GAME RESULT試合結果
第2節 2015/3/14(土)
観衆 30,492人
天候 曇、無 気温 11.4度 湿度 29%
主審:西村 雄一 副審:越智 新次/小椋 剛 四審:木川田 博信
J1 1st 第2節
味スタ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
FC東京 | 横浜F・マリノス | |
---|---|---|
得点者 | ||
57' 河野 広貴 → 東 慶悟 66' 羽生 直剛 → 高橋 秀人 89' 太田 宏介 → 丸山 祐市 |
選手交代 |
69' 中町 公祐 → 三門 雄大 84' アデミウソン → 伊藤 翔 |
3 | シュート | 10 |
11 | CK | 5 |
13 | FK | 12 |
警告 | ||
退場 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 23 | 林 容平 |
GK | 1 | 榎本 哲也 |
DF | 13 | 小林 祐三 |
DF | 4 | 栗原 勇蔵 |
DF | 22 | 中澤 佑二 |
DF | 23 | 下平 匠 |
MF | 5 | ファビオ |
MF | 8 | 中町 公祐 |
MF | 25 | 藤本 淳吾 |
MF | 7 | 兵藤 慎剛 |
FW | 39 | アデミウソン |
FW | 11 | 齋藤 学 |
GK | 21 | 飯倉 大樹 |
DF | 24 | 奈良輪 雄太 |
MF | 6 | 三門 雄大 |
MF | 20 | 佐藤 優平 |
MF | 27 | 富澤 清太郎 |
FW | 16 | 伊藤 翔 |
FW | 40 | 和田 昌士 |
【選手・監督コメント】
ホーム開幕戦を迎え、勝ち点3にこだわった戦いを
今季のホーム開幕戦として横浜F・マリノスとの対戦を迎える。前節は2点を先行されながらも、武藤が2ゴールをマーク。途中出場の選手も勢いと追い上げムードをもたらし、劇的なドローに持ち込んだ。昨季王者とアウェイゲームということを踏まえれば、価値ある勝ち点1をもぎ取った。しかし「その勝ち点1を意味あるものとするためには、今節の勝利が必要」と羽生は話し、今節はホーム味スタでのスタートとして“結果”にこだわる一戦となる。
対する横浜FMは、今季、フランス人のエリク モンバエルツ監督を新指揮官に迎え、新たなスタートをきっている。シーズン前にMF中村がチームを離脱したものの、マッシモ監督は「それでも経験のある選手が揃い、手強いチームであることに違いはない」と警戒。開幕戦は川崎フロンターレに3失点を喫したが、特にDF中澤、栗原を中心とした守備陣は高さと強さを誇る。その堅守を打ち破ってゴールにつなげられるかが、今節の見どころだといえるだろう。また、横浜FMにはU-22ブラジル代表のFWアデミウソンが新加入。今週チームに合流したばかりで、コンディションを含めて未知数な部分が多いが、権田は「彼一人に気をとられてはいけないし、チームとして失点を防ぎたい」と、チームとして守り切ることを誓った。
東京は前節から先発、サブともに変更はなく、同様のメンバーで臨むことに。ただしセンターバックの並びは右にカニーニ、左に森重。横浜FMは、注目のFWアデミウソンが先発に。FW齋藤と2トップを組み、サイドをMF兵藤が務める4-4-2の布陣。
曇り空の味スタ、スタンドには30492人の観衆を集め、14時5分に東京のキックオフでスタートした。
ボールを支配し、相手陣内で試合を進めたが…
立ち上がりから東京がボールを支配し、横浜FMを押し込んだ。6分、太田のクロスのクリアを左エリア手前の米本が拾い、前に持ち出してゴールを狙うが、DFにブロックされてCKを得るに留まる。この右CKをショートでつなぎ、太田の右クロスがカニーニの頭上を越え、ファーで構えた前田が合わせようとする。13分には左サイドで太田、米本が起点を作り、内側の河野がクロス。相手DFに当たって浮いたボールに、右エリアの前田が詰めたが、いずれもシュートは打ちきれなかった。
15分には横浜FM・FWアデミウソンからFW齋藤にドリブル突破を仕掛けられたが、河野が素早く守備に戻ってカットする。16分、横浜FM・右サイドからFKの場面では、MF藤本の鋭いキックからMFファビオがヘディング。20分には右エリア角で縦パスを受けた横浜FM・FWアデミウソンが前に持ち出し、反転してシュートを打たれる。しかしいずれも権田が危なげなく抑えた。
29分、東京が前半最大のビッグチャンスを作る。左前線で相手ボールを奪い、上がった米本がエリアに持ち込む。
狹いスペースでDFを引き付け、すぐ後ろの武藤がシュート。相手DFにブロックされながらも、GKの伸ばした手の先に転がる。しかしわずかに枠を横切って、CKを得るに留まった。38分には右サイドの米本→徳永がコンビネーションで仕掛け、ダイレクトでエリアに走り込んだ羽生にパスを出そうとしたがわずかにタイミングが合わず。最後は米本がアーリークロスをファーに送ったが、武藤は収めきれずにラインを割る。
相手DFのブロックに阻まれる形で、記録されたシュート数は1本のみだが、優位に試合を進めた。しかしチャンスを活かしきることはできず、スコアレスで後半へと折り返した。
2試合連続の引き分けで、今季初勝利は掴めず
後半も太田のクロスを起点に攻め込んだ東京。51分には左エリアから、中央→右へと展開し、最後は徳永が仕掛けて右CKを得る。この太田のキックから、武藤がどんぴしゃのヘッドを放ったが、バーに阻まれ……ゴールにはならなかった。
その直後の54分、相手CKをカットして相手陣内に押し上げる中で、カニーニのパスがルーズに。これを奪われて横浜FMが一気に右前線へ。FW齋藤には徳永がケアしていたが、中に持ち込まれ、絶妙のタイミングでエリア中央に飛び出したMF兵藤にラストパスを送られた。権田との1対1を作られて完全な決定機だったが、MF兵藤のシュートは権田がセーブし、CKに逃れる!続いてこの左CKのクリアが中央の横浜FM・MF兵藤のもとにこぼれ……これも決定的だったが権田が立て続けのビッグセーブでピンチをしのいだ。
これを機に流れは横浜FMに傾いたが、57分には河野に代わって東がイン。66分には羽生に代えて高橋を投入し、梶山とのダブルボランチに。米本が右サイド、東が左にまわる4-4-2に布陣を変更。しかし横浜FMのプレッシャーにボールを失うことが多く、前に運べない時間が続いた。80分を前に再び布陣を変え、アンカー梶山、インサイドハーフに米本と高橋、東が前線に加わる4-3-3に。
終盤は互いに攻め合う姿勢を見せ、東京も後半7本のCKのチャンスを得て横浜FMをゴール前に押し込んだが、最後まで相手の引いて固めた守備を崩しきることはできず。スコアレスでの引き分けに終わり、初勝利は掴めなかった。
【選手コメント】
《権田》
「前節引き分けていたこともあり、ホーム開幕戦で勝ちたかった。今回はホームでスコアレスでの引き分けで、前節と内容は違うが、一歩一歩、勝利に近づけるように頑張っていきたい。今日の後半はオープンな展開になった。僕たちも前掛かりになって、後ろにスペースがあった。横浜FMの前線にはスピードがあるので、何度かチャンスを作られるだろうとは予想していた。そういう準備をして止められたことはよかったが、あの場面以外ではそれほど相手にチャンスを与えていなかった。それはチームの全員が身体を張り、集中して抑えてくれていたから。それに対してチームメイトにも感謝をしたい」
《武藤》
「ホーム開幕戦で多くのみなさんが来てくださったが、チャンスに決められず、ふがいなく思う。横浜FMは前節、サイドバックがかなり高い位置取りをしていたため、そこのスペースを使うことを意識していた。だが今日、試合が始まってみるとスペースを消され、上手く抑えられてしまったという印象。シュート数が少なかったが、DF陣が頑張って失点を防いでくれ、自分たちがやりたい内容はできているとも思う。あとは決定力。そこを自分が打破したい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半に関しては、横浜FMが守備的な試合の入り方をしてきて、我々は比較的高い位置からプレッシングを掛けていった。内容としては良かったし、ポゼッションもしっかりとできていた。ただ、今回も最後のクオリティやコンビネーションが足りない部分があった。それを抜きにすれば、前半はすべての時間帯でボールを支配して、相手はカウンターのみを狙っていたように思う。後半も良い入り方ができたが、CKの流れからのパスミスでカウンターをくらい、ピンチを迎えた。権田の素晴らしいセーブがあったが、試合の流れがそこから変わってしまった。相手にプレゼントしてしまうのは非常にもったいない。そこについてはしっかりと修正していかなければいけない。しかし忘れてはいけないのは、横浜FMは非常に高いクオリティを持つチームだということ。今回新加入したFWアデミウソン選手も興味深いプレーを見せていた。そういった相手のクオリティも考慮しなければいけない。
(前半は左サイドからクロスなどのチャンスを作り出した。右サイドからは少なかったが?)
左サイドは、太田の特長である質の高いクロスを見せることができた。右サイドでは徳永が何度も上がったが、ショートパスなどの細かいプレーが続いたことで相手のトラップに引っかかった。もう少し横浜FMがオープンな形で臨んでくるかと思っていたが、DF4枚が後ろに張り付き、ときには中盤の選手もディフェンダーになっていた。スペースを完全に消された状態では、左サイドで素早くクロスにつなげた形のようにできなければ、どうしても苦しい状況が生まれてしまう」
【横浜FM・エリク モンバエルツ監督の会見要旨】
「東京は良いチームだが、その相手に対して多くの得点チャンスを作れたことには満足している。リーグ戦で最初の勝ち点を獲ったことに関しては良かったが、ゲームを振り返ると多くの得点機会を作り、勝てるチャンスが多かった。その意味では勝ち点2を失ったとも考えられるが、これに関しては相手のGKを褒めたいと思う。結果に満足はしていないが、選手たちが最後まで勝ちにいく姿勢を見せてくれたことには満足している。FWアデミウソンはまだ1週間しか準備ができておらず、長い移動など、条件が揃っていない中で良いプレーをしてくれた。あと何週間かすれば本来の力が出せると思うし、彼のテクニックとスピード、創造的なプレーがチームの力を高めてくれると確信している」