GAME RESULT試合結果
2011/10/08(土)
観衆 5,301人
天候 晴、弱風 気温 22.2度 湿度 %
主審:池内明彦 副審:手塚洋 /村田裕介 四審:
天皇杯 2回戦
味の素スタジアム
4-0
試合終了
前半2-0
後半2-0
FC東京 | 鹿児島ユナイテッドFC | |
---|---|---|
・14分:谷澤 達也 ・30分:森重 真人 ・76分:ルーカス ・90+0分:谷澤 達也 |
得点者 | |
59分:石川 直宏 69分:坂田 大輔 78分:ロベルト セザー |
選手交代 |
66分:茶園 大貴 71分:船川 和継 |
19 | シュート | 4 |
10 | GK | 13 |
7 | CK | 3 |
14 | 直接FK | 10 |
1 | 間接FK | 1 |
1 | オフサイド | 1 |
1 | PK | 0 |
警告 |
' 3 愛甲 光 ' 17 内薗 大貴 ' 46 山内 智裕 |
|
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 14 | 中村 北斗 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
MF | 39 | 谷澤 達也 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 38 | 坂田 大輔 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
FW | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
FW | 49 | ルーカス |
FW | 9 | ロベルト セザー |
GK | 31 | 常澤 聡 |
DF | 36 | ジェイド ノース |
MF | 17 | 永里 源気 |
MF | 32 | 上里 一将 |
GK | 17 | 船川 航司朗 |
DF | 5 | 愛甲 光 |
DF | 2 | 船川 和継 |
DF | 18 | 辻 勇人 |
MF | 13 | 茶園 大貴 |
DF | 11 | 松元 亮仁 |
DF | 3 | 内山 勇斗 |
MF | 10 | 前田 将大 |
MF | 7 | 田上 裕 |
MF | 25 | 山内 智裕 |
MF | 24 | 吉元 直希 |
MF | 8 | 内薗 大貴 |
FW | 9 | 谷口 堅三 |
GK | 21 | 村口 良平 |
MF | 20 | 森山 大地 |
FW | 23 | 出水 優樹 |
【選手・監督コメント】
天皇杯2回戦が開催。リーグ戦につながる戦いを!
今季の天皇杯がスタート。Jチームにとって初戦となる2回戦を迎え、味スタにてFC KAGOSHIMA(鹿児島県代表)と対戦する。リーグ戦では、前節徳島に苦しめられながらも5連勝を果たした。大熊監督は「天皇杯でもこの流れを断ち切らず、ベストを尽くし、リーグ岡山戦につながる戦いをしたい」と明言。例年、下位カテゴリーと対戦する初戦は難しいゲームになりがちだが、攻撃的な戦いで勝ち切ることを誓った。
今野、権田は日本代表の活動のため、不在に。そのためセンターバックに徳永、右サイドバックに中村を起用する布陣で臨む。また負傷していた塩田、リーグの出場停止の田邉もそれぞれ復帰し、先発に。ロベルト セザーも8月13日以来にメンバー入りを果たしている。
対するFC KAGOSHIMA(以下、鹿児島と表記)は、鹿児島市を本拠地とし、将来のJリーグ入りをめざす社会人チーム。チームの歴史は新しく、昨年から九州サッカーリーグ(JFLの一つ下のカテゴリーとなる地域リーグ)に属し、天皇杯は初出場。
1回戦では、同じ九州リーグの佐賀LIXIL(佐賀県代表)を5対0で下して2回戦に駒を進めた。鹿児島の基本陣形は4-2-3-1だが、ここぞというときには5バックの形も辞さず、柔軟に守り切るような戦いもできるチーム。その分、引かれて守備を固められる可能性もあるが、そこをどう崩していくかに焦点が当てられる一戦となる。秋晴れの味スタ、試合は13時2分に東京のキックオフでスタートした。
素早いパスワークから谷澤が先制! サイドを起点に森重が追加点をゲット
序盤から東京がボールを支配した。鹿児島はルーカスに対して厳しくマンマークし、ほぼ5バックの形で守備意識が高かったが、それに対して前線の動きから打開していこうとした。3分にはルーカスに厳しく当たる鹿児島の守備をかいくぐり、羽生がエリアにスルーパス。内側から中村がゴール前に走り込んだが、CKに逃れられる。反対に8分には鹿児島の勢いのある攻撃を受ける。前線へのくさびをFW谷口に落とされ、スルーパスから左MF田上がエリアに。危ない場面をつくられたが、中村が身体を張って打ち切らせなかった。
迎えた14分、徳永と田邉のパス交換から、中央のルーカスがつなぎ、梶山が右エリアにラストパスを送る。相手DFに当たってこぼれたが、ここにタイミングよく走りこんでいた谷澤が、逆サイドのネットに狙い澄ましたシュートを決めて先制する。
17分にはエリアで梶山が倒され、PKをゲット。だが、ルーカスが蹴ったPKは、左下で相手GKセーブに阻まれてしまい、追加点はならず。だが、ここで気落ちすることなく攻めに出て、30分には森重が梶山に預けて攻撃参加をみせる。梶山が右に展開し、中村のクロスから、エリアまで上がった森重が豪快なヘディング! DFラインからビルドアップし、意外性のある攻め上がりとサイドを起点にする形で、2点目をゲットした。
しかし東京が2点のリードを奪ったのちは、鹿児島も積極的に攻めに出てきた。40分には東京陣内でFKを与え、ここから左サイドにつながれてクロスを入れられる。43分にもFKからゴールぎりぎりでシュートまで持ち込まれたが、これは枠外に。シュートミスにも助けられ、2対0で後半へと折り返した。
鹿児島のカウンターをくらうも、ルーカス、谷澤のゴールで突き放し、3回戦に
後半の鹿児島も、4バックに布陣を変更、選手交代を使って攻めに出てきた。東京も59分には羽生に代えて石川を投入。谷澤をトップ下に上げる。続いて69分には田邉に代えて坂田を投入し、さらにゴールをめざした。
サイド攻撃を中心に仕掛け、63分には梶山→中村の右クロスに合わせて、ゴール正面、谷澤の後ろから飛び込んだ田邉がヘッドで叩いたが、GKのセーブに阻まれた。チャンスに決めきれない時間が続いたが、76分には、梶山が右に展開。石川と中村のパス交換から石川が右クロスを送る。ニアのルーカスが相手DFと競り合いながらも、ヘディングで逆サイドに流してゴール! 再びサイドを起点に仕掛け、鹿児島を突き放しにかかった。
78分にはルーカスに代わり、ロベルト セザーがイン。これでさらにスピードアップし、83分には高橋、セザー、石川の素早いパスワークから、中村がフリーで右エリアに進入。シュートを狙ったがブロックされた…。後半をとおして一矢報いようとする鹿児島に鋭いカウンターを受ける場面もあったが、慌てずに戦い無失点に抑える。
試合終了間際には相手ボールを谷澤がインターセプト。セザーが左サイドを上がり、ゴール前の坂田につなぐ。坂田はシュートこそ打てなかったものの、巧みなコントロールで落とし、谷澤がシュート。良い具合に力の抜けたミドルが、キレイに右上に決まり、谷澤自身は2ゴールをマーク。攻め切ることで試合を締め、4対0で勝利を果たし、3回戦に駒を進めることになった。
【選手コメント】《谷澤》「相手ディフェンスがほぼマンツーマンの状態だったので、1対1で負けなければいいと考えていた。カウンターを受けるのは、試合の中ではどうしてもあること。そこを無失点に抑えて勝てたことはよかったと思う。得点に関して、1得点目は梶山選手からのパスが自分のところにボールがこぼれてきたので、逆サイドを狙った。2得点目は、時間的にもう終盤だったので、リラックスして打つことができた。チームとしてずっと、もう少しクロスやサイドを起点にした形から取りたいと思っていた。今日はそれで得点でき、次につながる形だったと思う」
《塩田》「トーナメントはとにかく次のステージに進むことが大事。試合前にも『勝利以外、意味はない』ということを確認し合ってピッチに立った。相手はブロックを組んで守り、カウンターを狙ってきた。システムが事前に分析していたのとは違ったが、攻撃陣は1トップ、2シャドーという岡山に近い感じ。数は少なかったが、そこでやられず、失点を0に抑えられた。相手が下がって、やりづらさはあったはずだが、サイドを起点にしたり、縦への出入りから得点して、多彩な得点パターンを見せられたのではないか」
【大熊監督の会見要旨】「FC KAGOSHIMAの試合はビデオで見て分析していたが、今日はシステムが変わり、まず5-4-1のような形で立ち上がりは守備を重視し、スペースを消された。それに対して多少戸惑いはあったが、J2でもこのような経験はしてきている。短い時間の中で修正をしたかった。相手の5バックに対して、こちらのサイドバックが引いているとなかなかギャップができなかった。特にMF田上選手は、攻守に良いプレーヤーで、彼の起点をゴールから遠い位置にしようとした。谷澤をトップの横くらいに置き、中村もなるべく高い位置を取らせ、MF田上選手を下げさせ、そこにできたギャップを使いたかった。
同時に徳永や森重のビルドアップなどから、ボールを回すことはできたと思う。ただ、ボールを保持する中で、取られ方が悪く、相手の狙い通りのカウンターや、そこからフリーキックのチャンスを作られたことが何度かあった。やられかねない隙を作られたことについては、反省をしなければいけない。もっと攻守の切り替えを早くすることや、ボールの取られ方、カウンターに対する備えをもう一度見直し、リーグ戦につなげていきたい」
【FC KAGOSHIMA・徳重監督の会見要旨】「FC東京に対して名前負けしている部分があり、前半は5バックでスタートした。だが途中で選手たちに余裕が出て、ボールが回せるし、攻めることもできるという気持ちが生まれたと思う。その途端に失点した。そこが東京の強いところだと思う。後半は4バックに変えて中盤を5枚にし、何とかボールを繋いで点を取りにいこうとした。思った以上にボールを回せて、特に左サイドからいい形を作れたと思う。ただ、一人ひとりの技術・強さ・速さには差がある。できるだけ抑えたかったですが、4失点については仕方がないと思える戦いだった。鹿児島からも多くの方が応援に来てくれ、いつも応援をしていただいている方々の大声援や、FC東京の熱いサポーターの声援も聞こえた。そういうスタジアムでサッカーができたのは、嬉しいことだった」