GAME RESULT試合結果
第3節 2015/3/22(日)
観衆 21,218人
天候 晴、無 気温 17.1度 湿度 36%
主審:吉田 寿光 副審:相樂 亨/三原 純 四審:川崎 秋仁
J1 1st 第3節
ノエスタ
0-2
試合終了
前半0-1
後半0-1
ヴィッセル神戸 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
33' 森重 真人 68' 武藤 嘉紀 |
|
64' 奥井 諒 → 高橋 峻希 67' ブエノ → 田中 英雄 77' ペドロ ジュニオール → 石津 大介 |
選手交代 |
69' 羽生 直剛 → 高橋 秀人 73' 河野 広貴 → 石川 直宏 90'+3 梶山 陽平 → 三田 啓貴 |
15 | シュート | 8 |
9 | CK | 5 |
14 | FK | 11 |
37' チョン ウヨン 86' 高橋 峻希 |
警告 | |
退場 |
GK | 22 | 山本 海人 |
DF | 25 | 奥井 諒 |
DF | 34 | ブエノ |
DF | 8 | 高橋 祥平 |
DF | 31 | 安田 理大 |
MF | 16 | チョン ウヨン |
MF | 13 | 小川 慶治朗 |
MF | 27 | フェフージン |
FW | 19 | 渡邉 千真 |
FW | 10 | 森岡 亮太 |
FW | 7 | ペドロ ジュニオール |
GK | 30 | 徳重 健太 |
DF | 3 | 相馬 崇人 |
DF | 4 | 北本 久仁衛 |
DF | 6 | 高橋 峻希 |
MF | 17 | 田中 英雄 |
MF | 9 | 石津 大介 |
FW | 20 | 増山 朝陽 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 38 | 東 慶悟 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
【選手・監督コメント】
攻守に積極的な戦いでリーグ初勝利をめざす一戦
ナビスコカップから中3日で迎えるリーグ第3節。日曜開催としてアウェイに乗り込みヴィッセル神戸と対戦。ナビスコの新潟戦では先発7選手を入れ替えて臨み、石川、林らの積極的なプレーで今季初勝利をたぐり寄せた。この勝利と勢いを、今後への弾みとしていきたい。マッシモ監督も「リーグ戦につながる内容」と話したが、一方で試合に向けた準備期間は短く、「選手たちには、すぐに次の試合に集中する事を求めた」と、心身共に切り替え、神戸に挑む。
対する神戸は、昨季は11位。彼らもまた飛躍を図るべく、今季からネルシーニョ新監督を迎え、選手もDF安田、DF高橋祥、MFフェフージンらに加え、東京からFW渡邉が移籍加入。攻守に的確なテコ入れをしている。同時に、FWペドロジュニオールやMF森岡らの攻撃力を活かしたスタイルで上位進出を目論む。ここまでは1分1敗でまだ勝利がないが、リーグ前節、FW渡邉、DF高橋祥が移籍後初得点をマークするなど、チーム状況は上向きのようだ。特に神戸MF森岡はパスワークや自ら飛び出すことにも長け、ミドルも狙える選手。彼や、MF小川、MFチョン ウヨンら、中盤の起点を抑えることで、FW渡邉やペドロ ジュニオールらの攻撃力を封じたい。
東京は、ナビスコ新潟戦を欠場した太田、米本、梶山が先発復帰。前線には好調の東を起用。武藤と2トップを組み、トップ下に河野の布陣。石川はリーグ初のベンチ入り。前田もサブに控える。一方神戸は、FWマルキーニョスはメンバー外。DF岩波はU-22日本代表の活動のため、不在に。だが、ホームで攻撃的に出てくるであろう。それに対して粘り強く、攻守に積極的な戦いで勝利をめざす一戦。試合は17時4分にFC東京のキックオフでスタートした。
セットプレーから森重が先制点を奪い1点リードで折り返す!
試合は立ち上がりの4分。相手陣内中央で前に仕掛けようとした武藤がボールを奪われ、神戸がカウンター。左寄りのFWペドロ ジュニオールに中央に持ち上がられ、右エリアにフリーで走り込んだFW渡邉にラストパスを通された。だが、東京DFがスライディングで打ち切らせず、シュートは枠外に。
15分が経過し、互いに積極的な姿勢を見せ、どちらにもチャンスがある展開に。もう少し前線でボールを収め、落ち着いてチャンスにつなげたい状況だった。17分、相手に自陣から素早く仕掛けられ、東京陣内でFW渡邉がドリブルで持ち上がりながらミドルシュート。勢いがあり、コースも突かれる形になったが、右ポストをヒット。ヒヤリとする場面だった。
一進一退の展開が続いていた33分。太田のアーリークロスが相手に当たり、左CKを獲得太田の左CKから、エリアの森重が下がりながら、逆サイドのネットにヘッドを決めてGOAL!!CKのチャンスを活かして先制を果たす!
迎えた41分。相手が自陣からつなぎ、左サイドからエリアにグラウンダーのクロス。これに合わせて中央から走り込み、トラップをしたFW渡邉に対して、権田が飛び出す。その場面で、ファウルを犯して倒したとの判定。神戸にPKを与えることに。その43分のPKの場面。相手FWペドロ ジュニオールのPKは、権田がストップ!!!!権田のファインセーブでピンチをしのぎきる!
序盤から互いに攻め合い、一進一退の展開が続いた。どちらにもチャンスがあったが、33分、セットプレーを活かして森重が先制!その後、神戸にPKを与える判定があったが、権田が鋭い反応でストップして失点は許さず!!1点のリードで後半へと折り返す。
全員の集中した守備と武藤のゴールでリーグ戦初勝利!
後半に入り52分の相手の攻撃。前線でテンポよくパスをつながれ、東京DFは付き切ることができず。エリアすぐ手前の神戸FW渡邉の落としから、左リアにMF小川に抜け出され、決定的なシュートを放たれたが、ここでも権田がセーブ!
60分が経過したところで、相手にテンポよくパスをつながれ、勢いをもって攻め込む神戸に押し込まれることに。DFラインではよく抑えているものの、奪っても前線にボールがつながらず。武藤を中央に、東、河野がサイドをケアする形にしているが、相手ボランチからの展開を抑えることができずにいた。
68分、右の羽生→中央の梶山が前に送り、相手陣内の中ほどで受けた武藤がトラップから、背負った相手DFを巧みにかわして反転し、キレのあるドリブルで前線に突進!右エリアから抑えた速いシュート放ち、逆サイドのネットに沈めてGOAL!!GOAL!!
直後の69分、羽生に代えて高橋を投入。梶山とのダブルボランチ。両サイドに米本と東。前線は武藤と河野が務める4-4-2に近い形に。さらに73分には河野に代えて石川を入れ、武藤と共にFWのポジションに。
80分が経過。後半は、神戸の勢いに押し込まれる時間帯が長かったが、武藤がテクニックとスピードを活かして追加点をゲット!リードを2点に広げた後も、相手が反撃に出てくるが、東京は選手交代を使い、耐えながらカウンターを狙っていた。82分には途中出場の神戸・MF石津がスピードを活かし右サイドから突破を許す。エリアに侵入され、決定的なマイナスの折り返しを送られたが、森重が鋭いカバー。スライディングでピンチを逃れる!
東京は前半、太田のCKから森重が先制。権田がPKをストップし、失点を許さず。後半は神戸の反撃に合う時間が長かったが、全員で集中してしのぎ、武藤が追加点をゲット!、日本代表に選出された選手達もきっちりと結果を残し、リーグ戦初勝利をつかんだ。
【選手コメント】
《武藤》
「立ち上がりから『厳しい試合になるな』と感じていた。ここのところ2トップでやっていて、なかなかドリブルで仕掛けることができていなかった。下がって受けようとしても相手のプレッシャーが厳しく、監督からもシンプルに、裏への動き出しを求められていた。今日も得点以外の場面では、なかなか上手くいかなかった。ただ、チームメイトからは『ワンチャンスをしっかりと決めてこい』と言われていて、結果的にそれができたことは良かった。
《森重》
「前半からボールを動かして、サイドでプレスをかけていくような戦いができた。神戸のショートカウンターには怖さがあった。また、サイドチェンジから逆サイドを起点に仕掛けられたが、みんな冷静に対応し、その中でセットプレーから得点できた。リーグ戦は2引き分けだったが、その中である程度の手ごたえもあった。もちろん課題もあったが、我慢強く戦い、やるべきことを信じてやり続けていこうと考えていた。今日の結果も、全員が一人ひとりやるべきことに集中して戦えたからこそだと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「まず初めに神戸のクオリティの高さを認める必要があった。その中で選手たちは素晴らしい試合をしてくれたと思っている。試合は前半、いくつかこちらにもチャンスがあり、ゴールに迫るシーンがあった。後半は相手が少し前がかりになってきたが、その中で2点目を獲ることができた。その後は自分たちの形で試合を締めることができた。素晴らしい試合をしてくれたことに対して、選手たちを称賛したいと思う。フィジカル面や戦術面など、あらゆる観点から自分たちがやろうとしたサッカーを展開することができて本当に満足している」
【神戸・ネルシーニョ監督の会見要旨】
「準備していた通り、前半からチームは組織的なサッカーができていたと思う。相手の特長もしっかりと消すことができていたし、危ないシーンというのは流れの中では作らせなかった。ただ唯一、セットプレーでミスがあり、ポジションのズレから相手にやらせてしまった。その後もチームはリズムをつかみ直して、チャンスも作ってゴール前に迫り、PKというチャンスを手にしたが、それをふいにしてしまった。とにかくハーフタイムにも選手たちには話したが、この試合で唯一足りなかったのは最後の部分の決定力。選手たちには何も変えることはないと話して送り出した。後半は流れの中で機能していたDFブエノの負傷があり、チームには影響があったと思う。それでも前半と同じようにボールをつないで、自分たちのリズムを作っていくことは続けられたが、ミスから与えてしまった2失点目が決定的だった」