GAME RESULT試合結果

第2節 2015/7/15(水)
観衆 12,727人 
天候 晴、弱 気温 26.9度 湿度 68% 
主審:三上 正一郎 副審:五十嵐 泰之/穴井 千雅 四審:荒木 友輔

J1 2nd 第2節

味スタ

HOME

FC東京

3-1

試合終了

前半1-0

後半2-1

AWAY

アルビレックス新潟

FC東京 アルビレックス新潟
09' 東 慶悟
49' 高橋 秀人
78' 森重 真人
得点者 90'+6 レオ シルバ
55' 梶山 陽平 → 羽生 直剛
69' 石川 直宏 → サンダサ
72' 東 慶悟 → 中島 翔哉
選手交代 54' 大井 健太郎 → 大野 和成
73' 川口 尚紀 → 成岡 翔
76' 山本 康裕 → 鈴木 武蔵
8 シュート 7
5 CK 4
24 FK 17
65' 高橋 秀人
85' 徳永 悠平
88' 中島 翔哉
90'+4 森重 真人
警告 61' 舞行龍ジェームズ
退場
FC東京先発
GK 1 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 29 吉本 一謙
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
FW 18 石川 直宏
FW 20 前田 遼一
FW 38 東 慶悟
FC東京控え
GK 13 榎本 達也
DF 5 丸山 祐市
DF 50 松田 陸
MF 22 羽生 直剛
FW 16 ネイサン バーンズ
FW 21 サンダサ
FW 39 中島 翔哉
アルビレックス新潟先発
GK 21 守田 達弥
DF 24 川口 尚紀
DF 4 舞行龍ジェームズ
DF 3 大井 健太郎
DF 7 コルテース
MF 8 レオ シルバ
MF 25 小泉 慶
MF 13 加藤 大
MF 23 山本 康裕
FW 11 指宿 洋史
FW 9 山崎 亮平
アルビレックス新潟控え
GK 1 黒河 貴矢
DF 2 大野 和成
DF 5 前野 貴徳
MF 6 小林 裕紀
MF 18 成岡 翔
FW 19 鈴木 武蔵
FW 34 平松 宗

【選手・監督コメント】

連戦のもと、ホームで迎える新潟戦、2ndステージ初勝利を


前節から中3日で迎える2ndステージ第2節。ホーム味スタにアルビレックス新潟を迎え撃つ。川崎戦は0対2で痛い敗戦を喫した。マッシモ監督は「問題はチャンスを活かせない中で、先制を許し、特に2点目を失ったこと。クオリティの高い相手にバランスを崩すと、そうなってしまう」と分析。ただし「ここで自信を失わず、常にバランスを意識しながら、状況を見極めていくことに取り組み続けたい」と、チームとしての継続性を保ちながら前進することを誓った。

そのため前節から大きくメンバーは変わらなかったが、高橋を先発に起用。布陣は梶山とダブルボランチを組み、サイドハーフに米本と東。石川と前田が2トップを務める4-4-2の布陣。また、前節のネイサン バーンズに続き、新加入のサンダサも初のメンバー入りをし、サブに控えた。

対する新潟は1stステージは勝ち点14で17位。2ndステージ開幕戦は、鹿島に対してリードを保ちながら、アディショナルタイムに2失点を喫して敗れた。ただし組織的なスタイルに加え、FW指宿らの高さを活かした攻撃も機能。アグレッシブに戦い、ボールを支配する力も高いといえるだろう。それに対して、権田は「自分たちのベストの力を出さなければやられてしまう」と警戒を強める。

特に新潟MFレオ シルバを中心にしたパス回しに対して、守備での連動性が保てなければ押し込まれることになる。その状況に陥ったとしても、チームとして集中力を発揮し、堅守を取り戻したいところだ。攻撃では、新潟のサイドバックの上がった裏のスペースを突き、シュートを打って終われるかがポイントになるはず。粘り強い戦いをしながら、攻守において勝負どころを見極め、迫力も求めたい一戦だ。

日中は強い風が吹き、猛暑となったが、夕方になり少し風の涼しさが感じられる気候のもと、試合は19時3分に東京のキックオフでスタートした。

連動性を発揮し、太田のクロスから東が先制!


立ち上がりから共にアグレッシブに戦い、ゴールに向かった。その中で迎えた9分、自陣中央の梶山が送ったパスを東が落とし、高橋が左に展開。太田がドリブルで前線まで攻め上がり、高い位置から狙いすましたグラウンダーのクロスを送る。ニアでは石川が相手DFを引き付け、中央に長い距離を走った東が走り込み、右足で確実にネットに流し込みGOAL!!スピードと連動性を発揮して、早い時間帯に先制点を奪った。

これを機にリズムを掴み、その後もサイドを起点に仕掛けた。続く11分、今度は森重が左前線にフィード。太田の浮き球のクロスはニアの前田を越え、そのすぐ後ろに東が突っ込む。しかし新潟DFに競られてシュートは打ちきれず。20分には左前線の東→ニアに米本が詰める。新潟DFに寄せられると冷静に左サイドに展開。高い位置取りをした太田がグラウンダーのクロスを入れ、高橋が走り込んだが、CKを得るに留まった。

反撃に臨もうとする新潟は徐々にボールを支配。22分、中央のMFレオ シルバがエリアの選手とワンツー。ここで東京は食い止めることができず、MFレオ シルバはダイレクトでリターンを受け、巧みな動きでエリア中央に。しかしシュートは森重がスライディングでブロックする。26分にも再び新潟・MFレオ シルバの突破に梶山が切り返され、東京DFの裏へのパスを許す。受けた新潟FW山崎がキレのあるドリブルで中央へ持ち込まれ、ここでは吉本がかわされたが、決定的なシュートはわずかに右に外れ、ピンチを免れた。

前半終盤は新潟にボールを持たれる時間が長くなり、ダイレクトパスから東京陣内に迫られたが、それでも慌てず、粘り強く戦い、失点を許さず。反対に36分には左CKから高橋がヘディング。41分には石川が得たFKから森重がダイレクトボレーを放つ。セットプレーを中心にしたチャンスは活かせなかったが、1点のリードを保って後半へと折り返した。

高橋が今季初ゴール、森重が3点目を決め、全員で勝利!


後半も序盤に試合が動いた。49分、自陣の森重がFKを前線へ。前田が胸トラップで収めてエリアに突進。左エリアで新潟MFレオ シルバとDF大井に挟まれながらも、粘り強くドリブルで仕掛け、前に抜け出す。そして冷静に周りを見極め、中央にラストパス。ここにタイミング良く走り込んだ高橋がネットに突き刺してゴール!リスタートのチャンスから、前田が強さと冷静さを発揮。高橋も前への推進力を活かし、自身の今季初得点で追加点を奪った。

52分にも左エリアで再び前田が起点を作り、フリーで受けた東が寄せに来たDFを切り返し、決定機を作ったが……シュートはブロックされる。55分には梶山に代えて羽生を投入。69分には初出場となるサンダサ、続いて中島が入る。立て続けに攻撃的な選手を投入し、バランスを保ちながら前への推進力を増してカウンターを仕掛け、主導権を握り続けた。

76分、米本が右前線へ送ったパスをサンダサが追いかけ、ライン際からクロス。ニアまで走り込んでいた中島のヘディングはバーを越えたが、78分には中島が果敢に仕掛け、左サイドでFKを獲得。太田の鋭いキックに合わせて、森重が飛び込み、豪快なヘディングを決めて3点目を奪うことに成功。さらに追加点を狙い、83分には米本の縦パスから、左エリアのサンダサがトラップで新潟DFをかわして前に抜け出す。決定的な場面を作ったが、シュートの勢いがなくGK正面に……。

ラストは新潟の反撃を無失点に抑えることに集中していたが、4分間のアディショナルタイムに、新潟MF成岡に枠を捉えた鋭いミドルを打たれる。これは権田が片手でファインセーブし、CKに逃れたが、この場面で森重がエリアでファウル。新潟MFレオシルバにPKを決められ、1点を失うことに……。それでも失点を越える内容と試合運びを見せ、3対1で勝利。一体感のある戦いで、2ndステージ初の勝ち点3を掴んだ。

【選手コメント】
《東》
「太田選手のクロスは東京の武器。必ず良いクロスが来ると信じて、前線まで走り込んだ。自分だけではなく、チーム全体に信頼関係ができている。その形が見せられたと思う。序盤に得点ができたが、その後もゴールだけを狙ってその他のプレーが疎かになるのは嫌だった。守備を含め、チームとして連動していきたいと思っていた」

《サンダサ》
「チームも、自分としても良いプレーができたと思う。2点リードした後の出場だったが、さらにゴールを決められるように頑張ろうと思った。自分はゴールすることはできなかったが、チームとして3点目を奪い、試合全体を通じて良い内容だった。東京のファン・サポーターもすばらしいと思った。味スタでのプレーも初めてだったが、最後に一緒に喜びを分かち合えて、非常にうれしい」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「早い時間帯に得点することができた。その後、新潟FW山崎選手に一度チャンスを作られたが、バランスの取れた試合内容だったと思う。中盤の選手は激しく戦い、リードされて攻勢を強める新潟に対して、危険なカウンターを仕掛けた。後半も良い入り方からゴールを決め、2対0になった時点で少し落ち着くことができた。そしてFKに合わせて森重が決めたゴールは、チームの自信に繋がる重要なものになった。無失点で終わらせたいという気持ちが強かったが、良い内容を見せてくれた。これだけのパフォーマンスを発揮できたことは、今後の試合に前向きに臨むことができる」

【新潟・柳下 正明監督の会見要旨】
「守備に関しては、いつも選手たちに伝えていることだが、自分たちが悪い体勢や悪いポジションのときには無理をしてボールを取りに行くなという決まり事を守れず、チャレンジをして取られてしまった。我々からチャンスを与えてしまった。3失点目はあからさまに弱い部分が出た。攻撃に関しては、出し手と受け手の意思疎通がうまくいかなかった。前節良いゲームをしたが勝ち点を奪えなかったことが影響したのか、試合の立ち上がりは良くなかった。すぐに試合があるので、気持ちを切り替えて臨みたい」