GAME RESULT試合結果
第1節 2003/3/08(土)
観衆 17,115人
天候 晴、中 気温 12.3度 湿度 31%
主審:片山 義継 副審:小川 直仁/木島 栄 四審:高山 啓義
YNC 予選Bグループ 第1節
横浜国
1-0
試合終了
前半1-0
後半0-0
横浜F・マリノス | FC東京 | |
---|---|---|
44' マルキーニョス |
得点者 | |
60' 佐藤 由紀彦 → 清水 範久 76' マルキーニョス → 上野 良治 85' 久保 竜彦 → 安永 聡太郎 |
選手交代 |
68' 戸田 光洋 → 呉 章銀 75' 浅利 悟 → 梶山 陽平 |
11 | シュート | 10 |
6 | CK | 2 |
21 | FK | 18 |
70' 久保 竜彦 |
警告 |
45' ジャーン |
退場 |
GK | 21 | 榎本 哲也 |
DF | 4 | 波戸 康広 |
DF | 22 | 中澤 佑二 |
DF | 3 | 松田 直樹 |
DF | 5 | ドゥトラ |
MF | 7 | 佐藤 由紀彦 |
MF | 14 | 奥 大介 |
MF | 26 | 那須 大亮 |
MF | 8 | 遠藤 彰弘 |
FW | 36 | マルキーニョス |
FW | 9 | 久保 竜彦 |
GK | 16 | 佐藤 浩 |
DF | 15 | 三上 和良 |
MF | 6 | 上野 良治 |
FW | 19 | 安永 聡太郎 |
FW | 11 | 清水 範久 |
GK | 22 | 小沢 英明 |
DF | 20 | 加地 亮 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 16 | 宮沢 正史 |
MF | 19 | ケリー |
FW | 13 | 戸田 光洋 |
FW | 14 | 阿部 吉朗 |
GK | 21 | 遠藤 大志 |
DF | 6 | 小峯 隆幸 |
MF | 10 | 三浦 文丈 |
MF | 33 | 呉 章銀 |
MF | 34 | 梶山 陽平 |
【選手・監督コメント】
ナビスコカップから2003シーズン開幕
今シーズンのJリーグ公式戦はヤマザキナビスコカップから幕を開ける。予選リーグBグループに入る東京は、横浜F・マリノス/仙台/柏と対戦、上位2チームが決勝トーナメントに進出することとなる。この予選リーグはインターバルを置いて7月まで開催されるが、第1節、第2節はリーグの前哨戦ともいえるゲーム。新シーズンとしての第一歩としてだけでなく、リーグ戦に良い形で入っていくためにも重要な意味を持つ。
東京の布陣は、メンバー表では4-4-2だがピッチの上では4-5-1。宮沢と浅利がダブルボランチを組み、戸田が左サイドから前線に上がる、戦い慣れたシステム。まだコンディションの調わないアマラオや、清水とのプレシーズンマッチの出場停止で金沢も欠くが、先発の阿部やサブに控える呉や梶山といったフレッシュな戦力にも期待がかかる。
対するF・マリノスは、岡田武史新監督を迎え、新加入のFW久保、マルキーニョスなど、今一番の話題を集めるチームだ。東京から期限付移籍のMF佐藤も元気な姿を見せ、注目の開幕戦はアウェー横浜国際総合競技場でキックオフを迎えた。
アグレッシブに攻めるも、チャンスを逃す
シーズン前の練習マッチではここのところ勝ち星がなく、一抹の不安も残していたが、今日の東京は立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せる。6分には、F・マリノスMF奥のスルーパスに飛び出したDFドゥトラが合わせようとしたが、GK小沢が果敢な飛び出しからしっかりキャッチ。守っては連動的なプレスからボールを奪い、攻撃に転じる。
11分には、石川からパスを受けた加地がクロス、強風に乗ってあわやゴールかという手前でDFにクリアされたが、CKを奪う。15分にはパスカットから宮沢が鋭いパスを前線に送ると、抜け出た戸田がDFをかわしてケリーへパス。ダイレクトで左へとつなぎ、受けた阿部が左ペナルティエリア内からシュート。カウンターから鋭い攻撃をみせたが、ボールは惜しくも左ポストを直撃、ビッグチャンスを逃した。
直後にF・マリノスに逆襲をくらい、佐藤のクロスから久保がヘッドで合わせるが、小沢が左手でスーパーセーブ。互いに素速いパスを前線に送る展開で試合は進む。だが、なかなかフィニッシュには持ち込めず、スタンドからは「シュート打て!」のコールが。それに応えるように22分には、浅利が強いパスをゴール前に送ると戸田がスルーし、ケリーがオーバーヘッドシュート。26分には加地のクロスのクリアボールを宮沢が拾ってミドルシュート。28分には阿部がポストプレーで粘って、ケリーが中央からシュートするもGKの正面。34分にもペナルティアーク正面からケリーがフリーでシュート。しかし相手GK榎本の好セーブに阻まれた。
前半終了間際、思わぬ展開から失点
一方、チャンスらしいチャンスを作れなかったF・マリノスだが、42分には久保が左のペナルティエリア内で角度のところから強烈なシュート。ボールはバーの上を横切ったが、一瞬の怖さを見せた。東京は43分にカウンターから戸田がゴール前に飛び込みヘディングシュートを放つも、ゴールの上に。
このまま前半はスコアレスで終了するかと思われた44分、「ロスタイム1分」の表示が出た瞬間だった。F・マリノスの陣内からロングボールが前線に。ゴールラインを割りそうなボールに対して茂庭がキープするように体を入れたが、追いかけたF・マリノスの佐藤が回り込んでスライディングで中へ折り返す。そこへ走り込んだF・マリノスのマルキーニョスに対してGK小沢も鋭く飛び出したが、一瞬早くシュートを打たれるとボールは左ポストにあたって反対側のネットにゴールイン。前半終了間際、あっけない形での失点で東京は1点のビハインドを負った。
後半に入ると、キレのある動きをみせたのはF・マリノス。48分、久保がクロスに合わせてダイビングヘッド。ポストをかすめてゴールインしそうな手前でGK小沢が掻きだし、追加点は許さず。F・マリノスもゴールチャンスを逃すと、徐々に両者ともに攻めが単発に。
53分には宮沢がミドルシュート。55分には藤山が右からのクロスを受けて、インに切り込んでシュート。F・マリノスは59分に佐藤がドリブルシュート。64分には左CKから久保がヘディングシュートを放つが、いずれもゴールすることができない。
フレッシュな戦力を投入も、決め手を欠いて
65分には石川の左からのクロスに阿部が飛び込んだが、相手GKが一歩早くキャッチ。東京もリズムを取り戻し、F・マリノス陣内で試合は進むが、決め手を欠いた。
68分には戸田→呉、75分に浅利→梶山と選手を交代。状況を打開しようと試みるが、F・マリノスの守備は堅く、なかなかシュートまで持ち込めない。
F・マリノスも76分にマルキーニョスに替えてMF上野を、85分には久保に替えて安永を投入。東京はジャーンを前線に上げ、なんとか1点をとゴールを狙うが、84分に阿部が放ったシュートもGKがセーブ。反対にF・マリノスもセンターバックの松田が攻め上がりを見せ、87分にはフィニッシュまで持ち込むが小沢がセーブ。どちらも決定的なシーンは作れず、タイムアップとなった。
東京にとってはあっけない1失点で、悔しい敗戦。次節ホーム駒沢競技場でリベンジを果たしたい。
【選手コメント】《宮沢》「(シーズン前の練習試合では中盤左サイドに入ることもあったが)今までどおりのシステムでやりやすさは感じている。サイドチェンジなどの課題はあるが、まだまだこれから。サイドバックをはじめ、味方との連携プレーを高めていきたい」
《阿部》「前半シュートをポストに当ててしまい、よい流れを変えてしまったと反省している。落ち着かせてキープすること、戸田選手が競ったあとのこぼれ球を拾ってのシュートなど、狙いをはっきりさせて点を取っていきたい」
【原監督会見要旨】「シーズンの最初のゲームで勝ちたかったが、隙を突かれてミスから失点してしまった。ただチーム全体としては悪くなかった。チャンスに決められなかったが、流れは決して悪くないと思う。アマラオがいない中、日本人のストライカーを育てていきたい。阿部も山形との練習試合で負傷して100パーセントではなかったが、力を十分見せてJ1でもやれるなと感じた。次節アマラオが出場できるかは微妙だが、宮沢を中心にボールを動かし、最後のフィニッシュが決められるようにしたい。今日の試合は、まだ前半1-0でリードされただけだと思っている。後半は次節駒沢競技場で逆転したい」
【F・マリノス岡田監督会見要旨】「選手のコンディションが悪く体が重かった。ディフェンスに関しては、あれだけトップに速いボールを入れてくる東京の攻撃によく対応していた。だが攻撃に関してはもっとできるはず。(これまでの東京の対戦では)ボールをつないでカウンターをくらっていた。時間をかけて後ろから組み立てても崩しきれないところがあったので、ゴールへの意識は常々言っていたが、もっとボールを支配して攻めることができるはず。苦手といわれる東京に勝てたことはよかった」