GAME RESULT試合結果
第10節 2015/5/06(水)
観衆 14,368人
天候 晴、無 気温 17.1度 湿度 66%
主審:扇谷 健司 副審:岡野 宇広/竹田 和雄 四審:林 可人
J1 1st 第10節
ユアスタ
2-3
試合終了
前半0-1
後半2-2
ベガルタ仙台 | FC東京 | |
---|---|---|
88' 石川 直樹 90' ハモン ロペス |
得点者 |
34' 森重 真人 48' 武藤 嘉紀 52' 武藤 嘉紀 |
57' 茂木 駿佑 → ハモン ロペス 70' 奥埜 博亮 → 金園 英学 74' 二見 宏志 → 蜂須賀 孝治 |
選手交代 |
69' 羽生 直剛 → 高橋 秀人 85' 武藤 嘉紀 → 林 容平 87' 前田 遼一 → 丸山 祐市 |
13 | シュート | 12 |
4 | CK | 6 |
16 | FK | 27 |
47' 二見 宏志 |
警告 |
06' 前田 遼一 24' 吉本 一謙 90'+5 徳永 悠平 |
退場 |
GK | 1 | 六反 勇治 |
DF | 25 | 菅井 直樹 |
DF | 33 | 多々良 敦斗 |
DF | 5 | 石川 直樹 |
DF | 23 | 二見 宏志 |
MF | 31 | 茂木 駿佑 |
MF | 17 | 富田 晋伍 |
MF | 10 | 梁 勇基 |
MF | 8 | 野沢 拓也 |
FW | 7 | 奥埜 博亮 |
FW | 9 | ウイルソン |
GK | 21 | 関 憲太郎 |
DF | 4 | 蜂須賀 孝治 |
MF | 27 | 武井 択也 |
MF | 6 | キム ミンテ |
MF | 26 | 藤村 慶太 |
FW | 11 | 金園 英学 |
FW | 20 | ハモン ロペス |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 38 | 東 慶悟 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 23 | 林 容平 |
【選手・監督コメント】
ユアスタでのJ1初勝利をめざす一戦
1stステージ折り返しの第10節を迎え、ここから後半戦に突入。アウェイに乗り込みベガルタ仙台との対戦。前節は劇的な逆転で多摩川クラシコを制し、リーグ3連勝を果たすとともに2位に浮上した。先制を許しても崩れることなく、流れを変え、諦めない姿勢と勝負強さを見せ、自信も掴んだはずだ。だが、太田が「誰も現状に満足はしていない」と話せば、権田も「いまの段階で順位や勝ち点は気にしていない」と続ける。そして「敗れたときだけでなく、勝っているときでも見直すべき点は見直し、修正をしていく。それを継続しながら、みんなが目の前の一戦に集中し、勝利に向かうことだけを考えている」と、一戦ごとの大事さを強調。その姿勢をピッチの上で表し、マッシモ・トーキョー初の4連勝に挑む。
対する仙台は、第9節を終えて13位。シーズン序盤は2勝3分と好スタートをきったが、第6節川崎戦で初黒星を喫すると、連戦の中で立て直しを図れず、現在4連敗中。ただし、いずれも僅差の勝負をモノにできずに敗れている。マッシモ監督も「仙台はアグレッシブなチーム。ロングボールを活かした戦い方も、スピーディにつないで攻めることもできる」と印象を話す。川崎戦ではFKから失点を喫しただけに、仙台MF梁やMF野沢らのキックを活かしたセットプレーにも細心の注意を払いたい。ユアテックスタジアム仙台でのJ1対戦成績は3分3敗。リーグ戦では一度も勝利を果たせていないだけでなく、無失点で終えた試合もない。
東京は、前節後半に投入した前田と東をスタメンに起用。武藤と前田の2トップ、トップ下に東の布陣でスタート。一方の仙台は、FW奥埜を、FWウイルソンとともに2トップに起用。センターバックにDF多々良と石川。両サイドバックにDF菅井と二見。中盤両サイドをMF茂木、野沢が務める4-4-2の布陣。J1リーグでは一度も勝利を掴めていないユアスタだが、過去のよくないデータは払拭し、勝ち点3の奪取をめざす一戦。
試合は19:04に東京のキックオフでスタートした。
森重のゴールで先制!慌てずに試合を進め1点リードで折り返す
試合は立ち上がりの9分。仙台・FW奥埜に右エリア手前で混戦のボールを奪われてすぐさま前を向かれ、右前線に展開される。FWウイルソンの鋭いクロスは、エリアの徳永がヒールでカットしたが、浮いたボールに仙台左MF野沢が反応。猛然と詰められ、ダイレクトで強烈なシュートを放たれたが、バーをヒットし事なきを得る。
15分が経過したところで、序盤から仙台に勢いよく攻め込まれたいた。それに対し東京もプレスをかけていこうとするが、ファウルでプレーが途切れることが多く、リズムは掴めない。
20分が経過したところで、仙台の勢いに対し、東京は東を左MFに、羽生を右に。米本と梶山がダブルボランチを組む4-4-2に。迎えた24分、エリア内に進入した仙台FWウイルソンに対して、ロングボールは届かなかったが、ここで吉本がファウルを犯したとの判定でPKを与える…。25分にはそのPKにを仙台FWウイルソンがキック。権田が右下でストップ!!!!値千金のプレーであった。
33分、相手CKを跳ね返し、東がカウンターを仕掛けようとしたが、一度では前に運べず。しかし粘り強くマイボールにして、前田の前線へのパスから、飛び出した武藤がファウルを受け、左エリア手前からのFKに。そして34分の太田が蹴ったFK。ファーサイド・大外の森重が右足で豪快なシュートを突き刺してGOAL!!この日もセットプレーから先制点を奪う!
序盤は仙台の出足の早さや球際の激しさから、勢いをもって攻め込まれた。これに対して東京は4-4-2に。24分には吉本がファウルを犯したとの判定でPKを与えたが、権田がストップ!!ゴールを死守し、34分に武藤が獲得したFKから、太田→森重が右足で豪快なGOAL!!リードした後は、羽生らが中盤をケアしながら、DFラインで落ち着いてボールを回すなど、慌てずに進め、1点のリードを保って前半を終えた。
ユアスタでJ1初の勝利を掴み、リーグ4連勝を果たす
後半開始から東京は再び布陣を変えて、スタートの4-3-3の形に。47分。権田のキックを前田が競り、左の羽生→武藤に。ここからのクロスに対して、エリアに米本が飛び出す。ここでファウルを受けたとの判定で、今度は東京がPKを獲得。48分、このPKを武藤が落ち着いて決めてGOAL!!GOAL!!
続く52分、羽生が左前線に、太田の攻め上がりを引き出すパス。タイミングよく前線に上がった太田のクロスに、エリア中央の武藤が合わせ、DFやGKの間をすり抜けるようなシュートを決めてGOAL!!GOAL!!GOAL!!3-0とした。そして60分が経過。後半開始早々にPKから追加点を奪い、直後には太田のクロスに武藤が合わせて3点目をゲット!またたく間にリードを広げた。勝ち切るためにも自分たちの時間を作り、仙台の反撃を無失点に抑えたい。
69分、羽生に代えて高橋を投入。梶山とダブルボランチを組み、両サイドを東と米本が務める形に。74分には仙台の左クロスが逆サイドに流れ、再び仙台に繋がれそうになるが、武藤が前線から猛スピードで戻り、抑える。文字通り、攻守にハードワークを絶やさず。85分、その武藤に代えて林を投入。
87分には前田に代えて丸山を投入し3バックに。迎えた88分、仙台の右クロスを、左エリアで折り返され、右エリアすぐのところに仙台DF石川に詰められる。これをブロックできず、ネット右上に決められて、失点を喫した……。90分、仙台・左エリアに走り込んだFW金園に対して、権田が飛び出したが、シュート性のボールが権田をかすめて中央にこぼれ……エリア中央でフリーで構えた仙台FWハモン ロペスにダイレクトで突き刺され、再び失点……。3点のリードを保って終盤まで突入したが、選手交代直後の隙を突かれる形で失点。さらに勢いを増して反撃に出る仙台に対して、慌てて追加点を許したことが残念だが、それでもしのぎ切ってタイムアップ。課題を残しつつもユアスタでJ1初の勝利を掴み、3-2でリーグ4連勝を果たした。
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「最初の20分間は不安定なプレーが見られたが、PKストップから試合の内容は完全に変わった。その後は、後半終盤まで自分たちのプレーができており、3得点の他にもたくさんのチャンスを作ることができたと思っている。選手交代については、体調面を考慮して行った。試合の最後に2得点を奪われたが、チームにとって非常にポジティブな経験だと考えている。審判が最後の笛を吹くまで何が起こるか分からない、最後の最後まで集中力を切らしてはならないということを体験し、良い教訓になったと思う。前半途中から1試合を通して、戦術的にもプレーの内容も選手たちは素晴らしかった」
【仙台・原崎コーチの会見要旨】
※渡邉監督退席処分により、原崎コーチが会見出席
「前半は、入りがすごく良かっただけに、前半のうちに得点できなかったことで、苦しい展開を招いたという印象。後半頭に失点を重ねたところは、チームの甘いところだと思う」
【選手コメント】
《権田》
「PKを止めるのは自分の仕事。そこで『(権田が)止めてくれるような感じがした』だとか、3対0になって『勝てるような感じがした』という雰囲気が出たのであれば、それが一番良くないこと。3対0になっても、隙を狙って4点目を取りにいかなければいけなかったはずだし、終盤に2失点をするのは、僕たちのようなチームがやってはいけないこと。どこかに甘さが出ると、セカンドボールへの反応が遅れたり、本当に失点をしたくないときに失点するかもしれないし、本当に1点が欲しいときに取れなくなる。0対1で敗れたとしても、その試合より今日は反省点は多いかもしれない。ただ、僕たちは発展途上のチーム。今日の反省を修正して、次に同じような展開になったときには二度と同じ過ちをしないことが大事。もっともっと成長をしていきたいし、そのためにはもっと突き詰めていかなければいけないと、改めて痛感している。それでも、スタンドから声援を送ってくださったみなさんにすごく感謝をしている。 ゴールデンウィークにアウェイゲームが続いたが、これだけ来ていただいて、2失点を喫してからも後押しをしてもらった。心強さが倍増した」
《太田》
「(先制につながったFKについて)
あうんの呼吸だった。森重選手が(足を)振り抜いてくれて気持ちよかった。ただシュートもよかったが、そのそばでブロックしている選手や、ニアでフェイクでマークを引き付けている選手もいて、全員で取ったゴール。練習でやっていた狙いどおりのパターンで取ることができた。ただ、失点をしてはいけない。全員で見直していきたい」