GAME RESULT試合結果
第7節 2013/4/20(土)
観衆 16,804人
天候 曇、無 気温 10.3度 湿度 57%
主審:井上 知大 副審:高橋 佳久/川崎 秋仁 四審:関谷 宣貴
J1 第7節
味スタ
3-1
試合終了
前半1-1
後半2-0
FC東京 | 名古屋グランパス | |
---|---|---|
45'+4 ルーカス 51' ルーカス 59' 渡邉 千真 |
得点者 |
30' ケネディ |
63' 太田 宏介 → チャン ヒョンス 73' 渡邉 千真 → 李 忠成 82' ルーカス → 平山 相太 |
選手交代 |
46' 本多 勇喜 → 阿部 翔平 65' 小川 佳純 → ヤキモフスキー 65' 矢野 貴章 → 田中 輝希 |
13 | シュート | 6 |
5 | CK | 3 |
10 | FK | 18 |
08' 森重 真人 22' 高橋 秀人 39' 太田 宏介 52' ルーカス 79' 加賀 健一 |
警告 |
45'+3 本多 勇喜 50' 田中 隼磨 65' ダニルソン 72' 田口 泰士 81' ケネディ 85' 田口 泰士 87' 増川 隆洋 |
退場 |
85' 田口 泰士 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 49 | ルーカス |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
FW | 11 | 李 忠成 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 32 | 田中 隼磨 |
DF | 4 | 田中 マルクス闘莉王 |
DF | 5 | 増川 隆洋 |
DF | 15 | 本多 勇喜 |
MF | 19 | 矢野 貴章 |
MF | 28 | 田口 泰士 |
MF | 20 | ダニルソン |
MF | 10 | 小川 佳純 |
MF | 11 | 玉田 圭司 |
FW | 16 | ケネディ |
GK | 50 | 高木 義成 |
DF | 6 | 阿部 翔平 |
DF | 22 | ダニエル |
MF | 7 | 中村 直志 |
MF | 9 | ヤキモフスキー |
MF | 13 | 磯村 亮太 |
FW | 35 | 田中 輝希 |
【選手・監督コメント】
ホームに戻り、全力を尽くして連敗ストップを
1週間のインターバルをおいてリーグ第7節が開催。名古屋グランパスをホームにて迎え撃つ。リーグ戦は4連敗。またナビスコ杯を含め、最後に勝利を果たしたのは3/23鹿島戦(ナビスコ予選第2節)。試合内容こそ「良い」とされるものの、約1か月にわたって勝利から遠ざかっている。だからこそ、1週間の時間のなかで選手たちはそれぞれに敗因を探り、細部の修正に臨んでいた。
自分たちのサッカーを貫き、勝利をめざすことに変わりはないが、改めてゴールへの意識、前線からのプレス、球際の強さや切り替えの早さなどを取り戻し、今節に向かう。
対する名古屋は3勝2分1敗で4位に。序盤こそ好調とはいえなかったももの、実戦のなかで調子を上げ、現在は1分けをはさみながら3連勝を果たし、浮上を遂げている。名古屋とは4/3ナビスコ杯でも対戦し、スコアレスドローに終わったが、現在の両チームの状況は対照的だといえるだろう。
それでも東京は、仙台戦で感じた手応えをもとに前節と同様のスタメンで臨むことに。名古屋は、前節途中出場ながら、ケガからの復帰を果たしたFWケネディが今季初のスタメンに。「高さ」というアドバンテージを活かそうとする名古屋に対して、攻守の一体感やアグレッシブさで上回り、勝利をめざす一戦だ。
寒さが厳しく、小雨もパラつき出した味スタ。試合は14時4分に名古屋のキックオフでスタートした。
先制を許したが、前半終了間際にルーカスのPKで同点に
立ち上がりからテンポよくボールを運び、サイドを起点に名古屋ゴールに迫った。3分、右スローインからルーカスが送ったクロスに合わせ、ゴール前の渡邉が右足でシュート。5分には、徳永→再び右前線に抜け出したルーカスから、エリア中央でフリーの東へ。絶好の決定機だったが、東がダイレクトで合わせたシュートは枠を外れる。
その後も東京がボールを支配して主導権を握ったが、名古屋も慌てず堅守から攻撃に転じてきた。25分には米本が中盤左サイドから、右エリアにロングパス。ここにルーカスが抜け出し、トラップでコントロールしたが、その直後にDFに身体を張られ打ちきれず。名古屋はここから一気に逆襲を仕掛け、右を上がったMF矢野がクロス。これは加賀がヘディングでCKに逃れたが、ここから名古屋に押し込まれることになる。
28分、名古屋・右クロスをFWケネディが落とし、後ろからエリアに走り込んだMF小川に至近距離からのシュートを打たれたが、権田がセーブ! 30分には名古屋の右CKを権田がパンチングで逃れるが、左エリア手前のMF小川につながれMFダニルソンが鋭いクロス。ここからゴール前のFWケネディに打点の高いヘッドを決められる。名古屋の勢いを断ち切ることができずに先制を許してしまった。
だが今日の東京は強い気持ちをプレーに表して反撃に臨み、33分には徳永のクロスに合わせ、飛び込んだ渡邉がヘディングシュート。34分には名古屋DFとの競り合いで東が額を切り、一旦ピッチをアウトするが、すぐに復帰。39分には森重が右エリアまで進入して鋭いクロス。DFに当たり、続いてGKのパンチングに逃れられたが、こぼれに反応した中央の渡邉がシュート。これをエリア内の名古屋DFが手でブロックしたかに見えたが、ノーホイッスルに。
しかし前半ロスタイムには、サイドを起点にした攻撃が実ることになる。90分+4、右エリア・DFの裏に抜け出した徳永に対して名古屋DFがファールを犯し、PKを獲得。ルーカスが蹴ったPKは、名古屋GK楢崎の手をかすめて左下にイン。前半のうちに同点に追いつき、試合を振り出しに戻して後半に折り返すことになった。
後半にもPKを獲得、渡邉が突き放し、激しい試合を逆転勝利
後半も集中して試合に入り、序盤にビッグチャンスを作った。48分、名古屋DFのバックパスを渡邉がさらい、自ら右エリアに持ち出してシュートを放つ。これは枠を外れたが、続く50分、中盤での太田→東→長谷川の素早いパスワークから、今度は森重が左エリアに突進。ファールを受けて再びPKを獲得。これもルーカスが冷静に突き刺し、勝ち越しに成功した!
完全にリズムをつかんだ東京は、59分には左前線に上がった長谷川がクロス。エリア中央のルーカスが合わせ、どんぴしゃのヘッドを放ったが、GK正面を突く。だが、ここから名古屋GKが自陣左サイドにスロー。受けた名古屋DFに徳永が猛然とプレスをかけてボールを奪い、中央へパスを送る。これを渡邉がワントラップでコントロールして外に運び、右足で巻いたシュートをニアに突き刺しゴール!!
リードを広げると、63分には足を傷めた太田に代わってチャン ヒョンスがセンターバックにイン。加賀が右サイドバック、徳永が左を務める布陣に変更したが、落ち着いた守備から鋭いカウンターにつなげていった。68分には、ルーカスが中央をドリブルで前進。右前線に抜け出した東のリターンパスを受け、エリア中央から狙い澄ましたシュートを放ったが、ポスト角をヒット…。
73分、DFラインから米本がつなぎ、高橋が前線へスルーパス。途中出場直後の李がタイミングを合わせて飛び出したが、球足がわずかに長かった。4点目を奪うことはできなかったが、一方、両チームのファールに対して警告が次々と出される展開となり、85分には名古屋MF田口が2度目の警告を受けて退場に。しかし東京は冷静さを失わず、状況をよくみて試合をクローズ。逆転を果たし、リーグ戦では第2節以来となる勝利で連敗をストップした。
【選手コメント】
《ルーカス》「この年齢になってもPKの場面はいつもドキドキしてしまう。Jリーグでは15~6回ほどPKを蹴っているが、過去に一度だけ外した記憶があり、それが名古屋戦。相手GKは楢崎選手だった。今日はそれが頭をよぎったが、とはいえ決める自信もあったので、いつもより強目に蹴った。GK楢崎選手に触られたが、2度目のPKはより落ち着いて蹴ることができた。
PK以外でも、右サイドで徳永選手との連係から良いプレーができたのではないか。また中に入ることも意識していた。チーム全体として良いプレーができていたと思う。次のリーグ戦は“クラシコ”。お互いに今節勝利し、モチベーションも高いはず。だが我々のホームなのでスタンドとともに戦い、絶対に勝ちたい」
《森重》「良いサッカーをしながら4連敗というチーム状況で、今日はまず自分の持ち味を出しきろうと考えていた。リスクを冒さないと相手は崩れない。だから何かアクセントを加えたくて、そのためにチャレンジをしようとした。結果論として良い方向にいったが、リスクを背負うということは悪い結果につながることもある。今日は自分が上がったときに、ボランチの2枚が常にバランスを見てサポートに入ってくれていた」
【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「結果を見れば素晴らしく、試合内容もファンタスティックでサッカーの質+メンタルの強さも見せることができた。サッカー以外では疑問の残る試合だったと思うが、私たちは引き続き今日のようなサッカーを見せたい。質と結果が伴った試合を見せ続けていきたい。
クラブが一体となってこの一戦に臨めたと思うし、全員がまとまって戦った結果。結果が付いてこない時期もあったが、ファン・サポーターのみなさんはしっかりと支えてくれた。それに感謝をしているし、このような内容で勝ち点3を獲得したことは、クラブからのプレゼントでもあると思っている」
《ストイコビッチ監督》「初めにFC東京におめでとうを言いたい。4連敗をしているチームに対して、我々の方から新鮮な空気を送り込んでしまった。フレッシュな酸素を運んだ。我々はこの1試合でたくさんのミスが出てしまい、このような結果になったことは妥当だと思う」