GAME RESULT試合結果
第4節 2013/3/30(土)
観衆 23,698人
天候 曇、弱 気温 9.6度 湿度 63%
主審:廣瀬 格 副審:武田 光晴/渡辺 智哉 四審:佐藤 貴之
J1 第4節
日産ス
3-2
試合終了
前半0-1
後半3-1
横浜F・マリノス | FC東京 | |
---|---|---|
61' 中村 俊輔 68' 藤田 祥史 90' 藤田 祥史 |
得点者 |
27' 李 忠成 82' 渡邉 千真 |
46' 佐藤 優平 → 端戸 仁 89' 富澤 清太郎 → 齋藤 学 90'+3 天野 貴史 → 小林 祐三 |
選手交代 |
69' 李 忠成 → 米本 拓司 90'+1 高橋 秀人 → 三田 啓貴 90'+1 加賀 健一 → 平山 相太 |
8 | シュート | 11 |
3 | CK | 6 |
16 | FK | 18 |
警告 |
83' 米本 拓司 |
|
退場 |
GK | 1 | 榎本 哲也 |
DF | 2 | 天野 貴史 |
DF | 4 | 栗原 勇蔵 |
DF | 22 | 中澤 佑二 |
DF | 5 | ドゥトラ |
MF | 8 | 中町 公祐 |
MF | 27 | 富澤 清太郎 |
MF | 20 | 佐藤 優平 |
MF | 25 | 中村 俊輔 |
MF | 7 | 兵藤 慎剛 |
FW | 19 | 藤田 祥史 |
GK | 30 | 六反 勇治 |
DF | 13 | 小林 祐三 |
DF | 15 | ファビオ |
MF | 14 | 熊谷 アンドリュー |
MF | 26 | ジョン ドンホ |
MF | 11 | 齋藤 学 |
FW | 17 | 端戸 仁 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 11 | 李 忠成 |
MF | 49 | ルーカス |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
早くも上位対決に。絶好調の横浜FMに挑む
ナビスコ杯2試合をはさんでリーグ戦が再開。第4節として横浜F・マリノスと対戦。アウェイに乗り込む。ナビスコ杯では、日本代表の高橋、権田、韓国代表のチャンヒョンスを欠くなか1勝1分。特に前節鹿島戦は、李や東が初ゴールをマークし、逆転勝利を果たした。その勢いを持続しつつ、さらに質や精度の積み上げをめざして今節に向かう。
対する横浜FMは、ナビスコ杯を含めて今季、公式戦5連勝中。リーグ戦では首位に立ち、絶好調といえるだろう。今節はFWマルキーニョスが出場停止だが、FW藤田をトップに、トップ下にMF中村、両サイドにMF兵藤とルーキーの佐藤。右サイドバックにはDF天野という布陣で臨んできた。
横浜FMはMF中村の精度の高いキックを活かしたセットプレーや、MF兵藤の飛び出しも大きな武器になっているが、その攻撃をいかに粘り強く抑え、我慢の時間帯をしのげるかがポイントになる。攻守の切り替えの早さ、運動量を保ち続け、中盤での主導権争いを制して得点につなげたいところだ。
東京は日本代表の高橋、権田もスタメンに。トップには渡邉、そして2トップに近い形で李がリーグ戦初先発。長谷川と高橋がダブルボランチを組む布陣で臨む。まだシーズンは始まったばかりだが、早くも上位決戦となる今節。冷え込み、いまにも降り出しそうな日産スタジアムにて試合は19時4分に横浜FMのキックオフでスタートした。
攻守に集中を切らさず、李のリーグ戦初ゴールで先制!
互いに主導権を握ろうとし、序盤はボールの奪い合いが続いた。9分、11分には状況を打開して攻撃のリズムを掴もうとした高橋が立て続けにミドルを放つ。13分には李がカウンターを仕掛け、左エリアで相手DFのこぼれを奪った渡邉が左足で狙おうとしたが、ボールは右に切れ、ゴール前に詰めた李にも合わなかった。
16分には横浜・MF中村のスルーパスに合わせて左MF兵藤に飛び出されたが、徳永がきっちりと対応。22分にも再び横浜FM・MF中村の長いパスからMF兵藤に左エリアに進入されたが、加賀がスライディングで奪いとる。集中した守備で、横浜FMにはゴール前でのチャンスを作らせず。そこから素早い攻撃につなげていった。
迎えた27分、左スローインからパスをつなぎ、中央のルーカスがヒールで落としたボールを長谷川が左前線へ。そこに走った太田がダイレクトでクロスを上げる。勢いのあるボールはゴール前で相手DFのヘッドでクリアしようとしたが、右エリアにこぼれたボールに李がすぐさま反応。ダイレクトで蹴り込み、ゴール! 李がリーグ戦でも初ゴールをマークし、公式戦2試合連続弾で先制を果たした!!
33分には横浜FMの初シュートとして、MF中村にミドルを放たれたが、権田がセーブ。41分には横浜FMの前線へのスルーパスに合わせて、FW藤田に左エリアに抜け出されるたが、シュートはブロック。攻守にわたって集中をきらさず、1点をリードして後半へと折り返した。
渡邉が同点弾を決めるも、後半に3失点を喫して逆転負け…
後半立ち上がりの48分には中央の李→右から中に走った東が相手DFの裏へスルーパス。左サイドからルーカスが合わせてエリアに進入したが、ラストプレーの直前にDFにカットされる。58分には中央の東が前の李に当ててゴール前へ。李は右に展開し、前線に上がった高橋がグラウンダーのクロス。流れるようなパスワークから横浜FMゴールに迫ったが、高橋→東のラストパスがわずかに合わず、GKにキャッチされた。
反撃に臨もうとする横浜FMの攻撃をよく抑え、東京がリズムをつかんだかに見えたが、60分に横浜FM・FW藤田のドリブルをファールで阻止し、東京陣内中央でFKを与える。横浜FM・MF中村が直接狙ったキックは壁に当たってコースが変わり、権田の逆を突かれる形で右にふわりとイン…。FKのチャンスを活かされて同点に追いつかれてしまった。
試合は振り出しに戻り、その後は互いの特徴を活かしてスピーディに攻め合う形になったが、68分には隙を突かれることになる。横浜FMの右スローインから、東京の守備の間をDF天野が突破、左前線からクロスを入れられる。これをゴール前のFW藤田にヘッドで決められ、失点……。勝ち越しを許してしまった。
東京は70分、李に代わって米本がボランチにイン。長谷川が右MFに、東がトップ下にまわる形で反撃に出る。これが功を奏し、72分には細かなパスワークから、左エリアのルーカスが決定的なシュートを放ったが……右ポストをヒット。しかし82分、カウンターの応酬となるなかで球際の強さを発揮。横浜FMのパスミスを奪って長谷川が素早く前進、右の東→中央を上がった長谷川がスルーし、後ろの渡邉が右足でシュート。これが相手DFにあたってネットにイン!終盤に同点に追いつく。
これでスタンドもヒートアップし、追い上げムードが高まったが、だが反対にホームで猛攻に出る横浜FMの勢いを食い止めることができなかった。90分、横浜FMの右クロスからのシュートはブロックし、一度は跳ね返すが、このこぼれを奪われてつながれ、横浜MF兵藤が右から入れ替わるように中央に走り、ゴール前でフリーになった横浜FW藤田のもとにパス。これを突き刺され……。先制しながらも後半に3失点をして逆転負けを喫し、リーグ戦は連敗となった。
【選手コメント】
《森重》「『内容は悪くなかった』とはいえ、この時期に2敗したことをしっかりと受け止めなければいけない。それが今の自分たちの力。C大阪戦を含めて、こういう試合で勝ちきれないのは、自分たちに原因があるはず。やるべきことは続けながらも、選手個人としてももっと、それ以上のものを追い求める気持ちで練習から取り組みたい。その積み重ねをシーズンをとおしてやっていくことが大事だと思う」
《太田》「勝てるチャンスもあったので、もったいない…という感想。(李選手へのアシストについて)長谷川選手が良いボールを出してくれて、そのときにファーで李選手が構えているのも見えていた。ダイレクトでイメージどおりのクロスを送ることができた。ただ、攻撃陣が2点をとってくれたのに、3失点をして敗れたのは守備の選手としてふがいない」
【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「ともに力を出し合って、観ている方々に楽しんでいただけるゲームだったのではないか。結果として敗れたが、私たちは敗者ではないと思う。やるべきこと、やってきたことはしっかりと出せた。横浜FMも素晴らしいチームで、そのような相手に互角以上の戦いができた。サッカーなので結果に関しては運もあるが、このようなサッカーを継続していくことで、私たちに運が味方してくれる日も来るだろう。大切なことは今までやってきたことや、今日見せたサッカーを継続してやり続けていく、さらに質を上げていくことだと思っている」
《横浜FM・樋口監督》「この勝ち方や結果、内容も含めて良いゲームができたと思う。東京は今季から東選手が前に入り、3人目、4人目が絡む前線でのコンビネーションはトップレベルだという印象を持っていた。それをいかに断ち切るかがポイントで、そのためにも中盤での攻防がカギになるとミーティングをしてゲームに入った。前半はファーストディフェンダーがアプローチをして潰し合いになり、セカンドボールを拾えず優位に立てなかった。結果として東京にコンビネーションを許してしまった。
失点はしたが、ただしハーフタイムには『ボールを動かせるようになってきているので、決して悪い内容ではない』と選手に話した。幾つかのポイントを整理したら、絶対に逆転できると。実際に後半は相手がリードしていることもあり、少し下がってカウンター狙いになっていた。逆に我々はしっかりとボールを運んで、相手選手の間でポイントを作ることができ、得点に繋がった。競ったゲームをしっかりと勝ち切ったというのは昨季にはなかった部分。選手たちを高く評価したいし、今後の試合に弾みがつく。その意味での喜びもある」