GAME RESULT試合結果
第12節 2000/5/13(土)
観衆 12,219人
天候 曇、無 気温 22.3度 湿度 72%
主審:モットラム 副審:黛 俊行/間島 宗一 四審:西村 雄一
J1 1st 第12節
国立
1-2
試合終了
前半1-0
後半0-2
FC東京 | セレッソ大阪 | |
---|---|---|
22' 神野 卓哉 |
得点者 |
47' 西谷 正也 58' 西澤 明訓 |
29' 神野 卓哉 → 鏑木 享 62' 小池 知己 → 喜名 哲裕 76' 小林 成光 → 加賀見 健介 |
選手交代 |
45' 小川 雅已 → 興津 大三 89' 西澤 明訓 → 上村 崇士 89' 盧 廷潤 → 内田 利広 |
11 | シュート | 13 |
2 | CK | 6 |
29 | FK | 15 |
20' 藤山 竜仁 57' 浅利 悟 |
警告 |
89' 盧 廷潤 |
退場 |
GK | 20 | 土肥 洋一 |
DF | 2 | 内藤 就行 |
DF | 26 | 小峯 隆幸 |
DF | 3 | サンドロ |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 16 | 小池 知己 |
MF | 14 | 佐藤 由紀彦 |
MF | 24 | 小林 成光 |
FW | 9 | ツゥット |
FW | 15 | 神野 卓哉 |
GK | 1 | 堀池 洋充 |
DF | 4 | 山尾 光則 |
MF | 23 | 喜名 哲裕 |
MF | 10 | 加賀見 健介 |
FW | 17 | 鏑木 享 |
GK | 1 | 下川 誠吾 |
DF | 2 | 小川 雅已 |
DF | 5 | 藏田 茂樹 |
DF | 15 | 斎藤 大輔 |
DF | 14 | 鈴木 悟 |
MF | 4 | 田坂 和昭 |
MF | 6 | 尹 晶煥 |
MF | 8 | 森島 寛晃 |
MF | 10 | 盧 廷潤 |
MF | 11 | 西谷 正也 |
FW | 9 | 西澤 明訓 |
GK | 28 | 小澤 英明 |
MF | 13 | 内田 利広 |
MF | 16 | 興津 大三 |
FW | 12 | 真中 靖夫 |
FW | 18 | 上村 崇士 |
【選手・監督コメント】
総力戦で臨む、セレッソとの上位決戦
11節を終えて4位につけた東京。今節は、3位のセレッソ大阪との上位決戦だ。今シーズン好調を維持、西澤、森島らの爆発的な攻撃力が脅威のセレッソだが、どちらもここで負けるわけにはいかない、意地の対決となる。
東京は、前節と同じスターティングメンバーで、2トップにはツゥットと神野。アマラオを欠き、喜名もケガで本調子ではないが、サブメンバーにJ1初登場の加賀見を置いて臨んだ。
神野の先制弾!しかしアクシデントが…
前半から互角にわたりあう両チーム。セレッソは、ボランチの田坂が運動量を活かした献身的な守備でボールを奪い、MF尹を起点に前線の西澤、森島に速いパスを供給するが、東京の最終ラインの厳しいチェックにあい、フィニッシュまでは持ちこめない。東京は9分、右サイドを攻めあがった内藤からのクロスに合わせ、由紀彦が今日最初のシュートを打つが、これはゴール左に。その後も、神野のポストからツゥットへのリターン、そしてサイドからの攻撃を展開しようとするが、スペースがないところで強引な突破やパス交換に終始し、なかなか有効に攻めることができない。サイドチェンジも相手に読まれてしまい、活路を見出すことはできなかった。しかし、セレッソがやや優位に試合を進めていた22分、前にスペースがあるとみた小池がドリブルで持ちこみ、セレッソDFが下がりながら守る裏側へ絶妙のパス。これを神野が、DFと競りながらも一歩速く抜け出してシュート! 一旦GKにセーブされたが、はね返ったボールを再び体で押し込み、クロスバーをたたきながらもゴールイン!! 貴重な先制点をゲットした。
ここで勢いづくかと思われた東京だが、その後に神野が足を痛めてしまうというアクシデントが。途中交代を余儀なくされ鏑木の投入となった。その直後の29分、セレッソは東京DFのクリアボールをつなぎ、走りこんで合わせた森島がヘディングシュート。GK土肥が左手でクリアしたところに西澤が詰めたがゴールならず。38分には、MF盧からのスルーパスを西澤が強烈なシュートを放つなど、東京は押され気味に。その後、内藤からのクロスをツゥットが合わせる場面もあったが、追加点は奪えず前半を終えた。
圧倒的なセレッソの攻撃に力負け
圧倒的なセレッソの攻撃に力負け
セレッソ副島監督は「東京はボールをカットした瞬間にタテにボールを入れてくるが、その出所が押さえられていない。攻撃は、ウチ本来のゴールへ攻めこんでいく姿が出せていない。もっと勇気を持ってトライしていこう」と修正を加え、後半に臨んできた。
その指示の通り、後半開始直後に東京のパスミスを奪ったセレッソは、森島がフリーでシュート。これは土肥がファインセーブしたが、この後も東京は、ゴール前に斜めに走りこんでくる森島の素早い動きに翻弄されることになる。47分には、ルーズボールを奪われて速いパスをつながれ、尹が上げたクロスをMF西谷に決められ、あっけなく同点とされる。そして58分には、プレーが途切れて一瞬集中を欠いたのか、FKからパスを回され、東京DFの裏に走りこんだ森島のマークが遅れる。浅利が追いかけ、スライディングで止めたが、このプレーでPKに。これは西澤が確実に決め、セレッソが2対1と勝ち越す。
ここから東京は、小池に替えて喜名を投入。なんとかシュートまで持ちこもうとするが、由紀彦の判断の良いミドルシュート、ヘディングシュートも枠をはずれる。76分には、小林成光に替えて加賀見を入れてトップ下に配置。またサンドロも上げて、超攻撃的な布陣を敷く。逆に薄くなったDFのスペースを突かれて反撃されることも多く、リスクを追う形となったが、攻める姿勢を見せつづけた東京。しかし、結局ゴールは奪えず。セレッソの攻撃力に力負けする結果となった。
《副島監督のコメント》
「今日のゲームは、上位争いに残る意味で非常に重要な一戦。選手たちも自覚していたが、前半に関しては非常に動きが悪く、注意すべきツゥットへのマークや、カウンターへの準備の部分で、ルーズなところがあった。ハーフタイムに修正点をあげたが、それに選手たちは非常に良く応えてくれた。きついゲームをモノにできたことは非常に大きい。ただ狙いとするカウンターから、速い攻めからの形は作ったが、フィニッシュできなかった。追加点を取れなったということに関しては、次への課題だ」
《大熊監督のコメント》
「神野の予想外の怪我で、彼の力を、チームとしても個人としても埋められなかった。それによって、攻守のバランスを崩してしまった。今後、神野もすぐには出場できないかもしれないし、アマラオもいないので、残りの試合をどうにか、ほかのメンバーでカバーして、今まで通り攻守のバランスを取れるようにしなくてはいけないと痛感した」