GAME RESULT試合結果
第2節 2001/4/18(水)
観衆 1,700人
天候 曇、弱 気温 18.0度 湿度 54%
主審:岡田 正義 副審:鈴木 亮哉/西村 雄一 四審:山田 和秀
YNC 第2節
小瀬
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
ヴァンフォーレ甲府 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
59' 呂比須 ワグナー |
|
61' 土橋 宏由樹 → 石原 克哉 72' 松島 仁 → デイリ |
選手交代 |
45' 戸田 光洋 → 鏑木 享 63' 小林 成光 → 佐藤 由紀彦 71' ケリー → 増田 忠俊 |
5 | シュート | 17 |
3 | CK | 12 |
26 | FK | 23 |
16' フレイタス 83' 松裏 英明 |
警告 |
81' 宮沢 正史 |
退場 |
GK | 1 | 吾妻 弘将 |
DF | 6 | 松裏 英明 |
DF | 3 | 三本菅 崇 |
DF | 17 | フレイタス |
DF | 9 | 藤田 健 |
MF | 2 | 谷奥 優作 |
MF | 12 | 加納 昌弘 |
MF | 4 | 金子 誠 |
MF | 7 | 土橋 宏由樹 |
FW | 15 | 太田 圭輔 |
FW | 16 | 松島 仁 |
GK | 21 | 川北 裕介 |
DF | 26 | 小澤 慶二郎 |
MF | 27 | 石原 克哉 |
MF | 10 | 倉貫 一毅 |
FW | 20 | デイリ |
GK | 22 | 小沢 英明 |
DF | 12 | 梅山 修 |
DF | 6 | 小峯 隆幸 |
DF | 3 | サンドロ |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 5 | 下平 隆宏 |
MF | 25 | 宮沢 正史 |
MF | 19 | ケリー |
MF | 24 | 小林 成光 |
FW | 29 | 戸田 光洋 |
FW | 9 | 呂比須 ワグナー |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 20 | 迫井 深也 |
MF | 14 | 佐藤 由紀彦 |
MF | 18 | 増田 忠俊 |
FW | 17 | 鏑木 享 |
【選手・監督コメント】
宮沢、Jリーグデビュー!
ナビスコカップ1回戦第2戦は、ヴァンフォーレ甲府の本拠地・山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場で行われた。
第1戦を呂比須のハットトリックなどにより5-0で勝利した東京は、この日、GKに今季初出場の小沢、ボランチに同じく今季初出場となる新人・宮沢を起用するフレッシュな布陣で臨んだ。
ナビスコカップは第1戦と第2戦の合計スコアで勝敗が決まるため、第1戦の「5点差」という貯金は大きく、余程のことがない限り東京の2回戦進出は確定的であった。そんな中、この日注目を集めたのは、地元(山梨県出身)でJリーグ公式戦デビューを果たすことになった新人の宮沢。宮沢は今季中央大学から加入した新人で、大学時代は3年時よりユニバーシアード代表(=日本学生選抜)で活躍した逸材。東京でも入団早々サテライトリーグや練習試合などで、その非凡な才能を周囲にアピールしてきた。その左足から放たれる長短のキックは種類が多く、正確無比で、東京にはいないレフティーとして期待は高い。今季の東京は中盤の層が厚く、なかなか出場機会に恵まれなかったが、この日の内容次第では一気に「レギュラー候補」に加わる可能性もあるだけに、奮闘が期待された。将来の東京を背負う可能性を秘めた男が、ついにJリーグデビューを果たした。
意気上がる甲府
試合が始まると先にリズムに乗ったのは甲府だった。甲府は4日前に行われたJ2リーグにおいて、ここホーム小瀬において今季初勝利(vs水戸)を上げたばかりであり、「5点差」という開き直りも加わって、積極的でスピーディーなサッカーを展開してきた。甲府はボールを奪うと素早く両サイドへ展開し、特に右サイドバックの藤田がスピードに乗った攻撃参加で持ち上がり、中央で鋭い動きを見せキープ力のある太田に預けるという形でチャンスを作ってきた。東京は戦術のベースである「前線からの守備」が甘く、また、甲府の素早いプレスに集中力を欠いたパスミスが多く、簡単にボールを奪われては、鋭いカウンターに四苦八苦する苦しい立ち上がりとなった。
ゴールが遠い...
東京がようやく攻撃の形を作り始めたのは10分を過ぎてからで、その先鋒を切ったのは宮沢だった。宮沢はキックオフ直後こそ甲府の勢いに戸惑い、相手へのプレスも中途半端でボールを奪えなかったが、11分、左サイドで相手のボールをカットすると、ドリブルで突進し前線へタイミングのいいスルーパスを配給。このプレーで自信を得たのか、その後はボランチとしてこの日コンビを組んだ下平とともに相手のボールの出所を抑え、攻撃面だけでなくディフェンス面でもチームに貢献した。
総合力で勝る東京は、徐々にボールのキープ率が上がると、ゴール前でのチャンスも増えてきた。15分、この日元気のいいFW戸田が個人技でゴール前に突進すると、相手DFが堪らずファール。ゴール前約25mのFKを呂比須が蹴ると、キーパーのファインプレーで惜しくもバーの上に外れてしまった。その直後の16分、中央で得たFKを今度は宮沢が蹴ったが、惜しくもゴール右へ外れる。20分には、センターラインに近い右の深い位置からのFKを宮沢が蹴り、呂比須が打点の高いヘッドで合わせるが惜しくもGKに止められた。38分には、ゴール前で下平、呂比須、戸田とつなぎ、戸田が突進してシュートを放つも、相手GKにクリアされる。44分には、左CKに中央でケリーが頭で合わせるが、惜しくもバーの上に。東京は、時折甲府のカウンターを受ける全体的にもう一つリズムの出ない内容ではあったが、ケリーのポジションを飛び越した幅広い動きや、戸田の積極的な突進、両サイドバックの激しい攻撃参加などで数多くのチャンスを得るようになり、得点への期待が膨らんだ。
呂比須の決勝弾!2回戦進出を決める!
前半チャンスを作りながら0-0で折り返した東京は、後半も開始直後から猛攻を仕掛けた。後半2分、右サイドでボールを受けたケリーは、呂比須とのワンツーで抜け出しシュートを放ったが、惜しくもゴール右へ。その後もハーフタイムの監督からの指示を受けて、サイドチェンジを意識的に使った攻撃が見られるようになり、宮沢の大きく正確なサイドチェンジや両サイドバックの攻撃参加でサイドからのチャンスが増えた。
迎えた後半14分、ついに待望の先制点が生まれた。左サイドを藤山がドリブルで突破しクロスを上げると、ボールは相手DFに当たり、跳ね返ったところを再び藤山がヘッドで中へ。そのボールをゴールのニアポスト付近に走り込んだ鏑木がヘッドでゴール中央へ流すと、待ち構えていた呂比須が高い打点の強烈なヘディングで、ゴール右隅へ豪快に叩き込んだ。
その後も16分、17分と立て続けに鏑木、24分、30分に呂比須と決定的なチャンスを迎えるが、相手GKのファインセーブなどに阻まれ追加点を奪うことができない。逆に、後半30分過ぎから、甲府のデイリが再三東京のゴールを脅かすなど、最後まで安定感のないゲーム展開となった。これは中盤では下平が一人厳しいプレスをかけ続けてはいたが、呂比須を始めとする前線からのディフェンスが甘く、もう一つボールの奪い所がはっきりしないのが原因だった。
試合は結局このまま1-0で東京が勝利し、第1戦、第2戦の合計スコア6-0で東京が2回戦進出を決めた。「5点差」という余裕がモチベーションを下げていたことは間違いなかったが、何はともあれ、この結果には素直に喜びたい。初出場組の小沢は無失点、宮沢もまずまずのプレーを見せていたのも明るい材料だ。今後は気持ちを切り替えて、29日の市原戦に万全の状態で臨む!
【大熊監督コメント】
今日は5点の貯金があったので、コンディションのいい選手、今まで頑張ってきた選手にチャンスを与えた。宮沢は初めてのJ公式戦で、この日のプレーがそのままJ1につながるかどうかはわからないが、ボールを持った時に非常にいいものを見せていた。ボランチとしてのディフェンス面はまだまだ甘いが、チャンスがあれば、またこうゆう試合で使っていきたい。
今日の試合については「5点差」の気の緩みから、全体的に甘いところが目立った。今後、気持ちを切り替えて、J1リーグに向けて頑張りたい。