GAME RESULT試合結果
第16節 2006/7/29(土)
観衆 31,684人
天候 曇、弱 気温 27.7度 湿度 72%
主審:柏原 丈二 副審:中井 恒/岡野 尚士 四審:高山 啓義
J1 第16節
味スタ
0-2
試合終了
前半0-1
後半0-1
FC東京 | サンフレッチェ広島 | |
---|---|---|
得点者 |
20' 佐藤 寿人 48' 佐藤 寿人 |
|
33' 栗澤 僚一 → リチェーリ 45' 三浦 文丈 → 阿部 吉朗 56' 川口 信男 → 戸田 光洋 |
選手交代 |
45' 森﨑 和幸 → 髙柳 一誠 85' 佐藤 寿人 → 上野 優作 89' ウェズレイ → 李 漢宰 |
13 | シュート | 14 |
4 | CK | 4 |
22 | FK | 20 |
19' 栗澤 僚一 26' 茂庭 照幸 77' 徳永 悠平 89' ジャーン |
警告 |
36' 森﨑 浩司 37' 戸田 和幸 55' 青山 敏弘 |
退場 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 10 | 三浦 文丈 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
FW | 20 | 川口 信男 |
FW | 14 | 馬場 憂太 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 38 | 中澤 聡太 |
MF | 16 | 宮沢 正史 |
MF | 33 | 小澤 竜己 |
MF | 13 | 戸田 光洋 |
FW | 11 | 阿部 吉朗 |
FW | 35 | リチェーリ |
GK | 1 | 下田 崇 |
DF | 5 | 駒野 友一 |
DF | 14 | 戸田 和幸 |
DF | 19 | 盛田 剛平 |
DF | 17 | 服部 公太 |
MF | 15 | 中里 宏司 |
MF | 23 | 青山 敏弘 |
MF | 8 | 森﨑 和幸 |
MF | 7 | 森﨑 浩司 |
FW | 11 | 佐藤 寿人 |
FW | 10 | ウェズレイ |
GK | 21 | 木寺 浩一 |
DF | 2 | 八田 康介 |
DF | 30 | 入船 和真 |
MF | 16 | 李 漢宰 |
MF | 27 | 柏木 陽介 |
MF | 25 | 髙柳 一誠 |
FW | 9 | 上野 優作 |
【選手・監督コメント】
ファイヤーワークスナイト、ホーム味スタで連勝をめざす!
第16節はサンフレッチェ広島と対戦。前節C大阪に大勝した勢いをホーム味スタで見せるとともに、連勝を果たしたい一戦だ。ルーカス、伊野波が警告累積のため出場停止となるが、中盤には栗澤、左MFには川口が入り、C大阪戦で足首を痛めた梶山も大事には至らず、スタメンに名を連ねた。
広島は現在3勝4分8敗で15位。中断期間にペトロヴィッチ新監督を迎え、7月の3戦では1勝2敗。FWウェズレイはこの3試合連続で4ゴールを挙げ、もう一人のFW佐藤も1ゴールと、得点力はある。だが、3戦とも無失点試合はなく、守備の弱さが現れていた。しかし前節甲府戦では前半3失点するも、後半は3バックから4バックにして、バランスのよい戦いを見せていた。基本的に、相手の攻撃陣に対してマンツーマンの守備をしてくるが、東京のサイド攻撃に対し、どのような戦い方をしてくるかが見どころの一つになる。
これに対して東京は、足を止めずに流動的な動きで前線をかき回し、サイドを突いていくことが必要。C大阪戦のような「どこからでも誰もが点を取れる」戦いが再びできるかどうか、大勝のあとに力を試される一戦だ。5月6日第12節以来となる味スタでの開催、試合は18時34分、広島のキックオフでスタートした。
勢いを見せられず、集中を切らして先制を許す
立ち上がりは、ともに気迫のこもったプレーを展開。一進一退の攻防が繰り返された。2分には、FKから今野が飛び出し、右CKを奪う。キッカーの梶山が一度リターンを受け、中のジャーンへ。そこから前線にスルーパスが出るが、これには誰も合わせることができなかった。10分、左サイドの川口の内側を攻め上がった今野にパスがとおる。そこからクロスを上げたが、相手GKがキャッチ。14分には、ジャーンのインターセプトから梶山がつなぎ、ゴール前に攻め込むがシュートは打てなかった。
広島はメンバー表の上では4-4-2の布陣だが、MF中里を3バックの右ストッパーに。DF駒野を右MFに配置し、中里との連係で東京の左サイドの攻撃を抑えてきた。3バックの中央には出場停止あけの戸田和を配し、中盤やDFラインでの厳しいマークからカウンターを仕掛け、徐々にリズムをつかみ出す。迎えた20分、東京陣内左側のFWウェズレイに対し、茂庭がファールで止め、広島にFKを与える。倒れたFWウェズレイは、ゆっくりと起き上がったその瞬間に素早くリスタート。これに対して東京は集中を切らして、守備の陣形を整えられず。ゴール前に飛び込んだFW佐藤に決められ、先制を許した。
33分には、守備におわれ、前線でボールに絡めない栗澤に代えてリチェーリを投入。馬場を中盤に配し、リチェーリのスピードを活かそうとした。だが36分、梶山が倒されて得た右FKから、馬場→今野がヘッドで合わせるがバーの上に。38分にはペナルティアーク付近でリチェーリが倒され、馬場がFKを直接狙うが、これもゴールの上。39分、梶山がカウンターを仕掛け、左のリチェーリにパスを送るが、オフサイドにかかる。決定的なチャンスをつくれないまま、1点ビハインドで後半へ折り返すこととなった。
追加点を奪われ、攻撃陣は無得点に終わる…
ハーフタイムには、恒例のファイヤーワークスナイトで花火が打ち上げられ、後半の反撃に期待を抱かせるようにスタンドは盛り上がった。後半から、三浦に代えて阿部をトップに投入、梶山をボランチに下げ、2トップの布陣で流れを変えようとした。
だが、後半立ち上がりの47分、土肥のゴールキックから相手陣内に入ったボールを奪われ、広島MF森崎浩→FWウェズレイがワンタッチで前線へ。このボールに走り込んだFW佐藤がきっちり決め、2失点目を喫した。佐藤に対しては、ジャーンが追いかけて阻止しようとしたが間に合わず。攻め上がろうとした隙をつかれる形で追加点を許した。
56分には川口に代えて戸田を投入。その後、両チームともに運動量が落ち、ラインが間延びする中で、東京も決定的なチャンスをつくった。58分には右のリチェーリからパスを受けた石川が、ゴール正面ペナルティアーク内から強烈なシュート! しかし相手GKに阻まれる。
66分には、茂庭が右エリア内の阿部に縦パスをとおす。阿部がトラップして、ゴールに回りこむように向き直り、放ったシュートは、相手GKにあたり、わずかボール1個分左に外れる…。これで得た左CKからリチェーリがヘディングシュートするが、バーの上。
72分には相手GKが飛び出したゴールにリチェーリがシュートするが、ゴールぎりぎりで相手DFのブロックに阻まれ、ゴールは割れず。結局、東京はシュート13本を放ち、無得点。広島は堅守からカウンターを徹底し、シュート14本で2点を奪った。総力戦で臨んだホーム味スタでのゲームであったが、バランスの悪い戦いに終始し、敢えなく敗戦。前節に続く連勝は果たせなかった。
【選手コメント】《梶山》「守備の場面が多く、追いかける展開になり、苦しい試合だった。負傷の影響ではないが、後半には足がつりそうになり、止まってしまった。相手はマンマーク気味で、プレスが速く、もっと動いて崩さなくてはいけないのにできなかった。飛び出す動きがもっとあれば良かったが。今日はブーイングをされても仕方がない内容。この中断で切り替えて修正する」《三浦》「ここ何試合か先制されているが、その取られ方、そして追加点を奪われる時間帯が問題。今日はゲーム運びがまずかった。自分も、1失点目のセットプレーの時には、もっと集中するように指示すればよかったし、ゲームコントロールができず、反省している。C大阪戦の大勝のあとだったし、久しぶりの味スタで、試合前には絶対気の抜けたプレーはしないようにと話していた。それがうまくグランドで表現できなかった。今後はまず失点を減らすことが課題。耐えるところでは耐えて、自分たちのペースがきた時に勢いを出していけばいい。この2週間で立て直す!」
【ガーロ監督の会見要旨】「今日は非常に悪い試合。今までで一番悪いと言ってもいい試合だった。いろいろな部分でミスがあり、鹿島戦、C大阪戦と2試合いい試合をしたが、それが続かなかった。チームとしてのミスは、全て私の責任にある。今日は全ての部分で広島の方が上回っていた。2点だけでなく、もっと失点していてもおかしくない試合だった。DF、MF、FW、全てのポジションで、内容が悪かった。DFはうまくマークに付けなかったし、中盤からFWへボールを運ぶことも出来なかった。鹿島戦は負けはしたが、こちらが19本のシュートを打ち、相手は12本だった。C大阪戦もいい内容だった。だが、連戦の4試合目でガクンと落ちた試合だった。(栗澤の交代は?)まずマークがうまくつけなかったし、栗澤のところで全部つぶされていた。そこで攻撃のスピードが遅くなってしまっていたので、リチェーリのスピードを使おうと考えた。(3バックにこだわる理由は?)確かに今日、3バックは機能していなかったが、3バックや4バックに関係なく、全ての部分でチームが機能していなかった。繰り返すが、その責任は全て私にある」
【広島・ペトロヴィッチ監督の会見要旨】「とても難しい試合だった。7月は、名古屋戦で勝って良いスタートが切れたが、千葉、甲府に負けてしまった。今日一番大事なことは、勝ってポイントを稼げたこと。今日は我々が立ち上がりからゲームを支配し、いいディフェンスをして、そこを起点にいい攻撃が出来たのではないか。1点リードした後、FC東京がプレッシャーをかけてきて、自分たちのサッカーが出来ない時間帯があったが、大事なのはその時間に失点をしなかったこと。前の2試合では失点があったが、失点せずにその時間帯を乗り切れたことが良かった。ハーフタイムに『前半やってきたことを続けよう、そしてもう1点取りに行こう』と話し、それが成功した。今日、広島は東京の地で素晴らしいサッカーを見せたと思う。ホームゲーム2試合に負けたが、この4試合はチームとしてとても良いゲームができたのではないか。森崎和の復帰を、我々はとても嬉しく思っている。この3試合、とてもいいプレーをしていたが、コンディションが追いついていない部分があり、交代させた。右ストッパーに中里を起用した理由は、FC東京の1トップと、さらに2人のオフェンシブな選手に対して、彼らのスピードについていける選手をつけたかったため」