GAME RESULT試合結果
第24節 2012/9/01(土)
観衆 26,950人
天候 曇、無 気温 25.0度 湿度 86%
主審:村上 伸次 副審:岡野 宇広/数原 武志 四審:木川田 博信
J1 第24節
味スタ
3-1
試合終了
前半2-0
後半1-1
FC東京 | 横浜F・マリノス | |
---|---|---|
35' 田邉 草民 42' ルーカス 71' ルーカス |
得点者 |
66' 兵藤 慎剛 |
69' 田邉 草民 → 羽生 直剛 69' 梶山 陽平 → 渡邉 千真 80' ルーカス → ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
選手交代 |
46' 中町 公祐 → 中村 俊輔 75' 小林 祐三 → 大黒 将志 84' 小野 裕二 → 松本 怜 |
12 | シュート | 11 |
4 | CK | 4 |
11 | FK | 19 |
90'+2 長谷川 アーリアジャスール |
警告 |
14' 中澤 佑二 27' 中町 公祐 70' 兵藤 慎剛 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 4 | 高橋 秀人 |
DF | 3 | 森重 真人 |
MF | 2 | 徳永 悠平 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 33 | 椋原 健太 |
FW | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 27 | 田邉 草民 |
FW | 49 | ルーカス |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 16 | 丸山 祐市 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 11 | 渡邉 千真 |
FW | 23 | 林 容平 |
GK | 21 | 飯倉 大樹 |
DF | 13 | 小林 祐三 |
DF | 4 | 栗原 勇蔵 |
DF | 22 | 中澤 佑二 |
DF | 5 | ドゥトラ |
MF | 27 | 富澤 清太郎 |
MF | 8 | 中町 公祐 |
MF | 7 | 兵藤 慎剛 |
MF | 11 | 齋藤 学 |
FW | 18 | マルキーニョス |
FW | 10 | 小野 裕二 |
GK | 30 | 六反 勇治 |
DF | 26 | 青山 直晃 |
MF | 28 | 熊谷 アンドリュー |
MF | 25 | 中村 俊輔 |
MF | 29 | 谷口 博之 |
FW | 17 | 松本 怜 |
FW | 9 | 大黒 将志 |
【選手・監督コメント】
故障者が続くも、5月以来となる連勝をめざす
リーグ第24節は横浜F・マリノスとの対戦。早いものでリーグ戦は約3分の2の終え、あと11試合の日程となる。前節はアウェイで首位の広島に勝利し、対戦成績も10勝3分10敗の五分に戻した。この勝利をはずみとし、ホームで多くのサポートを受けて連勝をめざす一戦だ。
しかし ここにきてエジミウソン、中村と再び故障者が続き、今週の練習では紅白戦を組むのも苦労する状態に。また石川が片頭痛を発症し、今節はメンバーを外に。一方で羽生が5月6日(第10節)以来となるベンチ入り。「まだ90分間はプレーできない(ポポヴィッチ監督)」というものの、心強い戦力が復帰を果たすことになった。
対する横浜FMは、現在勝ち点35で6位につける。前節こそC大阪戦に敗れたものの、それまでは4月28日(第8節)から15試合連続で不敗。持ち前の堅守に加え、FWマルキーニョスの決定力、MF中村のキックの精度を活かしたセットプレーからも得点を重ね、着実に勝ち点を積み上げ、上位に浮上してきた。今節はMF中村がベンチスタートに。2トップはFWマルキーニョスとFW小野、ボランチには中町を起用して臨んできた。
東京は前回のアウェイ戦でなにもできずに敗れただけに、自分たちのサッカーをみせてリベンジを果たしたい一戦でもある。梶山と田邉がトップ下を務め、広島戦に続いて3-4-2-1の布陣で臨む。朝から断続的に降った豪雨も止み、晴れ間の見える味スタにて、試合は18時34分に横浜FMのキックオフでスタートした。
ミスを見逃さず、田邉が先制! ルーカスの2試合連続弾でリードを広げる
立ち上がりは勢いに乗る横浜FMに攻め込まれた。4分、横浜FMの右CKの流れからMF中町の左クロスをFW小野に折り返され、中央にFWマルキーニョスに飛び込まれたが、徳永がクリア。その後も何度かセットプレーを与えたが、東京は集中して対応。また前線からプレスをかけ、米本を中心にボールを奪い、スピード感のある攻めにつなげた。
11分には梶山が力強いドリブルで左エリアに進入し、中央・エリア手前のルーカスがミドルを放ったが枠外に。22分、長谷川の展開から徳永がカウンターを仕掛けて右サイドを上がり、中央には梶山、ファーに田邉も走っていたが、ラストパスは相手DFに阻まれた。その後も横浜FMにボールは支配されたものの、粘り強く対応してチャンスらしいチャンスは作らせず。32分には横浜FMに東京陣内右寄りからのFKを与えたが、FWマルキーニョスが狙った速いシュートは左に外れる。
迎えた35分、横浜FM・左サイドバックのドゥトラのバックパスを受けたGKからDF中澤につながれたが、ここからのパスをルーカスが奪ってGKと1対1に。シュートはセーブされてしまったが、こぼれを再びルーカスが身体を張ってマイボールにし、ここに詰めた田邉がネットに突き刺してゴール! 横浜FMに主導権を握られる中で、相手のミスを見逃さず、きっちりと先制弾につなげた。
42分には左サイドの米本→ルーカスとスピーディなパスワークで運び、中央の梶山が巧みな反転で前を向き、右足のアウトで右の徳永へ。徳永は一歩持ち出し、ゴール前まで上がったルーカスにグランダーのラストパスを送る。これをルーカスがダイレクトで合わせてゴール。ルーカスの2試合連続弾でリードを広げ、前半を終了した。
ルーカスが鮮やかなFKを決めて横浜FMを突き放し、連勝!
横浜FMは後半からMF中村を投入。これにより再びボール支配を許すことになった。51分には横浜FM・MF齋藤に左エリアに切り込まれ、中央のFWマルキーニョスのシュートは森重がブロックしたが、こぼれを再び奪われ、エリア外からシュートを放たれたが権田がセーブ。直後の55分には椋原が左サイドを駆け上がり、フリーで左エリアまで進入。自らシュートを放ったが、GKのセーブでCKに逃れられる…。
そして66分、横浜FMはMF中村を起点に、ペナルティアーク左のMF兵藤が東京の右サイドの裏を狙ってパス。そこに左サイドバックのドゥトラが走り込み、マイナスの折り返しがエリアでフリーのMF兵藤のもとに。ダイレクトで鋭いシュートを決められ……ゴールを割られてしまった。
東京は69分に羽生と渡邉を投入。直後の70分には米本→渡邉がカウンターを仕掛け、ドリブルで突進するが、エリア手前で倒されてFKを得る。このペナルティアークすぐ手前からのFKをルーカスが直接狙うと、速いシュートに相手GKは一歩も動けず、右にイン。鮮やかな直接FKで、再び2点差をつけることになった。
横浜FMは75分にFW大黒、84分にはFW松本と攻撃的な選手を投入して反撃を試みるが、東京も80分にネマニャ ヴチチェヴィッチをトップに投入。86分には中盤で競り勝ち、前線に送られたボールにヴチチェヴィッチが抜け出して左エリアに進入。シュートはGKのセーブに阻まれ……こぼれを渡邉がヘディングで押し込んだが、これもGKにセーブされ…。
4点目こそ奪えなかったが、効果的なカウンターからチャンスにつなげ、守備では最少失点に抑えてタイムアップ。リーグ戦では5月20日以来となる連勝を果たした。
【選手コメント】《ルーカス》「ゴールも大切なことだが、チームが勝利し、連勝したということが一番大事。FKは試合前から決めたいと思っていたが、あの場面では自然に自分が蹴ることになった。布陣が変わっても特に違いがあるわけではない。ただ梶山選手と近い距離でプレーをすることが多く、彼とは長年一緒にやっているのでアイコンタクトができるし、どういうプレーをしたいのか、お互いにわかっている。今日も2回ほど、よいパスがきてチャンスを作れたと思う。田邉選手もよいプレーをしたし、よい流れができつつある」
《田邉》「梶山選手と自由にポジションチェンジをするとともに、ルーカスも梶山選手も溜めを作ってくれてプレーがしやすかった。ただ、課題も多く感じた試合。もう少し中盤に顔を出してボールを受けることや、反対に思い切って裏に抜ける場面が少なかった。ここのところ監督からも『まだまだベストじゃない』と指摘されていて、コンディションが完璧ではなかったが、その中でゴールを決められたことはよかった。これを良いきっかけとして、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきたい」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】「結果だけでなく内容も満足できる試合だった。前回のアウェイでの対戦ではあのような形で敗れて申し訳なかったが、今日はお返しをすることができたのではないか。横浜FMは素晴らしいチームで良いサッカーをする。そのチームに崩されたのは、失点を喫したときの一度だけだったと思う。そして決めるべきところでしっかりと決めて、結果を出した。一方で大宮戦のような敗戦もあるし、良いサッカーをして結果を得ることは簡単ではない。みなさんも結果だけを見るのではなく、どのような志でどのような質のサッカーをやっているのかを判断できる眼を養ってほしいと思っている。
ケガ人や代表の活動もあり、この2か月半ほど選手の半分が不在の状況が続いていた。それでも私たちは自分たちのサッカーをやり続け、貫いてきた。その積み上げが出てきたと思うし、出場機会が少ない選手にとってはチャンスが回ってきている。シーズン当初から『チャンスは平等に回ってくる、そのチャンスを逃がさないように』と言い続けてきた。そこでしっかりとチャンスを掴み取って欲しいと思っていたが、選手が半分になっても、その穴をそれぞれに埋めてくれているし、日々ブレずにやってきた結果が出ていると感じている。
ファン・サポーターのみなさんには、苦しい時期にも応援をやめることなく、私たちの背中を押し続けてくれたことに感謝している。アウェイ広島をはじめ、アウェイの遠い地にも多くの方々が訪れてくれ、勇気付けられている。この場を借りてもう一度、感謝の気持ちを述べたい」
【横浜FM・樋口監督の会見要旨】「結果は本当に残念。多くのサポーターの大きな声援に応えられなかった。連敗してしまったが、ただし前節とは少し違う意味合いを自分自身は感じている。前節はキャンプからずっとやってきた、自分たちでアクションを起こしてボールを奪いにいく、ボールを動かすことができなかった。今日に関しては、前半の立ち上がりから選手たちはアグレッシブな姿勢をみせ、攻守両面にアクションを起こすことが反映されていたと思う。もちろん失点の仕方や時間帯については問題があり、修正しなければいけないが、次に繋がる戦い方での敗戦だと捉えている。残り10試合をしっかりと戦いたい」