GAME RESULT試合結果
第3節 2015/7/19(日)
観衆 22,175人
天候 曇、弱 気温 29.2度 湿度 69%
主審:池内 明彦 副審:相葉 忠臣/戸田 東吾 四審:聳城 巧
J1 2nd 第3節
味スタ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
FC東京 | モンテディオ山形 | |
---|---|---|
得点者 | ||
35' 梶山 陽平 → 羽生 直剛 45'+3 太田 宏介 → 丸山 祐市 57' 中島 翔哉 → サンダサ |
選手交代 |
61' 松岡 亮輔 → 中島 裕希 76' ロメロ フランク → 川西 翔太 85' 當間 建文 → 高木 純平 |
13 | シュート | 9 |
4 | CK | 2 |
19 | FK | 14 |
03' 中島 翔哉 61' サンダサ 72' 高橋 秀人 75' 森重 真人 |
警告 | |
退場 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
FW | 21 | サンダサ |
GK | 1 | 山岸 範宏 |
DF | 17 | 當間 建文 |
DF | 4 | 西河 翔吾 |
DF | 13 | 石川 竜也 |
MF | 26 | 宇佐美 宏和 |
MF | 5 | アルセウ |
MF | 15 | 宮阪 政樹 |
MF | 7 | 松岡 亮輔 |
MF | 22 | キム ボムヨン |
MF | 24 | ロメロ フランク |
FW | 11 | ディエゴ |
GK | 16 | 兼田 亜季重 |
DF | 6 | 山田 拓巳 |
DF | 31 | 高木 純平 |
MF | 9 | 中島 裕希 |
MF | 29 | 川西 翔太 |
MF | 30 | 山﨑 雅人 |
FW | 8 | 林 陵平 |
【選手・監督コメント】
前節の勝ち点3を活かすためにも、ホームで連勝を
日曜開催として迎える2ndステージ第3節。ホームでモンテディオ山形と対戦する。前節は躍動感のあるプレーを見せ、東が自身の味スタでの連続ゴールを決めて先制。高橋も今季初得点をマークし、さらにセットプレーから森重が3得点目を挙げて勝利を掴んだ。1失点を喫したことは反省点だが、マッシモ監督は「新しい形を見せたことはチームが進化している証。選手個々としても、継続して成長していくことが大事」と話す。ただし、監督以下選手たちが「次に勝たなければ、前節の勝ち方も勝ち点3も意味がないものになる」と声を揃えるように一試合ごとに100パーセントの力を出し切り、勝利に向かうことで右肩上がりの成長をめざしていく。
しかし東が新潟戦で左足を痛め、今節は欠場に。そのためサイドハーフには今季初先発となる中島を起用。そのほかは前節と同様のスタメンとし、4-4-2の布陣でキックオフに臨むことになった。
対する山形は、1stステージは勝ち点14で15位。ただし2ndステージは横浜FM、浦和に引き分けている。もともと堅守を誇る山形だが、前節は浦和対策として布陣も3ボランチに変更し、鋭いカウンターからサイドやボランチも果敢に飛び出していく形でチャンスも数多く作っていた。そこで掴んで自信をもとに、今節もFWディエゴを最前線に、トップ下に近い位置にMFロメロ フランク、MF松岡とMFアルセウ、MF宮阪を3ボランチ気味に配する布陣で臨んできた。
山形FWディエゴ、MFロメロ フランクらを起点とした攻撃に対して粘り強い守備が求められると同時に、中盤から後ろに人数をかけた守備網を切り崩せるかが焦点ともなる一戦。相手の隙を見逃さずに突くことで連勝をめざしたい。
開始直前になっても気温は30度を超え、蒸し暑さの厳しい中、試合は山形のキックオフでスタートした。
攻守の入れ替わりが激しい中、アクシデントが相次ぐ
立ち上がりは、勢いをもって攻撃を仕掛ける山形にチャンスを作られた。3分、山形のカウンターを食い止められず、左サイドのFWディエゴにつながれ、ここからのクロスに合わせようと、ファーにはMFロメロ フランクに攻め上がられた。これに対して中島がファウルで抑え、ペナルティアークすぐ右でのFKを与える。5分、このFKを山形MF宮阪に直接狙われたが、シュートはポストをヒット……。わずかのところで失点を免れた。10分には東京も前田のポストプレーから、左の石川が中央に強引にドリブル。ここでファウルを受け、ペナルティアーク左からのFKを得る。しかし森重が放ったシュートはバーを越える。
その後も山形の素早い攻撃に押し込まれる場面があったが、東京も切り替えの早さで対抗。攻守の入れ替わりがめまぐるしく変わる展開に。その中で迎えた22分、自陣左サイドでカットしたボールを、中央で受けた前田が前に向き直り、左前線の中島にスルーパス。タイミングよく前線にフリーで抜け出した中島はGKと1対1に。狙い澄ましたシュートを放ったが…ゴール右に外れ……。決定機を活かすことができなかった。29分にも右の石川→中央を上がった中島が右足を振り抜くが、わずかにバーをの上に。
徐々にフィニッシュの場面が増え出したが、32分、梶山が相手のタックルを受けて左足首を負傷。一度はプレーに戻ったが、再び立ち上がることができなくなった。そのため35分に羽生を投入。布陣を中盤中央に高橋、両サイドを米本と羽生が務める4-3-3に変更。山形のセットプレーを中心とした攻撃はしっかりと抑えたが、5分間のアディショナルタイムに突入したときに、今度は太田が足を痛め、プレーを続行できなくなった。そのため、45分+3には丸山を投入。直後には中島→前田が右エリアに抜け出してクロス。ゴール前の石川がDFを背負いながら、右足のヒールで狙ったが、相手DFに当たってサイドに流れ……。スコアレスのまま、前半を終了した。
山形の反撃を抑え、最後までゴールに向かったが……
相次ぐアクシデントにもリズムを崩さず、後半は東京が攻勢に出た。47分、自陣で丸山が相手にプレスをかけてボールを奪い、米本、前田が左に展開。石川のクロスから左CKを獲得。石川自身のキックに、ファーの前田がフリーでヘディングを叩き付けたが……相手GKの好セーブに阻まれる。49分には左前線の中島→手前の石川が中央にパス。タイミングよく攻め上がった羽生が抑えたシュートをゴール右上に放ったが、これも山形GKにセーブされる。
57分には中島に代えてサンダサを投入、3枚の交代枠を使いきり、ゴールをめざした。出場直後のサンダサは左エリア手前からDF2人の間をすり抜けて、中央へドリブル。自らシュートを狙ったがブロックされる。59分には石川の左クロスを、ゴール前のサンダサがダイレクトボレーで狙ったが、わずかに右上に外れる。
前への推進力を増しながらも暑さのもとで消耗も激しくなる中、徐々にラインが間延びし、カウンターの応酬に。それでも山形にはチャンスらしいチャンスを作らせなかった。しかし、68分、山形・右サイドからのFKに対して権田が飛び出してパンチングでしのぐ。その勢いで前の高橋にのしかかる形になり、顔面を負傷。高橋は起き上がれず治療のため、一旦ピッチをアウト。72分にはピッチに復帰したが不安定な状態は免れなかった。
それでも攻めに出て、80分にはサンダサが強さを活かし、相手DFを振り切って右に展開。徳永のクロスに合わせて、ファーの石川がボレーを放ったが、バーを越える。7分間のアディショナルタイムにも気力を振り絞って1点を狙い、相手のクリアボールを、エリア手前の高橋がヘッドで右エリアのサンダサに。サンダサは振り向きざまにシュートを放ったが、相手GKに。それでも諦めず、セットプレーからも山形ゴールに迫ったが、ラストに左クロスのこぼれに米本が詰め、ロングレンジから狙ったシュートは大きく枠を外れ、タイムアップ。後半9本のシュートも決めきることができず。リーグ戦では4月25日新潟戦以来の無失点に抑えたが、無得点で引き分けに終わった。
【選手コメント】
《中島》
「チャンスがあったが、そこで決めることができず、悔しい。もっと仕掛けられたと思うし、ボールを受ける回数も多くしていかなければいけないと感じている。普段の練習でやっていること、いつもどおりのプレーを試合で出していけるようにしたい」
《丸山》
「いつ出場しても良いように、ずっと準備をしてきた。緊張やプレッシャーはなかったが、試合にしっかりと入ることを一番に心掛けていた。ノーリスクでプレーしながら、しっかりとボールをつなぎ、スペースを狙うことを意識していた。勝ち点3を獲りたかったが、無失点に抑えて得た勝ち点1をポジティブに捉えたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「山形は予想通りにスペースを消し、カウンターを狙ってきた。その中でも前半の中島のチャンスは大きな決定機。そこで決めていればもう少し落ち着いた内容になっていたかもしれないが、チャンスを活かせずに時間が経過した。梶山、太田は交代せざるを得ない状況だった。それ故に後半は戦術的な変更が難しくなったが、山形にはほとんどチャンスを作らせず、押し込むことができた。森重や石川などが決定機を作ったが……。山形のここ2試合を見れば、はっきりと彼らがリスペクトすべき相手だとわかっていたし、コンディションの良さも無視できない要素だった。全体をとおして技術が光る戦いではなかったが、球際の強さが多く見られた試合になった。
(負傷者の状況について)
梶山は足首の強い打撲。はっきりしたことは検査をしなければ分からない。太田はももの裏に違和感があったようだが、経過を見たい。高橋は鼻の打撲で、すぐに解決できると思う。これだけの問題を抱えながらも勝ち点1を手にしたことは、悪い結果ではないと考えている」
【山形・石崎 信弘監督の会見要旨】
「1stステージ2位の東京にチャレンジしようとした。何度かピンチを迎えたものの、ディフェンスに関しては、ある程度思い通りにできた。東京がシステムを変えた後もバランスよく対処できた。しかし攻撃で良い形ができない。今日に限ったことではないが、まだまだ練習をしなければいけない。ただし中3日で1週間に3試合という連戦の上、蒸し暑い天候のもとで選手たちはよく戦った。3引き分けという結果を前向きに捉えて、次の試合に向かいたい」