GAME RESULT試合結果
第4節 2015/4/04(土)
観衆 20,743人
天候 曇、弱 気温 13.9度 湿度 53%
主審:池内 明彦 副審:中井 恒/渡辺 智哉 四審:大川 直也
J1 1st 第4節
味スタ
1-0
試合終了
前半1-0
後半0-0
FC東京 | ヴァンフォーレ甲府 | |
---|---|---|
15' 石川 直宏 |
得点者 | |
51' 武藤 嘉紀 → 前田 遼一 63' 河野 広貴 → 羽生 直剛 88' 三田 啓貴 → 高橋 秀人 |
選手交代 |
44' 下田 北斗 → 盛田 剛平 65' 新井 涼平 → 保坂 一成 75' アドリアーノ → 伊東 純也 |
11 | シュート | 4 |
7 | CK | 4 |
20 | FK | 21 |
42' 梶山 陽平 |
警告 |
28' 新井 涼平 61' 野田 紘史 68' 阿部 翔平 76' 保坂 一成 |
退場 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 23 | 林 容平 |
GK | 1 | 荻 晃太 |
DF | 3 | 畑尾 大翔 |
DF | 4 | 山本 英臣 |
DF | 13 | 野田 紘史 |
MF | 23 | 稲垣 祥 |
MF | 8 | 新井 涼平 |
MF | 18 | 下田 北斗 |
MF | 27 | 阿部 翔平 |
FW | 7 | 石原 克哉 |
FW | 9 | 阿部 拓馬 |
FW | 11 | アドリアーノ |
GK | 21 | 河田 晃兵 |
DF | 17 | 津田 琢磨 |
MF | 5 | ブルーノ ジバウ |
MF | 16 | 松橋 優 |
MF | 30 | 保坂 一成 |
FW | 15 | 伊東 純也 |
FW | 19 | 盛田 剛平 |
【選手・監督コメント】
各代表メンバーも合流し、リーグ戦が再開
ナビスコカップから一週間のインターバルを経て、リーグ戦が再開。第4節として味スタにヴァンフォーレ甲府を迎え撃つ。ナビスコ松本戦は引き分けに終わったが、これで今季の公式戦は5戦負けなしとした。この間に日本代表、U-22日本代表の活動に参加していた権田、森重、太田、武藤、そして奈良、中島がチームに合流。メンバーが揃った状態で今節に臨む。
ただし、週中の練習中に東が足首を負傷。まだ痛みが残るとのことで今節は欠場。一方、日本代表の4選手は先発復帰。また石川(3月18日ナビスコ新潟戦以来)と三田(ナビスコ前節松本戦)がリーグ戦初先発をし、武藤と石川が2トップを組む布陣。ケガから復帰した林もベンチ入りを果たした。
対する甲府は今季より樋口靖洋新監督を迎え、これまでに培ってきた堅守とカウンター攻撃をベースにしながら、さらに新たなスタイルに取り組んでいる。ただし昨季の対戦では、2度とも引き分けに終わっており、東京が勝ち切るためには、甲府の“5バックにしてスペースを消す守備”を打破できるかがカギになるだろう。アグレッシブな戦いでシュートやチャンスの数を増やし、ホームでのリーグ戦初勝利を掴みたい一戦だ。
4月に入ったものの、冷え込む味スタ。試合は16時3分に東京のキックオフでスタートした。
リーグ戦では1年4か月ぶり、ナオの今季2点目のゴールで先制!
開始直後には梶山が攻め上がり、CKを得る。積極的な姿勢を表し、3分には右前線の石川から逆サイドに流れたボールに河野が走り込み、左エリアから狙う。6分には相手もFW阿部拓がスピードを活かして右前線に突破。ゴール前に短いパスを折り返そうとしたが、東京DFが慌てずにカットし、CKに逃れた。10分には米本のサイドチェンジから徳永がクロス。14分には武藤の落としを右・石川→中央の米本が落とし、河野が後から回り込むように左に持ち出したが、シュートは枠を捉えられず。15分には相手の裏を突いて武藤が左エリアに抜け出したが、シュート寸前でクリアされる。
ここまでチャンスを活かせなかったが、直後の15分、甲府がサイドに展開したボールを、太田がヘディングでクリア。ハーフウェイライン付近の米本が、すぐさま前線に浮き球のパスを送る。これに合わせて石川が巧みにDFの裏に抜け出し、右足のワントラップで落とし、左エリアから左足を振り抜く!弧を描いたシュートはきれいにネットに決まり、石川のナビスコ新潟戦に続く今季2得点目、リーグ戦では2013年第33節以来となるゴールで先制を果たした。
その後もスピーディに仕掛け、30分には石川が左エリア手前でファウルを受け、FKを獲得。森重が直接、枠を捉えるシュート放ったがGKにキャッチされる。31分には東京陣内での甲府のスローインからこぼれたボールに梶山が素早く反応。マイボールにして右前線の武藤にロングパス。武藤は対面する相手DFをかわすように中央にスライドし、身体の向きを変えるように右下隅を狙うシュートを放ったが、わずかに右に切れる。
甲府にはチャンスらしいチャンスを作らせなかったが、33分には相手の右CKのクリアが高く浮き、甲府MF下田がダイレクトシュート。35分にも甲府のFKのこぼれ球から再びMF下田にシュートを打たれたが、いずれも枠を外れて失点を免れる。39分には右サイドの石川から、中央を上がった梶山が右エリアまで持ち込み、左に送ったパスに太田が走り込み、シュートを放ったがバーを越える。追加点は奪えなかったが、リードを保って前半を終了した。
高い集中力で1点を守り抜き、リーグ2連勝!
後半立ち上がりにアクシデントが起こる。前半のうちから腰を痛めていた武藤がプレーを続行できず、交代を余儀なくされ、51分に前田がイン。それでもスピーディに仕掛け続け、60分には右サイドで前田のパスから石川が突破。内側を上がった三田が落とし、米本がエリアにフォロー。早いパス回しから、厚みのある攻撃を仕掛けたが、最後のところでフィニッシュはできなかった。
相手の反撃もあり、ボールの行き来が激しくなるなかで、72分には右エリア手前からのFKを太田がエリア内に送る。甲府のクリアボールが再び相手DFの手に当たり、ハンドの反則でPKを獲得。だが森重が蹴ったPKはゴール左下のポストを直撃……。追加点は奪えず、この直後に河野に代えて羽生を投入。羽生と三田を両サイドに、ダブルボランチを米本と梶山が組む4-4-2に。
しかし甲府も交代投入のFW盛田にロングボールを送り、反撃。東京はマイボールをつなぐことができなくなり、慌ただしい展開となった。74分には甲府FW阿部拓の力強いドリブルを食い止めることができず、DFの裏にスルーパスを出される。これに合わせたFWアドリアーノがゴール前に突進するが、カニーニがシュート直前でカットし、CKに逃れる。
79分には羽生が前線で粘り、右CKを獲得。この石川のキックに森重が飛び込み、迫力のあるヘディングを放ったが……ゴール右上のポストに阻まれる。その後は甲府のリズムを断ち切れない時間帯が続いたが、88分には高橋を投入。終盤は5バック気味の布陣をとり、集中力や運動量は落とさず無失点に抑え、タイムアップ。石川の挙げた1点を守りきってリーグ戦ホーム初勝利を掴んだ。
【選手コメント】
《石川》
「リーグ戦では味スタで勝てていなかったので、絶対に勝ちたかった。90分をとおしてみんなの勝利に対する気持ちが強く出せたと思う。
(ゴールについては?)
あの形は何度も狙っていた。オフサイドにかかった場面もあったし、あるいはパスが出て来なくても相手DFを引っ張って、常に裏に抜けることを心掛けていた。得点場面では落ち着いて抜け出してトラップ、シュートまで持ち込めた。昨季はもどかしい時間を過ごしたが、そのときにやり通してきた積み重ねが今日のような結果につながっていると思う。ここで足を止めず、まだまだ形につなげていくことが必要」
《米本》
「得点につながるアシストができたことはうれしいし、自信にもなる。太田選手のクリアボールを受けて、顔を上げた瞬間に石川選手が動き出しているのが見えた。石川選手とはずっと一緒にプレーをしてきたし、フィーリングが合う。今日も試合前に『動き出すから出してくれ』と言われていて、そのとおりのイメージだった。マッシモ監督からは、甲府のDFに対して『速やかにボールを動かせ』と言われていた。縦への意識を含めて、この一週間で準備をしてきたことが上手く出せたと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「先制した後、中盤でボールを奪い、カウンターから何度もチャンスを作り、良い時間が続いた。前半は相手陣内でボールを奪うシーンが多くあり、チャンスを作り出せていた。2点目は奪えなかったが、その流れのまま後半に入り、甲府にはほとんどシュートチャンスを作らせなかった。PKのシーンの後、嫌な雰囲気になってしまいそうな時間帯でも落ち着いてプレーを続けていたことは素晴らしい。後半は甲府がロングボールを多用してきて押し込まれたが、オーガナイズされた状態で対応することができた。また、4-4-1-1やディフェンスを5枚にするといった戦術的な修正も選手は理解し、素晴らしい対応をしてくれた。ただ、PKやセットプレーを含めて攻撃面で精度が足りない部分がある。2点目を取ることができていれば、ラクな試合運びができたはず。
(スピードのある2トップにした狙いは?)
甲府のDFラインが時には5枚になり、オフサイドを簡単にとることができないラインコントロールをしていることも分かっていた。そこでFW2人が背後を狙う準備をしてきた。前半は武藤に決定的なチャンスがあり、石川も狙い通りの形が作り出せていた。武藤の負傷については、腰に少し痛みがある。2~3日経てば合流できると思うし、大きな問題ではないと言えると思う」
【甲府・樋口 靖洋監督の会見要旨】
「結果とともに、ネガティブな要素が多いゲームになってしまったことも残念に思う。今節に向けた2週間の準備期間では、切り替えの早さや球際の寄せの厳しさを強く求めてきた。しかし特に前半は球際で戦えなかったり、切り替えの遅さが目立った。何人かには、ミスを恐れてサッカーをしているような印象を持たざるを得なかった。そこが非常に残念だし、成長を促す意味でも強く求めていきたい。得点が奪えない要因としては、パスのクオリティがなかなか上がらないことが言えると思う。ビルドアップの部分でのイージーなミスが多過ぎ、突破につなげることができていない。ボールを動かすテンポなどの問題点はあるが、本来できることが今日はできていなかった。ただ、その現状を認識してトレーニングを続けるしかない。試合は待ってくれないので、チーム一丸となってトライしていきたい」