GAME RESULT試合結果
第8節 2015/4/29(水)
観衆 22,318人
天候 晴、無 気温 20.8度 湿度 50%
主審:木村 博之 副審:田中 利幸/村上 孝治 四審:木川田 博信
J1 1st 第8節
デンカS
0-1
試合終了
前半0-0
後半0-1
アルビレックス新潟 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
87' 森重 真人 |
|
63' 成岡 翔 → 山崎 亮平 84' 鈴木 武蔵 → 田中 達也 88' 小泉 慶 → 指宿 洋史 |
選手交代 |
56' 東 慶悟 → 林 容平 61' 河野 広貴 → 三田 啓貴 81' 羽生 直剛 → 丸山 祐市 |
14 | シュート | 4 |
3 | CK | 2 |
14 | FK | 14 |
90'+5 レオ シルバ 90'+5 ラファエル シルバ |
警告 |
23' 徳永 悠平 55' 吉本 一謙 90'+5 三田 啓貴 |
退場 |
GK | 21 | 守田 達弥 |
DF | 24 | 川口 尚紀 |
DF | 4 | 舞行龍ジェームズ |
DF | 2 | 大野 和成 |
DF | 7 | コルテース |
MF | 8 | レオ シルバ |
MF | 6 | 小林 裕紀 |
MF | 25 | 小泉 慶 |
MF | 18 | 成岡 翔 |
FW | 10 | ラファエル シルバ |
FW | 19 | 鈴木 武蔵 |
GK | 1 | 黒河 貴矢 |
DF | 3 | 大井 健太郎 |
DF | 5 | 前野 貴徳 |
MF | 13 | 加藤 大 |
FW | 9 | 山崎 亮平 |
FW | 11 | 指宿 洋史 |
FW | 14 | 田中 達也 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 38 | 東 慶悟 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 23 | 林 容平 |
【選手・監督コメント】
粘り強い戦いで連勝をめざす一戦
前節から中3日で迎えるリーグ第8節。アウェイでアルビレックス新潟と対戦。前節は山形に攻めこまれたが、太田の挙げたゴールを全員で守りきり、リーグ3試合連続で1対0での勝利を掴んだ。この結果、勝ち点を14に積み上げるとともに公式戦2連勝。今節は山形戦に続くアウェイゲームだが、堅守をベースとして勝利をめざす一戦だ。
権田は「1対0の展開は、すごく集中力が求められる。そこで2対0、3対0にしていくのが理想だが、『3得点を挙げたから1失点ぐらいしてもいい』と考えはじめると、甘さがでてしまう。だからこそまず失点をゼロに抑えることを意識しながら、その中で常にゴールをめざしていく」と狙いを話した。
対する新潟は現在15位。ここまでの戦績は1勝3分3敗で、特にここ3試合は勝利が掴めず、「いまは苦しい思いをしているかもしれない」とマッシモ監督は印象を話す。それでも今季のナビスコカップや、昨季の対戦においても新潟にボールを支配される時間が長く、東京は大いに苦しめられた。「難しい戦いになることは十分予想できる」とマッシモ監督も警戒を強め、新潟MFレオ シルバからの展開や素早いパスワーク、連係のとれた攻撃に対して、いかに集中力を保って抑えきれるかがポイントになる。そして東京がチャンスを確実にモノにするためには、全体をコンパクトにし、高い位置で奪って切り替えの早い攻撃を仕掛けていきたい。セットプレーのチャンスを活かすことも、勝利に近づく条件となる。
東京は、警告累積により梶山が出場停止。アンカーには高橋を起用。また羽生が先発に復帰。新潟は、2トップにFWラファエル シルバとFW鈴木。両サイドはMF小泉と成岡をスタメン起用。新潟の出足の早さや、前線のスピードに競り負けず、粘り強い戦いで連勝をめざす一戦。
試合は14時4分に東京のキックオフでスタートした。
ボールを失うことが多く、スコアレスで前半を折り返す
試合は立ち上がりの6分、武藤が単独で前線に飛び出し、左エリアから果敢に狙ったが、角度がなくシュートはゴールを横切った。15分が経過したところで、徐々に新潟にボールを持たれ、東京は前に運ぶ場面を作れなくなっている。それでも球際で激しく競り合い、互角の展開。
20分には新潟・FWラファエル シルバにドリブルで中央を持ち上がられるが、吉本が激しくクリーンなスライディングでカット。だが奪うことはできず。さらに新潟につながれ、右SB川口にクロスを入れられたが、権田が危なげなくキャッチ。30分が経過した時点で、新潟にボールを支配される展開は変わらず。しかし東京も集中力を保って守り、パスをつないで前線の連動性から崩そうとしていた。
迎えた38分。自陣で米本→高橋がつなごうとしたところで新潟に奪われ、FWラファエル シルバがエリアに突進。ブロックしようとした吉本も跳ね飛ばされ、左エリアに走り込まれ、フリーで決定的なシュートを打たれたが右に外れ……失点は免れた。前半は徐々に新潟にボールを支配され、押し込まれた。それでも東京は連係を図って守りきり、反撃に出ようとしたが、新潟の球際の厳しさの前にボールを失うことが多く、スコアレスのままで前半を終了した。
苦しい時間帯が続く中、森重の値千金のゴールで勝利!
後半序盤の49分、吉本が額付近を負傷し、試合は一時ストップ。一旦ピッチをアウトする。この間は高橋がDFラインをケアしていたが、吉本は大事に至らず。治療後に復帰。55分、羽生から、左エリアの武藤にパス。武藤は対面した相手を冷静に見極め、マイナスに戻したが、この羽生へのリターンがズレて新潟が一気に逆襲。だがここは吉本が果敢に阻止した。56分、東に代わって林を投入。続く61分には河野に代えて三田がイン。
65分が経過、新潟の激しさに競り負ける場面が出始めている。慌てずにバランスを保って戦いたい。その後の66分には新潟に攻め込まれ、左SBコルテースの巧みなトラップのコントロールで前に抜け出されクロス。これに合わせてエリア中央にFWラファエル シルバに飛び込まれ、ダイレクトで決定的なシュートを打たれた…バーを越えたが、ヒヤリとする場面だった。
75分が過ぎ、新潟のミスにも助けられ失点は許していないものの、ピンチが続いている。そのため高橋と米本のダブルボランチ。サイドに三田と羽生の4-4-2に布陣を変更。80分には新潟に押し込まれ、クリアが短かくなり、新潟FWラファエル シルバ、FW山崎に立て続けにエリア内から決定的なシュートを打たれたが、最後は権田がセーブし、CKに逃れる。81分、羽生に代えて丸山を投入。森重が中央を務める3バックとし、中盤は高橋が中央、両サイドに米本と三田の3-5-2に変更。
86分、相手陣内右寄りの位置でFKを獲得。そのFKを太田の鋭いキックに合わせて林が身体ごと飛び込み、ヘディングシュート。ボールは右ポスト下をヒットするが…跳ね返りに反応した森重が冷静に蹴り込んでGOAL!!
新潟の勢いを断ち切れず、苦しい時間帯が続いたが、81分に丸山を投入し、3バックに変更。同時に勝利を諦めず、セットプレーのチャンスを太田、林、森重が活かして得点を奪った。厳しい試合をまたもや1対0で逃げ切り、リーグ戦連勝を飾った!
【選手コメント】
《森重》
「ナビスコで対戦したときにもわかっていたが、新潟は良いチーム。守備に回る場面が多くなると予想していたが、そこでどれだけ集中できるかが勝負だった。90分を通じてほぼ守備に回ることになったが、失点をゼロで抑えたからこそ、こういう結果が掴めたと思う。本来であれば前からプレスをかけてコースを限定していきたいのだが、暑さと連戦でもあり、続けることはできなかった。そういう時間にみんなでコミュニケーションをとり、DFとしてはしっかりと守り切ることを心掛けた。
(ゴールについて)
新潟はセットプレーのときにマンツーマンで付いてきていたので、距離のあるところから勢いをもってゴール前に入っていくことを考えていた。そうしたら林がポストに当ててくれて、こぼれてきたので詰めた。
《林》
「(苦しい時間帯での出場だったが?)
監督からは『前線で(武藤とともに)並べる』と言われて、なんとかチームを助けるゴールを奪いたいと思っていた。ただ、守備のときは縦の関係になってボランチのMFレオ シルバ選手をケアして、そこからカウンターを仕掛けようと考えていた。武藤選手が必ず起点になってくれるはずなので、1本狙ってやろうと思っていた。結果的にあまりチームの役に立つことはできなかったと思う。
(ポストに当てたからこそ得点できた。徐々にゴールに近づいているのでは?)
勝つことが一番なので、それはよかったが……。もっとチームに貢献できるよう頑張っていきたい」
《マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨》
「予想していた通り、難しい試合になった。新潟は、敗れたものの前節のG大阪戦も、非常に良い内容のサッカーをしており、順位以上の実力があるチームだとわかっていた。そしてこの暑さも試合を難しくさせる要因だった。その中で、試合序盤の25分間は非常に良い内容だった。その後、新潟の勢いもあったが、前半終盤には決定的なチャンスは作られなかった。後半も良い形でスタートを切ることができた。東京にも新潟にも勢いがある時間帯があり、様々な事がある試合の中、武藤の隣にスピードのある林を投入し、前線からチェイシングすることによって、またチームは良い状態に戻った。武藤の決定的なチャンスの後、新潟は前線に4~5人と枚数を掛け、攻勢に出てきたので、5バックに変更し、スペースを消すことで対応した。本当に最後まで紙一重の試合だったが、選手たちは数少ないチャンスをものにして、集中力を切らさずよくやってくれた」
《新潟・柳下 正明監督の会見》
「選手たちは非常に集中して、中2日のコンディションでも100%の力を発揮してくれたが、チャンスを決められなかった事が残念。しかし、やっているサッカーは非常によかった。攻撃に関しては、今季ほとんどのゲームで自分たちのやりたいことができているので、今は勝てない時期だと思って、このまま続けていけば良いと思う。また中2日で試合があるので、コンディションを戻して、次に備えたい」