカップへの活動のため、J1リーグは一時中断。この間に東京はフレンドリーマッチを開催。ホームゲームとしてはJ2を戦った1999年J以来(天皇杯では2000年に実施)となる味の素フィールド西が丘で、業務提携を結んだスペイン2部のCEサバデルを迎える。ご存知のように田邉草民選手が期限付き移籍をし、加入後まだ半月足らずだが、そのプレーに注目が集まる。またスペインのチーム特有の個人技の高さ、球際の激しさなども見どころの一つといえるだろう。
それに対してポポヴィッチ監督は、「いつもどおりの東京のスタイルで勝負する」と話すとともに、多くのメンバーに出場機会を与え、真剣勝負として選手個々も、チームとしてもリーグ戦につながる戦いをめざす。
東京は、日本代表の徳永、森重、高橋、権田が、さらに韓国代表のチャン ヒョンスが不在に。そのため、GK塩田、センターバックは加賀と丸山、右サイドバックには今季初出場となる中村を起用。米本と長谷川がダブルボランチを組む布陣で臨むことに。また6月までギリシャ・パナシナイコスへ期限付き移籍をしていた梶山が今季初のメンバー入り。JFA・Jリーグ特別指定選手の松田もベンチに控えることになった。
昼間に見舞われた激しい雨は上がり始めたが、風がなく湿度の高い気候のもと、試合は19時20分に東京のキックオフでスタートした。
ヴチチェヴィッチが先制、互いに攻め合う展開に
立ち上がりからボールを支配した東京。パスをつないで攻めに出た。7分には丸山のバックパスから、GK塩田が左前線に。これを渡邉が競って落とし、ネマニャ ヴチチェヴィッチがマイボールにしてドリブルで中へ前進。狙い澄ましたミドルがネットに吸い込まれ、先制を果たす!
15分には右サイドに流れた米本が、ゴール前中央へ斜めのパス。三田が落とし、渡邉がグラウンダーのミドルを放つが、GKがセーブ。17分には相手陣内中央でのFKを得る。距離はあったが中村が強烈なブレ球のキックで直接狙う。しかし枠ぎりぎりでGKのセーブに阻まれた。
一方、様子をうかがい慎重に立ち上がったサバデルだったが、徐々に攻撃の形を作り始める。25分過ぎには東京のクリアを奪われる形でサバデルの攻め込みを許すことに。長身のFWスルドのポストからの展開が続き、27分には左サイドバック・ヤゴウビが中盤右までフォローし、左エリアにスルーパス。受けた田邉は、東京DFの間をトラップですり抜けるように反転し、シュートを放つが枠外に。
その後もDFラインから組み立てようとするサバデルだったが、34分には左サイドバック・ヤゴウビが巧みなドリブルで東京DFを粘り強くかわして左エリアに突進。中へのマイナスのクロスに、中央の田邉がダイレクトで合わせてゴール。同点に追いつかれた後、前半終了間際には東京がスピーディに仕掛け、ヴチチェヴィッチを中心にチャンスを作ったが、追加点を決めることはできず。1対1のまま後半へ折り返すことになった。
河野が勝ち越し弾を決めるも、好ゲームはドローに
後半から東京は4選手を交代。平山をトップに、トップ下に三田、右MF石川、左MF河野、ボランチを梶山と長谷川が組む布陣で臨んだ。50分にはサバデルFWスルドのシュートが左ポストをヒット、52分には東京・石川のスルーパスに合わせて、右エリアの平山がオフサイドラインをかいくぐって飛び出してシュート。
54分にはDFラインで加賀がカット→中央の梶山→平山とダイレクトでつなぎ、左を上がった石川に。クロスはファーに抜けるも河野がフォローして中央に戻し、長谷川が縦パス。エリア中央の三田は相手DFに押さえ込まれたが、ダイナミックな攻撃をみせた。
互いにアグレッシブに仕掛け、57分に、右に流れたサバデル・田邉のサイドチェンジから、左サイドバックが仕掛け、中央へのMFフアンホセがタイミングをずらして東京DFをかわしてシュートを放つ。巧みな攻撃に東京DFは崩されてしまったが、ボールはポストをヒット。64分にもサバデルが左エリアを突破。そこからのクロスにスライディングで合わされ、ネットを揺らしたかに思われたが、オフサイドに。
徐々にサバデルにリズムを掴まれることになったが、67分、松田がイン。右サイドバックに入り、中村が左に。続いて大竹をボランチに投入。その直後の71分、ラインを押し上げた丸山の縦パスに合わせ、河野がエリア中央に抜け出す。河野は前に飛び出したGKを見極め、力を抜いた巧みなシュートを決めて勝ち越しに成功した。
しかし78分にはサバデルの左クロスから、ゴール前で東京DFと競り合ったサバデルFWスルドに胸トラップからのシュートを決められ再び同点に。それでも気持ちを切らさず、40分には梶山の展開から松田が鋭い右クロスを送る。これに、ゴール前・相手DFの間に石川がどんぴしゃで飛び込み、ヘディングを放ったが……。終盤にも三田が突破力を活かし、チャンスを作ったが、相手GKの好セーブもあり、ゴールは割れず。最後まで互いに攻め合った好ゲームは、ドローに終わった。
【選手コメント】
《河野》「サバデルには練習参加をしたときに、みんな“足元”が巧いと感じていた。反面、DFの裏にはあまり対応していないなと思っていたので、今日も裏に抜ける動きを出していこうとした。その意味では狙いどおりのゴール。点を取ることにこだわって戦った。今日は親善試合だが、『こういうときだからこそ結果を残さないと!』と思っていた。今日のゴールをリーグ戦につなげたいし、リーグ戦でも取らなければ意味がないと思っている」
《梶山》
「本当に久しぶりの試合で、45分間プレーができたことは個人的にも収穫。ギリシャから戻ってきて、オフ期間の立ち上げからコンディションを整え、急ピッチで仕上げてきたが、東京のファン・サポーターのみなさんにゲームをする姿を見せられたことも嬉しかった。(今季初の東京でのプレーだが?)みんなの技術の高さを感じた。ただ、勝ちきる部分やゲームをコントロールしたり、流れを見極めるところがまだ足りないと思う。そこを改善していきたいし、個人的にもうまくゲームをコントロールできるように頑張りたい」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「国や文化が違うスペインのチームと試合ができることは良い経験であり、貴重な時間だと感じている。試合に関しては我々が上回っていたが、しっかりと勝って結果に繋げなければいけなかった。今日のような試合だからこそ、勝ち切ることが大切だし、日本の足りないとされるファイティングスピリットの部分をもっと見せなければいけなかった。
スペイン、あるいはヨーロッパのチームは、少しでも隙を見せたり、緩めたりすれば必ず得点に繋げてくる。今まで以上に集中力を切らさない、隙を見せない、緩めないことを徹底したい。対人に関しても課題が見つかった。相手は、1対1の状況ではボールか人かのどちらかしか通さない。対人に関しては相手に巧さと経験があった。ただ我々もコンビネーションで相手を崩して、時間帯によって押し込んだ。チャンスもたくさん作れた。
先発+フィールド6名の選手が出場したが、このような海外チームとの試合を彼らに感じさせることができ、良かったと思う。残念ながら、チーム全員の選手を出場させることができなかったが、今後のリーグ戦に向けてしっかりとアピールしてほしい」
【CEサバデル・サラメロ監督の会見要旨】
「我々にとっては練習試合ではなく、東京と提携する特別な試合。だからこそスペクタルな試合にしたいという気持ちがあった。試合に関して言うと、開始15分はパスミスもあり、バタバタしてしまったが、時間が経つにつれて攻守両面で良くなっていった。我々の方が得点チャンスを多く作ったのではないか。
両チームともに前半は質の高いゲームができた。だが後半は、サバデルの方が質が高かったと感じる。ポストに当たった2回のシュートや、オフサイドだったかどうかは分からないようなチャンスもあった。しかし、それでも得点が奪えなかったのは東京の踏ん張りが凄かったから。東京の攻撃面のコンビネーションは素晴らしい。中央でパスをつなげるし、サイドからの突破にもかなり手を焼いた。そして個々の能力も非常に高く、特に三田選手は良い選手だと感じた。
改善点を挙げるとすればセットプレーと守備の強さや激しさ。しかしポポヴィッチ監督の指揮のもとで、チームは非常に良くできているし、監督のチーム作りをリスペクトする。今日は、両チームともにたくさんのゴールが決まり、シュートチャンスも多く、いいゲームができたと思う。心配なことは早い時間帯に選手が負傷し、ゲーム展開を変えなければいけなかったこと。怪我が軽いことを祈っている。
提携を結んだ東京にはもう一度ありがとうと伝えたいし、これから互いにもっと良いものが出来るように頑張りたい」