GAME RESULT試合結果
第7節 2015/8/16(日)
観衆 37,978人
天候 雨、無 気温 26.4度 湿度 87%
主審:扇谷 健司 副審:越智 新次/塚越 由貴 四審:大川 直也
J1 2nd 第7節
味スタ
2-1
試合終了
前半1-0
後半1-1
FC東京 | ガンバ大阪 | |
---|---|---|
15' 米本 拓司 58' ネイサン バーンズ |
得点者 |
47' パトリック |
46' 徳永 悠平 → 吉本 一謙 51' 河野 広貴 → 三田 啓貴 84' ネイサン バーンズ → サンダサ |
選手交代 |
73' 阿部 浩之 → 大森 晃太郎 73' パトリック → 赤嶺 真吾 84' 倉田 秋 → リンス |
10 | シュート | 17 |
6 | CK | 5 |
18 | FK | 19 |
55' 森重 真人 81' 三田 啓貴 |
警告 |
50' 今野 泰幸 |
退場 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 41 | 波多野 豪 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 21 | サンダサ |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
GK | 1 | 東口 順昭 |
DF | 14 | 米倉 恒貴 |
DF | 5 | 丹羽 大輝 |
DF | 8 | 岩下 敬輔 |
DF | 4 | 藤春 廣輝 |
MF | 15 | 今野 泰幸 |
MF | 7 | 遠藤 保仁 |
MF | 13 | 阿部 浩之 |
MF | 11 | 倉田 秋 |
FW | 39 | 宇佐美 貴史 |
FW | 29 | パトリック |
GK | 18 | 藤ヶ谷 陽介 |
DF | 6 | 金 正也 |
DF | 22 | オ ジェソク |
MF | 17 | 明神 智和 |
MF | 19 | 大森 晃太郎 |
FW | 9 | リンス |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
【選手・監督コメント】
G大阪戦との“直接対決”、ホームの後押しを受けて
2ndステージ第7節としてガンバ大阪と対戦。ホーム味スタにて迎え撃つ。前節は甲府の堅守に苦しめられたが、安定したパス回しからサイドを起点に攻め込み、高橋が得点。同時に無失点に抑えて連勝を果たした。新たな戦いで勝利を掴み、得た自信と勢いをもとに3連勝をめざす一戦だ。
ただし東が足首を痛め、今節は欠場。故障者が続く苦境は脱しきれていないが、河野をトップ下で先発起用。DFラインは前節と同様。中盤は高橋をアンカーに、米本と羽生がインサイドハーフ。ネイサン バーンズと前田が2トップを務める4-3-3の布陣で臨む。
対するG大阪の2ndステージは現在、勝ち点9で8位。東京との勝点差は1しか変わらず、年間順位では4差に。ここ4試合は1勝3分だが、FW宇佐美を筆頭に、GK東口、DF藤春、DF丹羽、DF米倉、MF倉田と日本代表選手も数多く輩出。今節は彼ら全6選手が先発に名を連ね、FWパトリックを最前線に、トップ下にMF倉田、左サイドにFW宇佐美、右にMF阿部を起用。MF遠藤、MF今野を含め、Jリーグトップクラスの力を持つチームだ。
難しい戦いになることが予想されるが、ホームでのG大阪戦は2002年より11試合にわたって一度も敗れたことがなく、G大阪を突き放すチャンスでもある。チームとしての総合力が試される一戦でもあるが、粘り強さや持てる力を出しきり、アクシデントにも動じることなく対応したい。試合前には夕立のような雨が降り始めたが、3万7978名にご来場いただき、ホームの後押しも受けて総力戦で勝利をめざす。
雨脚が強くなり、蒸し暑さも厳しくなる中、試合は18時4分に東京のキックオフでスタートした。
攻守に気迫のこもった戦いを見せ、米本の今季初ゴールで先制!
立ち上がりから気迫のこもった戦いをみせ、切り替えの早い攻撃を仕掛けた。2分、自陣左からサイドを変え、松田が攻め上がりながら前線中央のスペースへ長いグラウンダー。それに合わせてネイサン バーンズが走り出していたが、わずかに合わず、相手GKにキャッチされる。G大阪もシュートの意識が高く、4分、5分にはFW宇佐美に立て続けにミドルを放たれる。それに対して慌てることなく対応。組織的なプレスでボールを奪い、攻撃に転じた。10分過ぎには立て続けにセットプレーのチャンスを得る。13分には左エリア手前のFK。松田が短く出し、森重が無回転のシュートを放ったが、バーぎりぎりでG大阪GKにセーブされ、CKを得るに留まった。
徐々にG大阪のボール支配が高まりつつあったが、迎えた15分、自陣で相手ボールを松田がクリア。ネイサン バーンズ→右サイドの河野がタメを作って、前の羽生につなぐ。羽生はワンタッチで右前線のスペースに。これにネイサン バーンズが追い付き、ドリブルで対面するG大阪DFを切り返し、相手DFの間を通してエリア中央にラストパス。ゴールエリアまで走り込んでいた米本が、右足できっちりと合わせてGOAL!!東京も早いテンポでパスをつないで米本が今季初得点をマークし、先制を果たした!
19分にはG大阪・右サイドからのパスを中央のFW宇佐美→MF遠藤とつなぎ、右前線のFWパトリックに。ここからのマイナスに合わせて、エリアのFW宇佐美にシュートを打たれたが、榎本がセーブし、CKに逃れる。その後もG大阪にシュートこそ打たれることになったが、決定的といえるチャンスは作らせず。反対に31分には東京が高い位置で相手ボールをカットし、中央の前田が持ち上がりながら、右の河野に。河野は右エリア付近から狙い澄ました柔らかなシュートを放ったが……バーを直撃。アディショナルタイムにも中盤右サイドの羽生から、右前線のネイサン バーンズがゴール前にグラウンダーで決定的なクロスを送る。だが、ファーの前田はわずかに反応できず……。追加点のチャンスは活かすことができなかったが、1点のリードを保って前半を終了した。
同点にされるも、見事なカウンターを仕掛け、バーンズが勝ち越し!
ハーフタイムを経て、徳永が交代を余儀なくされるアクシデントが起こる。そのため吉本をセンターバックに投入。丸山が左サイドバックに回る形で後半に臨むことになった。だが47分、G大阪・左サイドのFW宇佐美が右前線に長いサイドチェンジ。オーバーラップした右サイドバック米倉をフリーにして、ヘッドでの折り返しを許した。これに合わせてゴール正面に走ったFWパトリックが、森重の前に出てシュート。これを決められて、失点。後半立ち上がりに同点に追いつかれる。
それでもすぐさま勝ち越しを狙い、49分には左の前田→ネイサン バーンズがドリブルで左エリアにするすると持ち込む。相手DFをかわすように放ったシュートは相手GKがセーブ。こぼれ球を再びダイレクトで再びシュートしたが、枠を外れる。51分には河野に代えて三田を投入。三田と羽生がサイドハーフを務める4-4-2に布陣変更。勢いを増す東京は、直後に左エリアの三田が果敢にゴールを狙う。相手DFにブロックされたが、こぼれたボールに左サイドの丸山が詰め、ダイレクトでシュート。しかしネットを揺らすことはできなかった。
54分、G大阪・左サイドから切り込んだFW宇佐美のシュートは榎本がセーブ。右エリアにこぼれたボールに対してG大阪FWパトリックに反応されたが、吉本がスライディングでカバーに入る。両者、勝ち越しを狙って攻め合う中、58分には相手の中央での縦パスを奪い、自陣からカウンターを仕掛ける。森重→前のネイサン バーンズが落とし、中央の米本が力強いドリブルでゴール前に突進。相手DFを引き付けて、右を上がった羽生につなぐ。ゴール正面には相手DFを引きつける形で前田が走っており、羽生はその状況をよく見極めてファーに柔らかなクロス。合わせたネイサン バーンズがダイビングヘッドを叩き付け、GOAL!! 連動性が発揮された見事なカウンター攻撃から、勝ち越しに成功した。
その後、相手は73分にMF大森とFW赤嶺を、84分にはFWリンスを投入し、反撃に。それに押し込まれた場面もあるが、東京はDF陣を中心に集中力を発揮してゴールを許さず。86分にはG大阪・左SB藤春に攻め上がられるが、松田がCKに逃れる。この左CKから、マイナスのパスを出され、左エリア手前のFW宇佐美にシュートを打たれたが榎本が正面でキャッチ。終盤は互いに疲労の色が濃くなり、間延びする形になったが、東京は前線で時間を作ることで反撃をしのぎきる。アディショナルタイムには、森重がG大阪DF岩下に対してファウルで抑えたとの判定で、左エリア直前でのFKを与え、G大阪MF遠藤に直接狙われたが、枠を右上に外れてピンチを免れ、タイムアップ。粘り強さと個々の特徴を活かした戦いで勝利し、3連勝を果たすとともにホームでG大阪戦との無敗記録も12に伸ばした。
【選手コメント】
《ネイサン バーンズ》
「ホームで初先発ができ、気持ちも入っていた。個人的には、G大阪との対戦は“ビッグゲーム”だと思っていた。このような試合でアシストやゴールで貢献できたこと、何よりチームの勝利が本当にうれしい。時間をかけるごとに自分の戦術理解も、互いの連係も高まっている。その中で先制ができ、2得点目に関しても米本が縦に運んで、羽生が良いボールを送ってくれた。守備をしなければいけない分、ペナルティボックスに入っていくことに難しさも感じるが、ストライカーとして今日はきちんと合わせて決めることができた」
《米本》
「ホームで絶対に勝ちたかった。勝利を掴むことができ、僕たちのチーム力を見せられたと思う。
(得点について)
前に出て行く機会を増やすことを課題と捉え、日頃から意識をしていた。そろそろゴールも決めたいと思っていた。2得点目も迫力のあるカウンターから、みんなのイメージが一致し、良い連係でゴールすることができた。今日のようなプレーを続けてさらに連勝したい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「後ろでボールをしっかりとつなぎながら、狙い通りのプレーをすることができた。前半は特に危険なシーンはなかったと思う。同点になった後、前線が孤立するシーンが多くなり、4-4-2に変更した。リスクを冒すことになったが、しっかりと対応できた。私が東京に来て約1年8か月だが、あらゆる部分で飛躍的にレベルアップしている選手たちを褒めたい。今日は3万7000人を超える方々に来場いただいたことを嬉しく思っている。我々は彼らのためにプレーするわけで、誰もいないスタジアムではプレーできない。彼らは情熱を傾けてくれ、チームの勢いを加速させる一因となっている。
(決勝点のカウンターは狙い通りか?)
たくさんの選手が前線に駆け上がり、そこにチームのスピリットが見えたと思う。素晴らしい連係で、米本のパス、羽生のクロス、前田のおとりの動き、ネイサン バーンズのゴール…と完璧なカウンターだった。前節からこういうカウンター攻撃は何回か出来ていたが、ゴールに至ったかどうかに関わらず、そういったシーンで見えたチームのスピリットが評価できる点だと思う。
(ネイサン バーンズがチームにかなり順応しているが?)
加入して1か月半、彼はチームが望む動きを理解しようと努力し、徐々にフィットしてきていると思う。選手たちに伝えていることは、11人で守り、11人で攻めるということ。それは全員がエリア内に攻め上がるという意味ではなく、攻撃に参加するということ。ネイサン バーンズのプレーに関しては満足しているし、継続してトレーニングを積めばさらに良くなると思う」
【G大阪・長谷川 健太監督の会見要旨】
「負けるべくして負けた。一瞬、集中力を切らして失点したシーンや、同点に追いついた後のチャンスを決めきれなかったこと、東京の武器であるカウンターへのリスク管理が甘かった。失点シーンはボランチ2枚が上がってしまい、両サイドバックのリスク管理も甘かった。やるべきことをやって負けるのなら致し方ないが、これだけはやらせないと想定していた部分でやられてしまった。そこに甘さが現れている。リーグ戦はあと10試合となったが、切り替えをしっかりしたい。良くなっている部分もあるので、チャンスで決めきる力をもっと追い求めていく。
(開幕節以来の対戦だが、武藤がいなくなった東京の印象は?)
前田選手のポストプレーは攻撃の起点となっていて、効果的だと感じた。東京の選手は出足が早く、効果的にプレスをかけていたし、ネイサン バーンズ選手も日本のサッカーに慣れてきて、彼のドリブルにやられたシーンがいくつかあった」