GAME RESULT試合結果
第19節 2006/8/23(水)
観衆 18,533人
天候 曇、無 気温 28.6度 湿度 64%
主審:吉田 寿光 副審:宮島 一代/村上 孝治 四審:牧野 明久
J1 第19節
国立
5-1
試合終了
前半1-0
後半4-1
FC東京 | アビスパ福岡 | |
---|---|---|
35' 藤山 竜仁 64' 赤嶺 真吾 66' 石川 直宏 76' 伊野波 雅彦 89' 阿部 吉朗 |
得点者 |
52' オウンゴール |
66' 川口 信男 → 伊野波 雅彦 79' 梶山 陽平 → 阿部 吉朗 86' 赤嶺 真吾 → 馬場 憂太 |
選手交代 |
43' バロン → 城後 寿 66' 田中 佑昌 → 布部 陽功 75' 佐伯 直哉 → 有光 亮太 |
23 | シュート | 9 |
10 | CK | 2 |
19 | FK | 18 |
00' 川口 信男 |
警告 |
09' 薮田 光教 21' 佐伯 直哉 22' 薮田 光教 68' アレックス 87' ホベルト |
退場 |
22' 薮田 光教 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 20 | 川口 信男 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 9 | ルーカス |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 増嶋 竜也 |
MF | 19 | 伊野波 雅彦 |
MF | 16 | 宮沢 正史 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 11 | 阿部 吉朗 |
GK | 1 | 水谷 雄一 |
DF | 15 | 吉村 光示 |
DF | 5 | 千代反田 充 |
DF | 2 | 宮本 亨 |
DF | 3 | アレックス |
MF | 22 | 中村 北斗 |
MF | 8 | ホベルト |
MF | 13 | 佐伯 直哉 |
MF | 9 | 薮田 光教 |
FW | 19 | バロン |
FW | 27 | 田中 佑昌 |
GK | 16 | 神山 竜一 |
DF | 17 | 川島 眞也 |
DF | 23 | 柳楽 智和 |
MF | 6 | 布部 陽功 |
MF | 11 | 山形 恭平 |
MF | 26 | 城後 寿 |
FW | 18 | 有光 亮太 |
【選手・監督コメント】
ホーム国立で勝利を! 気を引き締めて連勝をめざす
第19節は、ホーム国立にアビスパ福岡を迎え撃つ。前節千葉との激戦の後、中2日での戦いとなり、疲労が心配されたが、「今朝までコンディションを見極めて」と倉又監督は話し、前節と同様の先発メンバーで臨むことに。出場停止のあけた伊野波もベンチに控えることとなった。
対する福岡は現在1勝8分9敗で17位。川勝良一新監督を迎えた中断以降も、3分け3敗と結果は残せていないが、徐々に攻撃的なサッカーに変貌を遂げている。下位とはいえ、侮ることはできない相手だ。特に、今季福岡とはナビスコ杯を含めて3戦し、2分1敗と相性もよくない。また、東京は第15節C大阪戦で大勝したあと、第16節の広島戦では無得点で敗れていることもあり、気を引き締めて戦わなければいけない。
福岡は、右MF中村や左サイドバックのアレックスが積極的に攻撃に絡んでくる。これに対して、ボールを奪ったら素早く攻撃に切り替え、サイドのスペースを突いていきたい。千葉戦と同じようにアグレッシブに守り、速い攻撃を仕掛けて勝ち点3をめざす。
藤山のJ1初ゴールで、こう着した流れを打破!
蒸し暑い国立競技場、試合は午後7時4分に福岡のキックオフでスタートした。開始から東京は試合を優位に進め、石川、川口のサイド突破を中心に福岡ゴールに迫った。1分には、石川が中に切り込み、左の藤山→中央の川口のポストから、走り込んだルーカスがシュート。5分は、川口が左サイドから中に深く切り込むが、ラストパスを送る直前に福岡DFにカットされ、CKに。
9分、相手陣内でのFKから、梶山がドリブルで上がってミドルシュート。相手GKがはじいてCKに。この左CKをつなぎ、赤嶺がヘディングで狙うが、勢いは弱くバーに阻まれた。10分には、右サイドを突破した石川のクロスに、ルーカスがヘッドで合わせるが、GKがキャッチ。13分、浅利のパスを受けた石川が右から果敢にドリブルシュートを放つが、左に切れる。
中盤のプレスをかいくぐって攻めるものの、ゴール前が固い福岡ディフェンスの前に得点できず、時間は経過した。22分には、福岡MF薮田が2度目の警告を受けて退場に。東京は数的優位に立つが、1人少ない相手に合わせるかのようにプレーのテンポが遅くなり、フィニッシュに持ち込めない時間が続いた。しかし、このこう着した状況を打開したのは藤山だった。それまでも機をみて押し上げ、積極的に前線に飛び出す場面を作っていたが、それが実を結ぶこととなる。
35分、石川の中央からのシュートのこぼれに反応して、藤山がゴールを狙う。この福岡DFの跳ね返りを再び石川がシュートし、左スローインに。そのスローインを受けたルーカスがキープし、中央にパス。これに走り込んだ藤山がまたもやシュート。一度は前線の赤嶺と相手DFに当たったが、すかさず詰めて放ったシュートは相手DFをかすめてコースが変わり、左下隅にイン! 33歳の藤山のうれしいJ1初ゴールで先制点を奪い、1点リードして後半へと折り返した。
赤嶺、石川、阿部が2試合連続得点、伊野波も決めて快勝!
後半、福岡は4バックから3バックに変更。左SBのアレックスを一列前に上げ、中盤を厚くしてボールを奪い、カウンターを仕掛ける狙いだ。東京は立ち上がりこそ、徳永のオーバーラップや石川のクロスからCKを得たが、追加点を奪うことができず。迎えた52分、マークが一瞬甘くなった隙を突かれることになる。福岡・右MF中村がスローイン。これをDFアレックス→FW田中がつなぐ間に、MF中村をフリーにしてしまい、エリア右深くへの進入を許した。そしてゴールライン際から送られたグラウンダーのクロスが、徳永の足に当たってゴールにイン。オウンゴールで同点に追いつかれてしまった。
だが、それでも焦ることはなかった。59分、61分には福岡のカウンターを受けるが、相手のシュートミスにも助けられて、ピンチを凌ぐと、粘り強く攻めに出た。石川、川口の突破だけでなく、徳永がオーバーラップを仕掛け、赤嶺はゴール前で身体を張る。64分には、徳永の右クロスを相手DFがクリア。このボールに左から詰めた川口がボレーシュート。ゴール前でワンバウンドしたボールを、赤嶺が右足のかかとでコースを変えて押し込み、勝ち越し点を奪った!
直後の66分には、ルーカスのパスを受けた川口が左サイドを疾走。エリアまで進入し、シュートを打つ。相手GKに阻まれ、浮いたボールが右エリアにこぼれるが、走り込んだ石川が胸でトラップし、右足のアウトにかけた豪快なシュート! ボールは左上に突き刺さり、またたく間に2点のリードを奪った。
福岡は1人少ない状況で徐々に足が止まり、その後は東京が余裕をもって攻めることに。76分には、石川のクロスに赤嶺が足から飛び込み、右CKを奪う。石川の蹴ったボールに、途中出場の伊野波が打点の高いヘディングシュート! 20歳の伊野波もJ初ゴールを挙げ、4点目を奪う。
79分には、梶山に代えて阿部を、86分には赤嶺に代えて馬場を投入。89分には、その馬場が左サイドの前線に阿部を走らせるパスを送り、追いついた阿部が左CKを奪う。馬場のCKに合わせ、阿部がどんぴしゃのタイミングでヘッドでゴール。前節千葉戦で鼻骨を骨折し、テーピングでガードしていた阿部だが、負傷のハンディを感じさせない果敢な飛び込みで、5点目を奪った。
福岡の固い守備の前にリズムを失った時間帯もあったが、終盤にはセットプレーからも効率よくゴールを奪い、5得点で大勝。赤嶺、石川、阿部は2試合連続のゴールを挙げ、ホームでは第10節名古屋戦以来の勝利! 千葉戦に続き、2連勝を果たした。
【選手コメント】《藤山》「前節千葉戦の後、倉又監督から『次の試合が大事』と言われ続けてきた。練習の紅白戦でも手を抜いていたら代えられてしまうので、緊張感を持っていい流れでやれている。今まで出番がなかったが、与えられたチャンスを無駄にしないようにと思ってプレーした。『初ゴール、お待たせしました』という感じだが、すぐに次の試合がある。一つでも順位を上げられるよう、一試合一試合を戦っていく」《石川》「判断の速いプレーをしようと考え、シンプルにクロスか、突破か、シュートかを選択している。まだ判断そのものやプレーのミスもあるが、イメージはたくさん持てている。パスやシュートするべきところで、そのとおりにプレーするのももちろん大事だが、意外性のあるプレーも必要だと思っている。得点は、ルーカスも横でパスを要求していたが、ゴールの位置も確認できたので打った。いい形で力を抜いて打てた。(2試合連続ゴールだが?)チャンスに思い切ってチャレンジしていることと、ゴールに近い位置まで走りこめていることが得点につながっていると思う」
【倉又監督の会見要旨】「全体的にはよく出来たゲームだったと思う。前半、もう少し前からプレスをかけたかったが、中2日の疲れもあり、うまくかけられないままで終わってしまった。その中で藤山がシュートを決めてくれ、1対0で折り返すことが出来た。相手が10人になり、もう少しアグレッシブに行きたかったがうまくいかなかった。相手の両サイドに対してプレスをかけたかったのだが、後半、逆に押し込まれてオウンゴールという形になってしまった。プレスがかけられなかったのは、体力的な問題。もう少し出来るかと思ったが、できなかったと言うのが現状。だが福岡が体力的に落ちてくれたおかげで、サイドから攻撃することが出来るようになった。(2試合いい形のゲームを続けることができたが?)これまでは、いいゲームをやった後に、中だるみではないが、意識の点で欠けているところがあった。そこは試合前に厳しく注意した。千葉で出来たことをもう一度この試合でやろうと話した。清水戦に向けては、これからビデオを見て検討したい。中2日でやらなければならないので、コンディションは調整していきたい」
【福岡・川勝監督の会見要旨】「最近、前半早い時間に失点する試合が多かったので、ディフェンスを修正して、前半無得点であっても、試合を早く崩さないようにとした。だが1人退場者が出て、今のチームの状態では負担になったと思う。後半追いついたところまでは選手もよく頑張った。後半はシステムを3-4-2に変えて、中盤のサイドをMF中村とDFアレックスにし、マークとサイドの裏のケアの指示をした。外はある程度やられるとしても、放り込みに対して中央のマークで対応し、カウンターのチャンスを狙っていこうと指示したが…。ケガ人など多いが、なんとかサポーターの応援に応えられるよう頑張りたい」