GAME RESULT試合結果
第3節 2013/4/03(水)
観衆 9,900人
天候 曇、弱 気温 13.8度 湿度 53%
主審:松尾 一 副審:中井 恒/木川田 博信 四審:榎本 一慶
YNC 予選Bグループ 第3節
味スタ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
FC東京 | 名古屋グランパス | |
---|---|---|
得点者 | ||
60' ネマニャ ヴチチェヴィッチ → 東 慶悟 60' 河野 広貴 → 長谷川 アーリアジャスール 81' 平山 相太 → 李 忠成 |
選手交代 |
46' ヤキモフスキー → 田口 泰士 66' ダニルソン → 中村 直志 76' 矢野 貴章 → 田鍋 陵太 |
15 | シュート | 5 |
5 | CK | 2 |
11 | FK | 24 |
72' 平山 相太 |
警告 |
85' 田中 マルクス闘莉王 |
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 廣永 遼太郎 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 11 | 李 忠成 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 32 | 田中 隼磨 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 5 | 増川 隆洋 |
DF | 6 | 阿部 翔平 |
MF | 10 | 小川 佳純 |
MF | 20 | ダニルソン |
MF | 9 | ヤキモフスキー |
FW | 19 | 矢野 貴章 |
FW | 11 | 玉田 圭司 |
FW | 35 | 田中 輝希 |
GK | 50 | 高木 義成 |
DF | 15 | 本多 勇喜 |
DF | 22 | ダニエル |
MF | 7 | 中村 直志 |
MF | 13 | 磯村 亮太 |
MF | 28 | 田口 泰士 |
FW | 27 | 田鍋 陵太 |
【選手・監督コメント】
連戦に突入、フレッシュなメンバーでナビスコカップに臨む
4月に入り、リーグ戦と並行して週中にナビスコカップが開催。リーグ前節から中3日で予選リーグ第3節を迎え、名古屋グランパスと対戦する。ここから4連戦とハードな日程に突入するため、今節はリーグ前節とはメンバーを入れ替え、前線にフレッシュな選手を起用。平山が2011年3月5日リーグ鳥栖戦以来となるスタメン出場を果たし、1トップを務めることに。また両サイドには河野と、今季初先発となるネマニャ ヴチチェヴィッチ。トップ下に田邉、GK塩田、ダブルボランチを高橋と米本が組む布陣で臨む。
対する名古屋は、現在予選グループで東京と同じく1勝1分・勝ち点4で2位。同時にリーグ戦でも2勝1分1敗と、今季も安定した力を発揮しているといえるだろう。このナビスコカップでもリーグ戦とほぼ同様のメンバーで臨み、今節もFW玉田、FW矢野、MFダニルソン、MF小川、DF増川ら、経験豊富な選手が揃う4-3-3の布陣。DF闘莉王を中心にした堅守に加え、セットプレーなどから勝ちきる力もあるため、東京は90分をとおして集中を切らさず、攻守にわたって全員の共通意識をもって戦うことが必要だ。何よりホームでの戦い、一丸となって勝ち点3の奪取をめざす。
前日より降り続いた強い雨はすっかり上がった味スタ。試合は19時4分に名古屋のキックオフでスタートした。
主導権を握って攻め込んだが、ネットは揺らせず
序盤から東京がゴールに向かう積極的な姿勢をみせ、主導権を握った。5分、リスタートから素早く前線に運び、高橋→右を上がった徳永に。徳永のクロスはゴール前を抜けるが、左エリアの田邉がバウンドしたボールに合わせてシュート。しかしヒットし切れず。エリア中央にこぼれたボールに平山がダイレクトでシュートしたが、左に切れた。
16分には河野のクロス性のパスを、エリア手前で受けた平山が、ワントラップでエリア内に持ち込み、シュートに持ち込む。24分には速攻を仕掛け、ヴチチェヴィッチから、相手DFの裏へ抜けようとする平山へ長いスルーパスが送られる。右エリアで受けた平山は、相手DFを中に切り返したが……ここからフィニッシュには持ち込めなかった。
名古屋は27分にFW田中輝がミドルを放つが、東京DFがブロックして塩田が抑えきる。前半の名古屋のシュートはこの1本のみ。東京は集中して、名古屋にチャンスらしいチャンスを作らせず、切り替えの早い攻撃を仕掛け続けた。しかし39分には、平山のポストから中央の河野がつぶれ役になり、フォローした田邉が中央から右にスライドしてDFをかわすようにシュートしたが、GKがキャッチ。リズムを掴みながらもネットを揺らすことはできず、前半を終了した。
互いに攻め合う展開ながら、チャンスを活かせずスコアレスドローに。
後半から名古屋はMF田口を投入、ダブルボランチとして打開を図り、スピード感を増した攻撃を仕掛けてきた。53分には名古屋FW玉田がボレーシュート。55分にも右サイドバック田中隼のクロスから、中央のFW田中輝に決定的なヘッドを放たれたが枠外に。続く57分には中央でFW田中輝をフリーにしてしまい、ミドルを打たれたが、塩田がセーブし、ピンチをしのいだ。
流れを変えたい東京は、60分に長谷川を右サイドに、東をトップ下に投入。田邉が左サイドにまわる形でリズムを取り戻そうとした。72分には中盤での競り合いから、ラインを押し上げていた森重が相手DFの裏を狙ってパス。これに合わせて左エリアにタイミングよく走り込んだ平山がシュートを放つが、GKに阻まれ……。81分には太田が左サイドから、ゴール前に斜めのパスを入れる。混戦から抜けて裏に流れたボールに合わせ、東が飛び出したが、オフサイドに。
その直後に平山に代わって李がイン。さらに勢いを増し、82分には徳永がオーバラップしてクロスを送る。これは中央の李の後ろを抜けたが、ファーから上がった太田のシュートはバーをヒット……。86分には中盤でボールを奪った米本がドリブルで前進。左前線に抜け出した李にラストパスを送る。李のシュートがネットを揺らしたが、わずかにオフサイドに……。
そして後半ロスタイムには、東京の右クロスをクリアしようとした名古屋DF田中隼が、ハンドの反則で東京がPKを獲得する。しかし東が巧みにタイミングをずらして蹴ったPKは右上のバーに阻まれ……。跳ね返りを粘り強くつないでゴール前になだれ込み、混戦から最後に東が狙ったシュートも枠を外れ、直後にタイムアップ。東京らしいスタイルで次々とチャンスにつなげたが、活かすことができず。ホームでスコアレスドローに終わった。
【選手コメント】
《平山》「楽しさはあった。ずっとチーム状態がよかったのでそれを崩したくなかったし、練習でやっていることを公式戦の場でどれだけ出せるかを意識して戦った。前半は身体も動いたし、チームとしてもやりたいことができたのではないか。動き出しを意識して、攻守の切り替えが早いなかで、みんなが自分の動きを見てくれていた。連係であったり、ボールも人も動くプレーができたと思う。ただ、最後のシュートのところで力が弱かった。最後の部分を課題としてトレーニングをしていきたい」
《田邉》「個人的には前半は足が地についていない感じだった。前線で流動的にやろうとしていたが、自分が足を引っ張ったと思う。ただ、攻撃でふらふらしていたので、その分、守備で走って頑張ろうとした。自分としては後半のほうが動けたし、ボールにも絡めたと思う」
【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「ゲーム内容に関しては満足できるものだが、勝ち点1を獲ったというよりは勝ち点2を失った試合だった思う。前半はしっかりとボールを繋いで主導権を握り、試合をコントロールできていた。繋ぐ中でアイデアを出して何度かチャンスも作ったが、そこで決めきれなかった。後半は少し相手の時間帯もあったが、選手交代をしてからはしっかりとリズムを取り戻してボールを繋げたし、決定機も多く作れた。ただ、ここでも決めきれなかったことは修正しなければいけない。
名古屋はここ数年、常にトップ争いをし続けているチーム。そのチームを相手に主導権を握って戦い、勝ち点を獲ったことは私たちのとって成長の跡が見られるということ。ただしもっと成長していくためには、今日のような試合でしっかりと勝ちきることが大切。勝利には近かったが、結果は勝ち点1なので。このような試合を勝ちきるために、今後もチーム一丸となって臨んでいきたい」
《名古屋・ストイコビッチ監督》「ゴールは生まれなかったが、クオリティの高いサッカーを見せられたのではないか。我々は前・後半で二つの違った顔を見せたと思う。前半は混乱した部分があり、東京にスペースを与えてしまい、攻撃されてしまった。逆に後半は、我々が望むサッカーがある程度できたのではないか。もう少しで勝つことができたと思うが、決定力という部分でネットにボールを突き刺すことができなかった。ただし、引き分けはまずまずの結果だと思う」