GAME RESULT試合結果

第6節 2013/4/13(土)
観衆 13,655人 
天候 晴、弱 気温 11.7度 湿度 41% 
主審:東城 穣 副審:唐紙 学志/村上 孝治 四審:篠藤 巧

J1 第6節

ユアスタ

HOME

ベガルタ仙台

2-1

試合終了

前半0-0

後半2-1

AWAY

FC東京

ベガルタ仙台 FC東京
47' 角田 誠
60' ウイルソン
得点者 79' 李 忠成
66' 太田 吉彰 → 佐々木 勇人
76' 柳沢 敦 → ヘベルチ
87' ヘベルチ → 松下 年宏
選手交代 56' 渡邉 千真 → 李 忠成
68' ルーカス → 平山 相太
12 シュート 13
5 CK 6
17 FK 15
37' 菅井 直樹
60' 鎌田 次郎
警告 90'+1 加賀 健一
退場
ベガルタ仙台先発
GK 16 林 卓人
DF 25 菅井 直樹
DF 2 鎌田 次郎
DF 5 石川 直樹
DF 20 和田 拓也
MF 17 富田 晋伍
MF 6 角田 誠
MF 11 太田 吉彰
MF 10 梁 勇基
FW 13 柳沢 敦
FW 18 ウイルソン
ベガルタ仙台控え
GK 1 桜井 繁
DF 28 蜂須賀 孝治
MF 8 松下 年宏
MF 15 ヘベルチ
MF 14 佐々木 勇人
FW 19 武藤 雄樹
FW 9 中原 貴之
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 加賀 健一
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 49 ルーカス
MF 38 東 慶悟
MF 8 長谷川 アーリアジャスール
FW 9 渡邉 千真
FC東京控え
GK 1 塩田 仁史
MF 18 石川 直宏
MF 27 田邉 草民
MF 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
MF 36 三田 啓貴
FW 11 李 忠成
FW 13 平山 相太

【選手・監督コメント】

自分たちのスタイルを貫き、連敗脱出に向け一丸となって勝利をめざす


リーグ第6節は、アウェイでベガルタ仙台と対戦。ナビスコカップC大阪戦では、李のゴールで同点としたが、相手の効果的な攻撃に2失点を喫し敗戦。公式戦はここ4試合に勝利がなく、リーグ戦も3連敗。中2日での連戦となるが、疲れている中でも最後まで集中し、粘り強く戦い抜くことが必要。自分たちのスタイルを貫いて、一丸となってアウェイながら勝ち点3を奪い、苦境を打破したい一戦。

対する仙台は、リーグ戦では現在、1勝2分2敗で11位に。今季はACLにも臨んでいるが、長期離脱のDF上本や、開幕後にも故障者が続き、チーム状況は苦しいといえる。ただ4/10(水)に行われたACLでDF角田が復帰。今季初出場のFW柳沢の得点で勝利を果たし、浮上のきっかけを掴みつつある。ポポヴィッチ監督は、仙台について「ディシプリンがしっかりしていてオーガナイズされているチーム」と話す。

東京は、ダブルボランチに高橋と米本、左右MFを長谷川とルーカスが配し、トップ下に東、1トップに渡邉の布陣で臨むことに。特に守備はDFの裏を突いてくる仙台の攻撃に対して、カバーの意識を高めていきたいところ。仙台MF梁のキックを中心にしたセットプレーにも注意が必要となる。さらに攻撃では渡邉と東の動き出しを活かし、早いパスワークから仙台のゴールをこじ開けたい。

試合はユアテックスタジアム仙台にて14時04分に東京のキックオフで開始された。

終始主導権を握るも、スコアレスで前半終了


試合開始から東京が集中した守備から切り替えの早い攻撃を仕掛けてチャンスを作る。9分、仙台の左クロスをクリアして、米本がカウンターに持ち込む。中央から、左前線へ走る長谷川にパスを通そうとするも、仙台DFをスピードで抜こうとしたプレーがファールの判定。11分には、今度は長谷川が中央を素早く持ち上がり、右を上がるルーカスへ。これを右エリア角で相手DFに囲まれながらも、前に走った東につなごうとしたが、タイミングが合わず。

徐々に仙台もロングボールを前線に送り、そこを起点に攻撃を仕掛けようとするも、競り合いでキッチリと対応してチャンスらしいチャンスを作らせず。25分には相手陣内でボールを奪った米本がすぐさまミドルを放ったが、わずかに左に。28分には速攻を仕掛け、高橋が右サイドから中へミドルパス。中央を上がった東を越えて、フリーの長谷川のもとへ渡るもトラップが長くなって決定機を活かせず。

再三ゴール前までは形を作るものの、ラストプレーの精度が足りずシュートまで持ち込めず。34分には渡邉が持ち上がり、中央を上がった東を越して、左の長谷川へつなぎ中央に抜け出した東にラストパスを送り、GKと1対1になるがオフサイドの判定。42分、太田がファールを受け、エリア手前・中央からのFKを得る。これを森重が素早い振りのシュートで狙ったが、壁に当たってCKに。結局終始主導権は握っていたものの、前半をスコアレスで終える。

システムを変更して怒涛の反撃で1点差に追い上げるも、追加点を奪えず敗戦


ナビスコカップC大阪戦の反省から、後半の入りを気をつけていたにもかかわらず、開始2分に右サイドから中央のMF角田へ簡単につながれ、ミドルを打たれる。ボールは権田の伸ばした手も届かず。先制を許してしまった。反撃に出る東京は55分、右エリア角の東のキープから中央の高橋がミドルを狙ったが、わずかに左に切れる。56分には渡邉に代えて李を投入。

58分には米本が中盤でボールを奪い、エリア内へ縦パス。これをルーカスが巧みに収め、反転してシュート。決定的なチャンスであったがわずかに枠の右。しかし60分、ミスからボールを奪われて左前線の仙台・FWウイルソンへ。加賀が1対1で対応していたが、エリア内にドリブルで持ち込まれ、そのままシュートは豪快にネットに突き刺さり2失点目を喫した。

東京は68分にルーカスに代えて平山を投入。平山の1トップ、李と東が2列目に。米本とアーリアのダブルボランチ、高橋が3バックに入る布陣に変更。するとここから怒涛の反撃が始まる。79分には右サイドを駆け上がった加賀のクロスから右CKを得ると、これを東がニアの平山へ。ヘッドで左エリアに送られたボールを、李が突き刺して1点を追い上げる。

84分には東の絶妙なスルーパスを平山が収め、DFを背負いながらエリア内に持ち出し、自ら狙ったがGKに。一度はその手からこぼれたが詰めることはできず。86分は徳永のアーリークロスを、エリア内の平山が落とし、すぐ後ろからフォローしたアーリアがシュート。決定的な形を作ったが、ボールは大きく枠外に。その後も猛攻を仕掛けたが、ゴールをこじ開けることが出来ずタイムアップ。リーグ4連敗となった。


【選手コメント】
《平山》「(得点場面について)徳永選手と上手く入れ替わってニアに入ることができた。ヘディングは、自分ではゴールに飛ばしたつもりだったが、チュンソンがしっかりと詰めてくれた。ずっとゴールやアシストにこだわっていたので、今日一つ達成できたことはよかったが、もっと他にチャンスがあった。一つだけではなく、2つ、3つと結果を残せるようにしなければいけない。

自分たちがやるべきことは今後も変わらないが、いまはミスや油断が失点につながていると思う。前後半をとおして集中することが大事だと思うし、結果につながるようなプレーをピッチのなかで表現していきたい」


《米本》「試合の入りも、前半をみても悪くはなかったと思う。後半の立ち上がりに失点したことで、前掛かりになって2点目を喫して……悪循環になっていった。まだまだ強いチームにはなることができていない。先制を許して、僕たちに焦りがみえだしたのは確か。前に急いでしまった。1点をとられても『1点なら返せる』と考えて、落ち着いて戦うことができればよかった。

ここでネガティブになっても何も始まらないし、スタイルを変えても意味がない。やるしかないし、よい方向に持っていくことが大事。今日の試合前も雰囲気はよくて、『3連敗をしていることを気にせず、サッカーを楽しもう』とみんなで話し合っていて、よい入り方ができていたのだが」


【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「今日はやるべきこと・やってきたことを見せられたとは思うのですが、やはり自分たちの集中力が低下したときや隙を見せたときにやられてしまった。相手が決めたシュートは枠内シュート一本目だったと私は記憶しているのですが、あの時間帯は集中しきれていなく、相手にやらせてしまった。そこで決めきられて結果的にリードを許してしまった。

その前に私たちも決定的なチャンスを何度も作っていましたのでそこで決めきることが大切ですし、自分たちのペースでチャンスを作っているときに最後の仕上げであるフィニッシュを決めきることが重要で、そこの精度を上げていかなくてはいけない。今は連敗の状況が続いていますが、私たちは必ずこの連敗から脱出して連勝していけると信じています。選手の力も信じています。このようなときこそチームが一つにまとまっていち早く結果を出してひっくり返そうと思います。

(後半途中から押し込む展開となったが、システム変更が原因か?)3バックにする前にチャンスを作っていたのも事実です。ルーカスのビッグチャンスもありました。チャンスだけの話をすると、相手の2得点よりも決定的なチャンスだったかもしれません。単純にゴールをとって逆転するための采配です。相手のゴールからより近い位置でボールを保持して、ゴールに迫る形をイメージしていました。そして同時に前からプレスをかけてボールを奪う、相手のミスを誘うことも考えていました」


《仙台・手倉森監督》「水曜日のACLで自分たちらしさを取り戻して勝った。その後のゲームでリーグ戦もここからだという姿勢、我々の目標に対する意思・意欲をしっかりと注ごうと。今日勝つことができれば勝ち点3以上のもの、どんな困難なスケジュールであっても勝ち進むことができる、自信になると伝えました。勢いを持ってゲームに入りたかったが、東京のポゼッションサッカーを受け止める形で入ってしまった。

ただ連戦の中で選手たち自身が無理して仕掛けることなく、まず辛抱してみせた。90分間通したときに、そのような共通理解は正しかったと感じています。前半はとにかく相手の攻撃を凌いで、手堅くゲームを進めた。東京のあのような攻め方をみたときに5連戦目だし、攻め疲れるのではないかとベンチから見ていました。とにかく0対0で帰ってこいと。後半の入りでうまくこちらが仕掛けた中で先制パンチをくらわした。2対0までは良かった。試合が終わってから選手たちに謝りました。2対0を3対0に出来なかった。その理由にMFヘベルチの交代があった。

新潟戦ではMFヘベルチを途中交代させてゲームは負けてしまった。今日の公式戦の中で挽回してもらいたかった。逆に1点差を詰められて途中出場の選手を代えることになってしまった。ただこれで全員が途中交代の重要性を理解できたし、今日のような試合で2対0のゲームを3対0にしなければいけないと分かったと思う。

しっかりと2対1で逃げ切ったことに対してさすが一体感がこのチームにはあるなと感じました。自分たちはもっともっとやらなければいけないということを獲得できた。これを糧にここから勝ち続けていきたいと思います」