GAME RESULT試合結果
第31節 2006/11/18(土)
観衆 14,406人
天候 曇、無 気温 14.7度 湿度 52%
主審:片山 義継 副審:犬飼 一郎/佐藤 秀明 四審:田尻 智計
J1 第31節
ヤマハ
4-1
試合終了
前半2-0
後半2-1
ジュビロ磐田 | FC東京 | |
---|---|---|
07' 前田 遼一 16' 前田 遼一 49' 太田 吉彰 70' 菊地 直哉 |
得点者 |
87' ルーカス |
45' 船谷 圭祐 → 服部 年宏 66' 福西 崇史 → カレン ロバート 80' 太田 吉彰 → 大井 健太郎 |
選手交代 |
52' 増嶋 竜也 → 鈴木 規郎 56' 川口 信男 → 平山 相太 71' 馬場 憂太 → 宮沢 正史 |
21 | シュート | 20 |
6 | CK | 7 |
22 | FK | 14 |
警告 |
08' 今野 泰幸 44' 馬場 憂太 73' 藤山 竜仁 |
|
退場 |
GK | 1 | 川口 能活 |
DF | 33 | 犬塚 友輔 |
DF | 2 | 鈴木 秀人 |
DF | 20 | 金 珍圭 |
DF | 27 | 上田 康太 |
MF | 23 | 福西 崇史 |
MF | 8 | 菊地 直哉 |
MF | 25 | ファブリシオ |
MF | 28 | 船谷 圭祐 |
FW | 17 | 太田 吉彰 |
FW | 18 | 前田 遼一 |
GK | 21 | 佐藤 洋平 |
DF | 3 | 茶野 隆行 |
DF | 4 | 大井 健太郎 |
MF | 6 | 服部 年宏 |
FW | 15 | 西野 泰正 |
FW | 22 | カレン ロバート |
FW | 9 | 中山 雅史 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 19 | 伊野波 雅彦 |
DF | 5 | 増嶋 竜也 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 20 | 川口 信男 |
MF | 13 | 戸田 光洋 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
FW | 9 | ルーカス |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 15 | 鈴木 規郎 |
MF | 10 | 三浦 文丈 |
MF | 16 | 宮沢 正史 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 39 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
勢いをそのままに、4連勝をめざす!
J1リーグ第31節はアウェーでジュビロ磐田との対戦。前節は3点差を跳ね返す大逆転勝利を収め、チームは勢いに乗っている。失点の多さが気になるが、倉又監督は「課題はハッキリしているので、心配はない」と話し、守備面を修正しながら、ここまでの勢いをそのままに、2002年(2ndステージ第8~11節)以来果たせていない4連勝をめざす。
対する磐田は、現在勝ち点49で5位につけている。シーズン途中にアジウソン新監督を迎え、前半戦とはサッカーの内容も変わってきた。しっかりとボールをつなぎ、前線のFW前田を中心に、FW太田、MF福西、船谷らが頻繁にポジションをチェンジ。激しい動きからDFを崩してくるため、守備ではマークの受け渡しをはっきりさせて、対応することが重要となる。磐田攻撃陣に対する駆け引きは、見どころの一つといえるだろう。
東京は、右MFに右足を痛めた石川に代わり川口が先発。移籍後はじめてのアウェー:ヤマハでの試合だけに「古巣磐田」に対して人一倍闘志を燃やしているはずだ。また控えにはジャーン、栗澤が復帰。ジャーンは「内容はどうあれ、今は勝ち続けることが大事。途中出場でも勝利に貢献できるように頑張りたい」と話し、栗澤も磐田に対しては勝負強さを発揮する「ジュビロキラー」だけに、ここ一番での活躍に期待したい。アウェーである程度守備的になることは覚悟の上で、素早いカウンターを仕掛けていきたい。磐田の中盤での厳しいマークをかいくぐり、どれだけ2列目から前線に飛び出していけるかがポイントになる。
過去ヤマハスタジアムでは一度も勝利がないことは事実だが、梶山は「自分がチームに入ってから磐田には負けていない。苦手意識はない」と頼もしく話す。現在は上位に位置する磐田だが、現在の勢いは東京のほうが上。臆することなく戦い、勝利をめざす!試合は曇り空の下、2:04pmに東京のキックオフで開始された。
終盤にリズムを掴むも、0-2で前半を終了
開始1分、ルーカスがエリア内でドリブル突破を図る。2分には、左エリア前で梶山が川口にラストパスを送るもトラップが流れる。東京は立ち上がりとしては悪くなかったが、それ以降は磐田のパスワークに対してDFラインが下がってしまい、前線でボールを奪うことができない。また、予想したとおり、自由にポジションチェンジをしてくるFW太田、前田、MF福西にマークが遅れ、そこを起点に攻め込まれる。すると7分、左サイドのFW太田のクロスを、ゴール前でFW前田に頭であわされ、先制を許してしまう。
ここから東京も反撃に出る。10分、オーバーラップした徳永が右サイドに流れた川口に。これを角度のないところからシュートするも、ゴールのわずか上へ。11分には、素早いリスタートから、裏に抜けたルーカスが左エリア内に進入、狙いすましてシュートを放つもGKの好セーブにあう。13には、パスカットから戸田→ルーカスがシュート、枠の外に。15分は右サイドで梶山がキープ、後ろから走り込んできた川口にスルーパスが渡り、ゴールに向かって突進するも、相手DFにカットされシュートは打てず。右サイドを起点に攻め込み始めたが、逆に16分には、磐田MF福西に中央エリア前でシュートを打たれ、左ポストに当たった跳ね返りのボールを、またもFW前田に詰められ2点差に広げられる。
もう一度、試合の流れを引き戻したい東京であったが、思うようにいかない。磐田はリードをさらに広げたことで、余裕を持ってパスを回し始め、東京が前掛りになったところを、逆にカウンターからゴール前まで攻め上がっていく。東京も相手のミスからボールを奪い、攻めに出ようとするも、中途半端な形でボールを奪われるといった悪循環が続く。しかし、35分を過ぎると相手も疲れてきたのか、前線からの守備が安定し始めたことで、ボールを支配し、決定的な場面を作るようになる。
37分には、左サイドでルーカスが戸田とのパス交換から抜け出し、狙いすましたシュートはゴール右に切れる。38分は、馬場の右CKを増嶋がヘディングで落とし、こぼれをルーカスがシュート。ゴールインかと思われたが、ゴールライン際で磐田MF福西がヒールでのクリア。絶好の得点機を阻まれる…。41分には、右サイドで今野→川口→徳永がエリア内にクロス。走り込んだ戸田がゴール左前すぐからシュートするもGKがセーブ。ロスタイムには、左サイドで川口→梶山→ルーカスはポストになってダイレクトでラストパス。これに戸田が抜け出しシュート、決定的であったが、またもやGKに阻まれゴールならず。結局このまま0-2で前半を終了する。
後半の反撃もルーカスのゴールのみ。リーグ戦4連勝ならず
前半の終盤に見せた勢いで、反撃を試みるも、簡単に追加点を許してしまう。49分、磐田はカウンターからMF福西が右エリア内に進入。DF2人でボールを奪いにいくも、中央に折り返えされ、フリーのFW太田に決められる。東京は、52分に増嶋に代えて鈴木を投入、藤山をCBに。また4分後には川口に代えて平山を投入して攻撃に出る。61分には、左サイドの鈴木がエリア内に進入して平山へ。それを右にいた戸田につないでシュート。しかし相手DFにブロックされる。62分、伊野波のクロスを受けた戸田がワントラップしてシュート。今度は枠の外へ。
64分には、ルーカス→馬場がループシュートを放つもGKがキャッチ。68分は、鈴木が左サイドから中へ強引にドリブルで切れ込んで得意のミドル。しかしGK川口の好セーブでCKに逃げられる。69分には、今野のクロスを平山が頭で落とし、ゴール前のルーカスへ。DFを背負いながら振り向きざまにシュートを放つも、ゴール右に外れる。東京は人数をかけて得点を狙いにいったが、逆に70分、カウンターから磐田MF菊地のドリブル突破を許し、土肥と1対1に。菊地は落ち着いて土肥をかわし無人のゴールへボールを流し込む。4点目を奪われる。
落ち込むことなく、1点を取りに東京は攻める。失点後馬場に代えて宮沢を投入。74分、徳永→平山が落としたボールを、中央で宮沢がミドルシュート。バーの上に。78分には、左サイドの鈴木→ルーカスが梶山に落とし、DFをかわしてシュートするも、枠を外れる。85分には、左からのクロスを平山が頭で落とし、戸田がスラインディングシュート。しかしこれも枠の右へ…。
すると87分、左サイドの宮沢のクロスに平山が頭でつなぎ、そのボールに反応した戸田はつぶされるも、こぼれをルーカスが蹴り込みゴール!やっと1点を返す。さらに追加点を奪いに攻撃を仕掛けるも、そのままタイムアップ。結局シュート数では20対21とほとんど変わらないものの、決めるときに決められなかったことが響き、最後まで自分たちのリズムに持ち込めず、結果3点差というスコアーとなってしまった。
【選手コメント】《土肥》「今日は相手のほうがよく動いていた。前半は相手をフリーにしすぎた。フリーの相手に慌てて詰めてしまい、次々に他の選手がフリーになってしまった。なかなかボールが取れなくなり、ボールを取ってもパスミスからカウンターという展開だった。得点できるチャンスはあったが決められなかった。決めていれば流れは変わっていたかもしれない。最後は攻撃に対して一人余らず、同数で守ろうとしたが同じ相手に2人でいってしまう場面もあった。身体を張ろう張ろうという気持ちが空回りしてしまっていた」《戸田》「チャンスを決められず、残念な気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱい。今日は外で張らず、中にどんどん入っていくことを意識した。相手のDFラインをいかにかき回せるかが狙いで、そういう意味ではいい形はできていた。決定機でもう少し冷静にプレーできていれば。次の試合まで期間は短いが引きずってはいられない。リーグ戦、そして天皇杯へ向けてきっちり切り替えていく」
【倉又監督の会見要旨】「今日の試合は完敗だった。試合の入り方が悪く、切り替えの部分で磐田に先手をとられてしまった。ゴール前でも粘り強さがなく、前半を2-0という形で終えてしまった。後半、もう少し前からディフェンスをして、点を取れれば逆転できると選手に話したが、逆にそこから失点をし、3点目が入ったときには、自分たちのサッカーができなくなってしまった。最後にはパワープレーで平山を投入し、クロスをあわせていったが、さらにディフェンスのミスで失点をしてしまったという展開だった。1点を返すことはできたが、これだけチャンスを作りながらも、1点しか入らなかったというのが負けた理由だと思う。(前線で自由に起点を作られたが?)1点目、2点目ともに前田、福西両選手をゴール前で1対1の状況でマークしなければいけないところで、マークしきれずにチャンスを作られてしまった。(相手のカウンターに対してどのような修正の指示を?)数的優位を作ることによって抑えられると指示したが、ディフェンスの連係がうまくいかずにカウンターを抑えきれなかった」
【磐田・アジウソン監督の会見要旨】「結果がよく、非常に嬉しい。やはり勝つということは非常に大切。前半で試合は決まったが、前半の終盤に少し攻め込まれていたので、問題点をハーフタイムに修正した。今日の試合はカウンターが多く、うちのサイドもカウンター攻撃のチャンスをたくさん作ることができ、そこから点をとることができたことがよかった。だが、何より良かったのは我々が目標としていること(勝利すること)を達成できたことだ。(ハーフタイムの指示は?)前半の終盤に攻め込まれたときには、中盤の裏を狙われていたので、そこを太田選手にもっと守れというのではなく、枚数を増やしてスペースを埋め、またファブリシオ選手のフォローができる選手ということで服部選手を起用した。前田選手は戦術の面では完璧であり、集中力も素晴らしい。チームのことを考えながらプレーできる選手であり、チャンスがあればものにできるという選手であることが今日の試合で皆さんも見ることができたと思う」