GAME RESULT試合結果
第16節 2013/7/13(土)
観衆 26,547人
天候 雨、無 気温 24.9度 湿度 80%
主審:福島 孝一郎 副審:小椋 剛/山際 将史 四審:桜井 大介
J1 第16節
東北電ス
0-3
試合終了
前半0-2
後半0-1
アルビレックス新潟 | FC東京 | |
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得点者 |
03' 高橋 秀人 10' 渡邉 千真 88' ルーカス |
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56' 坪内 秀介 → 藤田 征也 69' 田中 達也 → 岡本 英也 80' 三門 雄大 → 内田 潤 |
選手交代 |
57' 米本 拓司 → チャン ヒョンス 62' 長谷川 アーリアジャスール → ルーカス 81' 東 慶悟 → 石川 直宏 |
11 | シュート | 8 |
7 | CK | 6 |
19 | FK | 11 |
警告 |
40' 森重 真人 44' 東 慶悟 48' 太田 宏介 53' 長谷川 アーリアジャスール 90'+4 徳永 悠平 |
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退場 |
GK | 21 | 東口 順昭 |
DF | 24 | 川口 尚紀 |
DF | 4 | 金 根煥 |
DF | 3 | 大井 健太郎 |
DF | 39 | 坪内 秀介 |
MF | 6 | 三門 雄大 |
MF | 8 | レオ シルバ |
MF | 18 | 成岡 翔 |
MF | 23 | 田中 亜土夢 |
FW | 9 | 田中 達也 |
FW | 20 | 川又 堅碁 |
GK | 1 | 黒河 貴矢 |
DF | 5 | 濱田 水輝 |
DF | 17 | 内田 潤 |
MF | 13 | 酒井 宣福 |
MF | 15 | 本間 勲 |
MF | 7 | 藤田 征也 |
FW | 16 | 岡本 英也 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 49 | ルーカス |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
自分たちのサッカーを貫き、勝ち点3を奪い取る
リーグ第16節は、アウェイにてアルビレックス新潟と対戦。前節は、三田、長谷川のゴールで2点を先行しながらも、失点を喫しリズムを立て直せず、引き分けに持ち込まれてしまった。その浦和戦に続いてアウェイ連戦となるが、ポポヴィッチ監督は「いつもどおりの戦い方で、これまでに取り組んできたことを自信をもってやりきる。強い意思で90分間を戦い抜くことで、この2戦とは違う結果を出したい。結果にこだわる戦いをチーム全員で追いかけていきたい」と話した。
対する新潟は、現在勝ち点17で12位に。今節は 左サイドバックのDF金珍洙が出場停止だが、DFの要であるDF金根煥、またFW田中達も復帰。再開後の2試合は1勝1敗だが、前線からプレスをかけ、出足の速い躍動感のあるスタイルは、決してあなどることはできない。特にサイドのMF田中亜や成岡らを起点にした攻撃に、FW陣がかみ合い、FW川又は2試合連続得点中。また前節はFKからの流れで得点しているだけに、精度の高いセットプレーにも警戒が必要になるはずだ。
東京は、前節出場停止であった加賀が先発に復帰。それ以外は前節と同じメンバーで臨むことに。コンパクトな布陣で、攻守にわたり切り替えの早い戦い方で主導権を握るとともに、暑さ対策としてボールを支配する時間を長くすることもポイント。ここまで試合運びに課題を残す格好となっているが、どういう展開になったとしても最後まであきらめず、自分たちのサッカーを貫くことで勝ち点3の奪取をめざす。試合は東北電力ビッグスワンスタジアムにて19時03分に新潟のキックオフで開始された。
高橋、渡邉のゴールで2点リードして折り返す
試合開始から東京が攻勢をかける。3分、中盤での粘り強い守備から、縦パスを受けた東が左前線へ大きくサイドチェンジ。長谷川がスルーして、攻め上がった太田が左CKを奪う。この左CKを東が蹴り、ニアに飛び込んだ高橋がヘッドで合わせてゴール。幸先良く先制点を奪う。7分には左サイドを起点に1度はパスが流れて逆サイドに。ここに走り込んだ三田がつなぎ、太田の中央へのパスから渡邉がシュート。しかし相手DFに当たってCKに。
すると8分、細かいパスワークから、エリア内の東がゴールを狙うが新潟DFがブロック。しかし三田がこぼれを奪って仕掛け、混戦のなかで長谷川がファールを受けてPKを得ることに。これを渡邉がきっちり左下に蹴り込み、序盤でリードを2点に広げる。その後も前線で巧みにスイッチを入れ、細かいパスワークでチャンスを作る。しかし新潟もスピーディにボールを前に運び、シュート直前まで持ち込む場面を作るも、森重を中心に慌てずに対応する。
その後も新潟の反撃は続くものの、東京はカウンターからチャンスを作る。25分には米本のインターセプトからボールを奪い東が右サイドをえぐり中央へラストパス。長谷川に合わせようとするも、足元に入りすぎてシュートは打てず。後ろに戻し米本がシュートを放つもDFに当たりCKに。逆に36分、左エリアにフリーで走り込んだ新潟・MF田中亜が強烈なシュートを放ったが、これも権田が片手でセーブ。
終盤には新潟がロングボールやドリブルを中心に迫力のある反撃を仕掛け、東京はゴール前に押し込まれるも、失点は許さず。チャンスの数では新潟のほうが多かったものの、何とかしのぎ切り前半を終えた。
相手の攻撃をチーム一丸となって守り切り無失点で勝利
後半に入っても勢いは新潟。運動量で上回り波状攻撃を仕掛けてくる。東京は高い位置でボールを奪う事が出来ず苦しい展開が続く。57分には負傷した米本に代わりチャン ヒョンスを。さらに運動量の落ちた長谷川に代わりルーカスを投入。フレッシュな選手を入れて打開策を図る。71分には中盤でルーズになったボールに対して、チャン ヒョンスが出足早く詰め、自ら持ち上がって左前線へパス。これに合わせた東が早いタイミングで、エリア直前からシュートを狙ったが、わずかに左に切れた。
73分、ルーカスが左エリア角から後ろに戻るように中に回り込み、コースを突いた低いシュートを放ったが、GKの好セーブに阻まれて左CKに。東京は徐々に攻めの形を作り始めるも、中途半端にボールを失う場面が多く、リズムは新潟のまま。それでも最後のところでは、DF陣が身体を張って阻止。失点を許さない。81分には東に代えて石川を投入し、三田がトップ下に。カウンターからさらに追加点を狙いに行く。
85分には左サイドのルーカスが、相手DFの裏に飛び出そうとした石川にスルーパス。わずかに合わずでDFにカットされる。すると88分、ルーカスのパスから渡邉が右前線に抜け出し、中央にグラウンダーのクロス。これに合わせてニアに走り込んだルーカスが、ワンタッチで巧みなシュートをゴールネット上に突き刺しゴール。ダメ押しとなる3点目を奪う。ロスタイムには裏に抜け出した石川がドリブル。新潟DFを背負いながらGKと1対1になるがもシュートに勢いがなく、GKがセーブ。
結局このままタイムアップ。相手に押し込まれる時間は長かったが、無失点に抑えアウェイで貴重な勝ち点3を得た。
【選手コメント】
《高橋》
「(先制点について)点を取ることを意識し過ぎると、これまでは固くなってしまっていたような気がしていた。ただ、清水戦では絶対に取りたいという気持ちがゴールにつながった。その覚悟というか肩の力を抜いた状態での意識、結果を残したいという気持ちが得点につながったのではないかと思う。
(守備だけでなく、前に出ていくプレーも随所に見られたが?)まだまだです。まず、試合の入り方については、新潟の前からのプレスに対して、なるべく足を動かして準備をしようとした。その中でも長谷川やモリゲがよく声を出していて、それが東京の集中力につながったと思う。2点をリードした後、特に後半は新潟がギアを上げて、ボール回しのテンポも早くなった。それに対してバイタルエリアを埋めようと心掛けたが、自分たちで隙を作ったというか、相手へのプレゼント(パス)の形が多くなってしまった。その戦い方については納得できない」
《ルーカス》
「気持ちの入った戦いができた。ずっと良い試合をしても勝ちきれなかったが、今日は結果に結びつけることができた。(得点について)あそこで決めたことで、試合を終わらせるようなゴールになったと思う。決めることができて非常によかった。(250試合出場を自ら祝う形になったが?)昨日自分のJリーグデビューが新潟戦だと教えてもらって、250試合出場と重なり、さらにモチベーションも上がった。アリガトウ(笑)。
250試合というのは、外国籍選手にとって簡単な数字ではないと思っている。それが達成できてうれしいし、ゴールもとれてさらに喜びがある。途中出場だったが、それは監督が決めること。今日は前にいく意識だけでなく、サイドで、守備でも穴を開けないように意識をしていた。これから結果を出し続けることで、また上位にいけるように頑張りたい」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「この試合で一番大切なことはしっかりと勝ち点3を獲ったこと。あとは次の試合に向けて負傷の状況が深刻でないこと。みなさんもご存じの通り7日間で3試合を戦ったのですが、広島戦・浦和戦と非常にタフでクオリティの高い試合を見せられたと思います。ただ2試合で得られた勝ち点は1。この試合に関して言うと直近2試合よりクオリティは下がるかもしれませんが、結果として一番重要な勝ち点3を獲れたということ。そこは評価したいと思います。
今日は試合の入り方も非常に良かったし、終わらせ方といういう意味でも無失点で勝ち点3を獲れたことは満足しています。ただ試合の最初と最後以外の間は運に助けられた部分も今日はあったと思います。いつもよりミスも多くありました。そのミスの要因が疲れによるものなのか違ったところにあるのか分析していきたい。ウチの選手には、粘り強く戦って勝ち点3を獲ったことに対して良くやったと伝えたいですし、このような悪天候の中でも足を運んでいただいたファン・サポーターのみなさんにも、感謝を伝えたいと思います」
【新潟・柳下正明監督の会見要旨】
「開始10分間であのような失点をしてしまったらしんどいかなと。ただその後は何度か大きなチャンスを決めきれなかったので、最終的にこのような結果になった。2失点には原因がある。ゲームが始まって1、2分しか経っていないのに水を飲んでいる選手がいる。隙がある証拠。2失点目もちょろちょろと転がっているボールを二人でお見合いをした。考えられない。
ちょっとしたことかもしれないが、大きな差になっている。まだまだ甘さがあるし危機感がない。責任感も足りない。このようなゲームをやって、自分自身に何が足りないのか、何ができないのかを自分自身で理解しなければならない。ここ2試合はそのようなゲームが続いているので、しっかりと気持ちを切り替えて、恥ずかしくないプレーをさせたいと思います」