GAME RESULT試合結果
第22節 2013/8/24(土)
観衆 12,809人
天候 曇、無 気温 28.2度 湿度 62%
主審:家本 政明 副審:八木 あかね/平野 伸一 四審:山村 将弘
J1 第22節
ヤマハ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
ジュビロ磐田 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
68' 松浦 拓弥 → 金園 英学 89' 山本 康裕 → ペク ソンドン |
選手交代 |
59' チャン ヒョンス → 加賀 健一 71' 東 慶悟 → ネマニャ ヴチチェヴィッチ 76' 石川 直宏 → 高橋 秀人 |
13 | シュート | 9 |
2 | CK | 7 |
16 | FK | 16 |
26' カルリーニョス 64' 八田 直樹 76' 藤田 義明 |
警告 |
13' 米本 拓司 80' 加賀 健一 |
退場 |
GK | 21 | 八田 直樹 |
DF | 5 | 駒野 友一 |
DF | 2 | 菅沼 駿哉 |
DF | 33 | 藤田 義明 |
DF | 13 | 宮崎 智彦 |
MF | 23 | 山本 康裕 |
MF | 7 | 小林 裕紀 |
MF | 50 | カルリーニョス |
MF | 10 | 山田 大記 |
MF | 11 | 松浦 拓弥 |
FW | 18 | 前田 遼一 |
GK | 1 | 川口 能活 |
MF | 6 | 田中 裕人 |
MF | 8 | ペク ソンドン |
MF | 20 | 山本 脩斗 |
MF | 22 | チョン ウヨン |
FW | 9 | 山崎 亮平 |
FW | 17 | 金園 英学 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | チャン ヒョンス |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 49 | ルーカス |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 36 | 三田 啓貴 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 23 | 林 容平 |
【選手・監督コメント】
上位争いをするためにも、アウェイで勝ち点3をめざす一戦
リーグ第22節は、アウェイでジュビロ磐田と対戦。前節横浜FM戦は、今季初の2点差での敗戦。終了間際に横浜FMのカウンターから2失点目を許し、それがクローズアップされがちだがそれでもこの敗戦で自信を失ってはいけない。ポポヴィッチ監督も、「良いところは残し、修正点を洗い直す。自分たちのスタイルとして薄れていた部分もあるので、そこを整理しトライを繰り返していく」と話し、この“一敗”を引きずることなく、地に足をつけてさらに進歩していくことを誓う。
対する磐田は、現在勝ち点14で17位。シーズン途中に関塚新監督を迎えたが、7/10新潟戦の勝利を最後に、ここ6戦は3分3敗。今季は2勝を挙げるのみで、苦しんでいるといえる。ただし前半戦のホームゲームでは2点のリードを許しロスタイムに何とか追いついてドローという結果。個々の能力も高く、順位通りの簡単な相手ではない。ポイントはサイドでの攻防になるが、米本が「早い寄せを意識して、できるだけ簡単にクロスを上げさせないようにしたい」と話す。
東京は、前節からメンバーを変更。センターバックは森重とチャン ヒョンスが組み、長谷川と米本のダブルボランチ。右サイドに石川が入る布陣で臨むことに。石川は「サイドでのアップダウンや中央への動きを含めて危険な位置への進入を粘り強く繰り返していきたい」と狙うように、ボールの失い方に注意しつつ、攻めきって終わる形を続けていきたい。集中して最後まで自分たちのサッカーを発揮しゴールと勝利をめざして90分間を戦い抜く。試合はヤマハスタジアムにて19時04分に磐田のキックオフで開始された。
相手の勢いに防戦一方となるも無失点で折り返す
前半開始から相手の出足の早さと前線からの厳しいプレスを掛けられ押し込まれる。5分には磐田・左MF山田が中央に切り込み、エリア手前でパスを受けたMF松浦にシュートを打たれたが、枠外に。7分は磐田・DF駒野が右サイドからアーリークロス。低く鋭いボールは、東京DFを抜けて、ファーの左エリアに走り込んだFW前田のもとに。これを下がりながらヘディングを放たれが、枠を横切りピンチを免れる。
それでも慌てずに磐田のクロスは跳ね返し、しっかりと耐えてチャンスを伺う展開に。だがボールを奪っても攻撃に繋がらず、シュートがないまま時間が経過。22分には前線へのロングボールに太田が走り込みCKを得る。この東の左CKはクリアされるが、セカンドをつないで、石川が右サイドからアーリークロス。前線のルーカスが落とし、エリア中央の東につながったかに見えたが、オフサイドに。25分にはエリア中央手前で石川にパスが通り、反転してゴールを狙おうとするが、キックは大きく左に流れる。
34分、左サイドで太田が縦に仕掛け、クロスから左CKを得る。石川のキックから、チャン ヒョンスがヘディングを放つが、枠外に。この試合東京にとって初めてのシュート。36分には磐田・左SB宮崎→中央のMF松浦がダイレクトで東京DFの裏へ。ここにMF山田に抜け出されるが、権田が前に出て、シュートは身体を張ってセーブ。さらに42分、オフサイドラインをかいくぐってMF松浦に右前線に飛び出され、中央へのパスからMF山本康に決定的なシュートを放たれたが枠を外れる。結局前半は両チーム無得点のまま終了。
後半は優位に試合を進めるも、決定機を活かせず無得点で終了
後半に入ると東京は相手のプレスをかいくぐってチャンスを作る。48分、太田の縦パスを受けようとした東がファールを受け、左サイドからのFKに。この左FKを太田が前線に送り、チャン ヒョンスがヘディングを放つが、これも枠外に。55分には右前線の徳永→ルーカスがつなぎ、長谷川が右エリアに走り込んだ渡辺に縦パス。渡邉は反転してシュート体勢に入るが、寄せられてCKに。
58分には左サイドでのパス交換から、中に回り込もうとした長谷川がファールを受け、エリア手前・やや左からのFKに。これを東が直接狙うも左ポストをヒット。跳ね返りをつないで、前線の渡邉が落とし、ゴール前に石川が抜け出したが、相手DFに粘られ守り切られる。徐々に運動量が落ち始めた磐田に対して、落ち着いてボールを繋ぎ、流れを掴むことに。
すると65分、左サイド・ゴールライン際からのFKを東がグラウンダーで中央へ。これが石川に渡り、相手DFを1人交わしてシュートを放つと、ゴール前の渡邉がわずかにコースを変えてネットインしたが、オフサイドに。71分には東に代わってネマニャ ヴチチェヴィッチを投入。そのままトップ下に。さらに76分には石川に代わって高橋がイン。長谷川とヴチチェヴィッチをポジションチェンジ。
90分には前線でのルーズボールに反応。ヴチチェヴィッチが落ち着いて左エリアのスペースに出し、そこに走り込んだ渡邉が決定的な形を迎えそうになるが、磐田DFの身体を張った守備の前に打ちきれなかった。ロスタイムには右サイドで徳永のスローインから、長谷川→ヴチチェヴィッチがタイミングよく走り込みシュートを放つも、相手DFに当たり右CKを得る。さらにこのCKから、渡邉がヘッドでゴール前に送るが、相手DFに阻まれる。後半はリズムを立て直し、何度もチャンスを作るものの、スコアレスドローで終了。勝ち点1を得るに留まった。
【選手コメント】
《渡邉》
「前半は、守備に意識がいきすぎた。前にボールが出てこないし、自分もキープできなかった。自分が下がって受けようともしたが、ポポヴィッチ監督からは『磐田のDFに対して、千真が前に引っ張って、そこでできたスペースを慶悟が使え』と指示を受けたが、起点は作れなかった。後半は自分たちの時間が作れたが、得点しなければ勝てない。(惜しいチャンスもあったが?)そこで決められないと勝てない。自分のフィニッシュの精度も足りなかった。みんなでもっとシュートの意識も高めていきたいが、『誰かが』というより、自分が絶対に取るという気持ちをもって戦いたい。
《権田》
「結果的に失点ゼロで抑えることはできたが、この守備の仕方では攻撃に出ていくことができない。後半は磐田が落ちて、スペースができたことで攻めにつなげられたが。今週は『もう少し良い形で奪って攻撃に』ということを練習してきて、それに対してこの結果。失点はしなくても、あまり良いとは言えない。ボールホルダーに対してプレッシャーにいけず、反対にDFラインも上げたいと思いながら、上げきれなかった。逆に磐田は僕たちの4バックに対して、トップ下にMF松浦選手を起用してきて、スペースに入られることになった。
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「前半と後半の出来では非常に開きがあった。前半は満足できませんが、後半は良いものを出してくれたと思います。ただ前半の出来が悪かっただけに、このような結果になってしまった。試合は90分間ありますので、どちらかの45分間だけが良ければいいとはなりません。もちろん90分間通して主導権を握ることをやり続けるのは簡単ではありませんが、そこを目指してやっていますし、今後もそのようなサッカーを見せられるようにやっていきたいと思います。ヒョンスの怪我による交代で、後半に考えていたゲームプラン通りにはいきませんでしたが、後半はやりたいことを見せられたと思います。うまくいかないときでも自分たちのスタイルを崩すことなくやり続けることが非常に大切です。そこは重要視して今後もやっていきたいと思います」
【磐田・関塚隆監督の会見要旨】
「守備では初めて無失点でしたが、東京のゴールをこじ開けることができなくて非常に残念だった。しかし内容的には非常に良くて、11人が一つになった距離感で戦ってくれた。そういう意味ではこれをベースに連戦が続きますので、しっかりと戦っていきたいと思います。今日も多くのサポーターが足を運んで、良い雰囲気を作ってくれた。最後まで1点を信じて応援してくれたことに感謝したい。我々も勝ち点3が取れるように、ひたむきに準備していきたいと思います。(前半に10本以上のシュートを放ちましたが前半で決めたかったのでは?)そうですね。前半のうちに先制点を取れたら展開的には非常に良かったと思います」