GAME RESULT試合結果

第4節 2013/4/10(水)
観衆 7,296人 
天候 晴、中 気温 11.8度 湿度 40% 
主審:窪田 陽輔 副審:大塚 晴弘/穴井 千雅 四審:岡 宏道

YNC 予選Bグループ 第4節

長居

HOME

セレッソ大阪

2-1

試合終了

前半0-0

後半2-1

AWAY

FC東京

セレッソ大阪 FC東京
55' 柿谷 曜一朗
69' シンプリシオ
得点者 61' 李 忠成
60' 南野 拓実 → 枝村 匠馬
68' 扇原 貴宏 → 楠神 順平
88' エジノ → 播戸 竜二
選手交代 58' 河野 広貴 → 東 慶悟
69' 三田 啓貴 → 石川 直宏
81' 渡邉 千真 → ネマニャ ヴチチェヴィッチ
7 シュート 14
3 CK 5
10 FK 17
77' エジノ
89' 播戸 竜二
90'+2 播戸 竜二
警告 64' 渡邉 千真
90'+2 播戸 竜二
退場
セレッソ大阪先発
GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸
DF 4 藤本 康太
DF 7 新井場 徹
DF 14 丸橋 祐介
MF 2 扇原 貴宏
MF 6 山口 螢
MF 13 南野 拓実
MF 30 シンプリシオ
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 エジノ
セレッソ大阪控え
GK 27 ク ソンユン
DF 23 山下 達也
MF 10 楠神 順平
MF 16 枝村 匠馬
MF 25 黒木 聖仁
MF 29 小暮 大器
FW 11 播戸 竜二
FC東京先発
GK 1 塩田 仁史
DF 5 加賀 健一
DF 3 森重 真人
DF 4 高橋 秀人
DF 6 太田 宏介
MF 7 米本 拓司
MF 8 長谷川 アーリアジャスール
MF 17 河野 広貴
MF 11 李 忠成
MF 36 三田 啓貴
FW 9 渡邉 千真
FC東京控え
GK 20 権田 修一
DF 16 丸山 祐市
MF 18 石川 直宏
MF 27 田邉 草民
MF 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
MF 38 東 慶悟
FW 13 平山 相太

【選手・監督コメント】

リーグ戦でのリベンジを果たし、首位をキープしたい一戦


ナビスコカップ予選リーグ第4節は、アウェイでセレッソ大阪と対戦。リーグ前節大宮戦はセットプレーからのチャンスを活かされ、0対1での敗戦を喫した。ここからアウェイ2連戦ということもあり、今節はフレッシュな選手を入れて臨むことに。両サイドバックに加賀と太田、ダブルボランチは長谷川と米本が入り、左右MFに河野と三田、前線に渡邉と李がコンビを組む布陣。

対するC大阪は、ナビスコ予選グループでは現在、勝ち点4で4位に。連戦のもとでもここまで大きくメンバーを変えずに臨んできたが、現在公式戦3試合に勝利がなく、2連敗中だ。ただ決して大崩れをすることはなく、敗れた試合はいずれも1点差。前回の東京とのリーグ戦と同じように、僅差の勝負が勝敗を分けるといえるだろう。東京と似た状況だが、彼らもホームで浮上のきっかけを掴みたいはずだ。

ケガから復帰して今節からメンバー入りした石川は、「現在のメンバーには巧さと器用さがあって頼もしい。ただそれが結果につながっていないとすれば、その頼もしさにプラスをして、怖さを出していかなければ。チャレンジを続けることや、観ている人も思いを託せるような、戦う姿勢が必要かもしれない」と話す。最後まで気を抜くことのできない戦いになりそうだが、ミスを恐れず、「ボールを奪いに行く」「攻めきる」姿勢をピッチの上で表現し、勝利につなげたい。

試合は大阪長居スタジアムにて19時05分からC大阪のキックオフで開始された。

ボールは支配するものの、決定的なチャンスは作れずスコアレスで折り返す


立ち上がりから東京がボールを支配する。4分には李がチーム最初のシュートを放つも、枠外に。10分、カウンターから李→加賀が右サイドを疾走。そこから逆サイド・相手の裏を狙ってパスを送り、三田が走り込もうとするも、直前に触られ、CKに逃れられた。ただ相手がブロックを作りそこから攻める状況では、縦パスを入れることが出来ず、スイッチを入れられない。

逆にミスから奪われてカウンターをくらう場面も増え始める。さらに相手は浅いDFラインを狙ってロングボールを多用し、ゴール前まで攻め込まれるも、塩田を中心に守り切る。37分には長谷川のロングパスを、左エリアに抜け出した李が落とし、三田がドリブルで前進。ここからクロスを入れると、エリア手前・中央に走り込んだ渡邉がダイレクトで放ったミドルは勢いがなく、GK正面に。

さらに41分、中盤で米本がボールを奪い、左サイドに展開。これを三田はドリブルで中へ回り込み、右足でミドルを狙ったが大きく枠外に。43分には中盤でのパス回しから米本のロングパスで河野がDFの裏に抜け出すも、体勢を崩しシュートには持ち込めず。東京は主導権を握り終始ボールを支配し続けたものの、決定機を作るまでには至らず。前半は両チームスコアレスで終了した。

1度は追いつくも、さらに失点を許し予選リーグ初の敗戦を喫する


リーグ戦で対戦した時の経験から、ロスタイムに後半の入り方に注意するようにと指示があったが、先制を許してしまう。55分、相手の攻撃をカットしてDFラインからつなごうとしたところを奪われ、左サイドからアーリークロスを入れられる。ゴール前のFWエジノと森重が競り合い、こぼれたボールをFW柿谷に確実に決められてしまう。反撃に出たい東京は、58分に河野に代えて東を投入する。

すると61分、中央の米本から右サイドの加賀に展開。ここからアーリークロスをいれると、中央の李が頭で合わせてゴール。すぐに同点に追いついた。さらに63分には左サイドから三田の絶妙クロスに渡邉が頭から飛び込むもヒットできず。完全に流れが東京に傾き始めたかと思われたが、69分にC大阪にスピーディにつながれ、こぼれたボールに詰めたMFシンプリシオにミドルを決められ再びリードを許す。

直後に三田に代わって石川を投入。流れを引き戻したい東京であったが、勢いづくC大阪の攻撃に対して防戦一方となる。75分には、大阪・FW柿谷が東京DFの裏に飛び出し、塩田と1対1に。決定的な場面を作られたが、塩田が果敢に前に飛び出し、これをかわして無人のゴールにシュートを放つが、カバーに入った高橋がクリア。何とかDF陣が踏ん張り追加点を許さない。終盤は相手に退場者が出て押し込む場面が続いたがゴールを割ることが出来ず。試合はそのまま終了し、予選リーグ初の黒星となった。

【選手コメント】
《李》「ゴールは、加賀さんからよいボールが来たので合わせるだけだった。前半にGKに止められていたシーンがあったので、落ち着いて狙うことができた。ただ、マリノス戦もそうだったが、自分が2点目をとるチャンスもあった。そこで2点をとりきれないところが、勝敗に響いていると思う。ゴールをとり続けることが必要だし、自分を信じてやっていくしかない。

今日はトップ下だったが、大宮戦の反省を活かしてポジショニングを修正し、なるべくボールに関わってパス回しに参加しようとした。そういう動きはもっと詰めていきたい。ゲームの流れとして、最初にとるまでの時間も長いし、失点をしてはいけない時間に失点をしている。あそこで2点目を失うと厳しくなる。C大阪がよくて…というよりも、また僕たちが勝ち点をあげてしまった……というもったいない試合になってしまった。ただチームの力はあるし、何かのきっかけで必ず波に乗れると信じている」


《三田》「今日は自分がボランチのときに、サイドハーフに期待するプレーを心掛けていた。裏に抜けることも考えていたが、もう少し中央で作るようなプレーが足りなかったかもしれない。(中に上がってシュートをした場面もあったが)C大阪はブロックを作っていて、自分が中に入っていく動きには付いてこなかった。だから狙い澄まして打ったが……右足でしか打てなかったので。

ただブロックの作り方がうまく、こちらはパスの出しどころがない感じだった。前線の動き出しについても、もっと話し合ったり、要求をしていかないといけない。リーグ戦のときも、C大阪は後半に段々とペースをあげていった。その意味では、同じような試合をしてしまった。前半の支配しているときに決めきることや、相手にやらせないこと。たとえばカウンターに対してブロックを作って守るようなことも必要だったか…と思う」

【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「ここで起きたこと、結果に関しては望んでいたものとは違いましたし、今は受け止めきれない。前半を振り返るとこちらがイニシアチブを握ってゲームを進めていましたが、フィニッシュの精度を欠いてしまった。ラストパスにしてもシュートにしても。

次の試合に向けてしっかりといい準備をするということが大切。このような結果に繋がってしまった部分の分析と反省をして次の試合では改善することが重要。一つきっかけを掴むためには結果を得ること。結果を得ることでより自信を持って戦うことができるようになると思うので、その部分を考えていきたいと思っています」

《C大阪・レヴィー クルピ監督》「東京は非常に良い指導者に率いられて、完成度も高いチームなのでいつも接戦になる。今日もそのような試合でした。我々が勝利を収めたことは良かったのですが、正直な事を言うともっと余裕を持って試合を終えることができたゲームだった。追加点をとれる決定機は何回もありました。ただそうは言っても今日は勝つべくして勝ったゲームだったと思います。

(ここまでずっとフルメンバーでナビスコカップを戦っているが?)我々がこの大会に対する意気込みです。どの大会であっても重要性は同じと言う事です。さらに同じメンバーで試合を重ねることでチームの完成度を上げていきたいという狙いもあってこのようなメンバーで臨んでいます」