GAME RESULT試合結果
第15節 2015/6/07(日)
観衆 17,617人
天候 晴、中 気温 22.5度 湿度 54%
主審:扇谷 健司 副審:前之園 晴廣/竹田 和雄 四審:佐藤 貴之
J1 1st 第15節
松本
1-2
試合終了
前半0-2
後半1-0
松本山雅FC | FC東京 | |
---|---|---|
63' 大久保 裕樹 |
得点者 |
27' 橋本 拳人 45'+3 武藤 嘉紀 |
55' 岩沼 俊介 → 飯尾 竜太朗 77' 岩間 雄大 → 阿部 吉朗 85' 前田 直輝 → 坂井 達弥 |
選手交代 |
64' ラサッド → 林 容平 72' 橋本 拳人 → 松田 陸 86' 三田 啓貴 → 東 慶悟 |
13 | シュート | 10 |
6 | CK | 2 |
13 | FK | 26 |
28' 酒井 隆介 32' 岩間 雄大 |
警告 |
43' 高橋 秀人 90'+4 吉本 一謙 |
退場 |
GK | 1 | 村山 智彦 |
DF | 30 | 酒井 隆介 |
DF | 2 | 大久保 裕樹 |
DF | 4 | 飯田 真輝 |
DF | 3 | 田中 隼磨 |
MF | 8 | 岩上 祐三 |
MF | 11 | 喜山 康平 |
MF | 6 | 岩沼 俊介 |
MF | 22 | 前田 直輝 |
MF | 5 | 岩間 雄大 |
FW | 9 | オビナ |
GK | 21 | 鈴木 智幸 |
DF | 15 | 坂井 達弥 |
DF | 16 | 鐡戸 裕史 |
MF | 17 | 飯尾 竜太朗 |
MF | 20 | 石原 崇兆 |
MF | 27 | 柴田 隆太朗 |
FW | 39 | 阿部 吉朗 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 15 | ラサッド |
FW | 37 | 橋本 拳人 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 23 | 林 容平 |
【選手・監督コメント】
アカデミー出身選手が7名スタメン出場。隙を作らず、冷静な戦いで勝利をめざす!
1stステージも残り3試合。日曜開催として第15節を迎え、アウェイで松本山雅FCと対戦。6月3日に行われたナビスコカップでは、堅実な戦いで勝ち点1をもぎ取り、決勝トーナメント進出を決めた。今節は、5月16日第12節から数えて5連戦の最後ともなるが、マッシモ監督は「常に持てる力を出しきることが大事。連戦を良い形で締めくくりたいが、簡単な試合は一つもない。一戦ごとにやるべきことをやり、良い試合をしたいと思うし、全力で戦い抜くためのアプローチが必要」と話す。
現在4位につける東京だが、少しでも順位をアップさせるために、柏戦に続くリーグ戦連勝をめざす戦いだ。しかし米本、羽生の離脱に加え、今節は森重が出場停止となり、チーム状況は苦しい。マッシモ監督は「森重がチームにとって重要な選手であることは、誰もが理解しているはず。ただし、こういう状況で、これまで出場機会の少なかった選手たちがチャンスを活かしてほしいと思う」と、新たな選手の台頭にも期待を寄せる。
対する松本は現在、勝ち点15で13位。すでに3月28日ナビスコカップ予選第2節で戦ったが、MF岩上のキックやロングスローを起点にした攻撃や、セットプレーから押し込まれた場面も多かった。ナビスコ前節からは先発11名全員を入れ替え、“リーグ戦仕様”のメンバーに。なによりホームで、アグレッシブにプレスをかけ、前線にボールを集めて勝利をめざしてくるはずだ。J1リーグでは初対戦となるが、隙を作らず、冷静な戦いで勝ち点3を奪いたい。
東京は森重が出場停止のため、キャプテンは徳永が務める。CBには丸山と吉本。中盤には梶山が復帰。また、橋本がJ1初先発。FW登録だが、三田とともにサイドハーフを務め、高橋と梶山のダブルボランチ。前線は武藤とラサッドの4-4-2の布陣でスタート。これにより、スタメンにはアカデミー出身選手が7名揃うことに。
日中は陽射しが強かったが、涼しい風も吹き出した中、試合は松本のキックオフで16時4分にスタートした。
序盤から押し込まれたが、橋本のJ1初ゴールと武藤のゴールで後半へ!
試合は立ち上がりの1分。松本にキックオフから勢いよく前に運ばれ、左スローインに。MF岩上のロングスローを跳ね返し、三田がカウンターに持ち込もうとしたが、松本の切り替えも早く、激しい競り合いの中で前線につなぐ事は出来ず。15分が経過し、相手の勢いに押し込まれていたが、ゴール前で集中力を切らさず、良い守備から攻撃につなげようとしていた。だが武藤に対するマークも厳しく、相手の激しい当たりの前に、前まで運べるシーンは少なかった。
しかし、迎えた27分。ラインを押し上げ、丸山が左前線に抜け出す太田のスピードを殺さず、糸をひくようなフィード。太田はトラップで前に持ち出しクロス。ゴール前に橋本が走り込み、どんぴしゃで合わせてネットに蹴りこみGOAL!!丸山、太田の精度と質の高いプレーから、橋本が見事なJ1初ゴールを決めて先制した。
40分には松本・中盤から、東京DFの裏・左エリアに鋭いフィード。飛び出した相手MF前田がワンタッチで触り、外側を上がったMF岩上の前にこぼれるが、徳永がスライディングでクリア。CKに逃れ、守り切る。さらに前半アディショナルタイムにも松本・中央の前田が、左前線にパス。これが飛び出した相手MFに渡るが、ここでも徳永がスライディングで行く手を阻み、事なきを得る。その後、右の徳永→中央の高橋が右エリアの武藤に。武藤はDFに囲まれながらも強さを活かして競り合い、前を向こうとしたところで相手DFがハンド。PKを得る。このPKを、武藤が左下にきっちりと沈めてGOAL!!GOAL!!
序盤から松本のアグレッシブな攻撃に押し込まれた。だが、東京は冷静さと集中力を失わず、我慢強さを発揮。前に運べるシーンは少なかったが、27分に丸山、太田の精度の高いプレーから、初先発の橋本がJ1初ゴールをマーク!先制を機に支配率が高まり始め、前半終了間際にはPKを獲得。武藤が決めて、自身のリーグ10得点目でリードを広げ、後半へ。
めまぐるしく攻守が入れ替わる展開も、粘り強く戦い勝利!!
後半に入ると互いにミスが出て、めまぐるしく攻守が入れ替わる展開に。63分には松本の右ロングスローを、ゴール前で跳ね返すことができず。混戦の中で、松本DF大久保にオーバーヘッド気味に強引にシュートを打たれ、失点を許す。失点直後の64分にはラサッドに代えて林を投入。さらに72分には橋本に代えて松田を投入し、右MF。そして三田が左に。
80分が経過した頃には、松本に押し込まれ、バタバタする展開に。左クロスのクリアを、右エリア手前のMF岩上に奪われ、強烈なシュートを打たれたが、権田が正面でセーブ。83分、前線に抜け出した武藤が左エリアから中に持ち込んで、ヒールでつなぎ、外側から左エリアに走り込んだ三田がシュート。だが、DFに競られる形で、枠を捉えることはできなかった…。
86分には三田に代えて東を投入。90分、相手・DF田中の右アーリークロスから、左エリアのFWオビナにオーバーヘッドを打たれたが、落ち際でブロック。こぼれ球をつながれ、権田が前に出てしのごうとするが、吉本と重なる形でボールを失い、左からゴール前に放り込まれる。しかし権田が体勢を立て直してキャッチし、なんとかしのぎきる。
後半アディショナルタイム。エリアでキャッチしようとした権田に対して、松本が突進。当たられる形でボールがこぼれ、立て続けにシュートを打たれたが、権田が身体を張ってセーブ。最後に、権田が倒れている間に、放たれたシュートは枠外に。後半はロングスローを起点に1点差に追い上げられ、その後は松本の猛攻にさらされた。終盤は5バックにして対応しようとしたが、勢いを断ち切ることができず。それでも権田を中心に追加点は許さず、アウェイで勝利を奪い、リーグ戦連勝を飾った。
【選手コメント】
《橋本》
「(J1初先発、初ゴールだが?)
太田選手からクロスがくると思って、ゴール前に飛び込んでいった。素直にうれしいが、あまり覚えていない(笑)決めた瞬間に頭が真っ白になったし、現実かどうかもわからなかった。左足のアウトだったが、感触も残っていない(苦笑)
ただ、2列目からの飛び出しは得意としているプレーであり、自分の持ち味。それを試合で出すことができ、結果につながったことはうれしい。前半の良い時間帯にゴールすることができて、チームとしても落ち着けたと思う。ナビスコカップで出場チャンスがあり、公式戦の雰囲気は味わっていた。今日は『やってやるぞ』という気持ちだった。相手のロングボールに対して押し込まれる時間が長かったが、みんなで耐えることができた。それでも失点の場面では、マークを外して、ヘディングをされてしまった。特にあのポジションであれば、もっとチャンスに絡むことやカウンターの起点にならなければいけないと思う。反省点もたくさんあり、改善すべきことは持ち返って、練習から取り組んでいきたい。チームの力になって、1stステージのあと2試合も勝利が掴めるように頑張りたい」
《丸山》
「前半のうちに2得点できたが、ハーフタイムにはみんなで『ここからが本当の勝負。もう一度切り替えて戦おう』と話し合っていた。松本がパワープレーを仕掛けてくることはわかっていた。押し込まれたが、しのぐことができ、勝ち点3を獲れたことはよかったと思う。
(先制点につながったフィードについて)
湘南戦からキックのフィーリングも良かったので、あの位置に出すことは狙っていた。太田選手がワントラップで上手く抜け出してクロスを上げてくれた。橋本選手もよく決めてくれたが、自分の長所が出せたと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「全体的に良い試合だった。選手たちのプレーには満足している。前半、チームは落ち着いて良い内容で、2点のリードを奪うことができた。その後、警戒していたゴール前での混戦から失点してしまった。前がかりに来た相手の背後を狙って、決定的な3点目を奪うことはできなかったが、接戦を制したという意味で大きな勝利だと思う」
【松本・反町康治監督の会見要旨】
「まず総括の前に、大学の後輩である武藤にはマインツで頑張って欲しいと思う。ナビスコカップを含めると5つ黒星が続いている状況で、非常に悔しいし、責任を感じている。最後の笛が鳴るまで、選手たちはよくやったが、一瞬のスキを突く力が欠けていた。勝利をめざして戦っていたが、何とも言えない後味の悪い試合だった。守備の組織がしっかりしている東京相手に、ゴールをこじ開けることは難しい。我々もやることはやったが、練習からもっと精進してやらなければいけないと感じた。選手全員がエネルギッシュに戦ってくれたので、前節よりはグッドルーザーだと思いたい。ただ勝ち点が奪えないことは、最後まで声援を送ってくれるファン・サポーターに申し訳ない」