GAME RESULT試合結果
第1節 2015/9/02(水)
観衆 10,443人
天候 晴、無 気温 26.4度 湿度 81%
主審:家本 政明 副審:田中 利幸/中野 卓 四審:荒木 友輔
YNC 決勝トーナメント 第1節
味スタ
2-2
試合終了
前半1-1
後半1-1
FC東京 | 鹿島アントラーズ | |
---|---|---|
15' 河野 広貴 88' 中島 翔哉 |
得点者 |
43' 赤﨑 秀平 61' 遠藤 康 |
59' 河野 広貴 → 東 慶悟 63' 前田 遼一 → 平山 相太 79' 橋本 拳人 → サンダサ |
選手交代 |
20' 昌子 源 → 青木 剛 59' 赤﨑 秀平 → 土居 聖真 78' ダヴィ → 金崎 夢生 |
11 | シュート | 10 |
10 | CK | 8 |
20 | FK | 11 |
28' 太田 宏介 75' 奈良 竜樹 |
警告 |
81' 金崎 夢生 |
退場 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
GK | 41 | 波多野 豪 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 平山 相太 |
FW | 21 | サンダサ |
GK | 21 | 曽ヶ端 準 |
DF | 22 | 西 大伍 |
DF | 14 | ファン ソッコ |
DF | 3 | 昌子 源 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 4 | 山村 和也 |
MF | 40 | 小笠原 満男 |
MF | 25 | 遠藤 康 |
MF | 13 | 中村 充孝 |
FW | 11 | ダヴィ |
FW | 18 | 赤﨑 秀平 |
GK | 1 | 佐藤 昭大 |
DF | 5 | 青木 剛 |
MF | 7 | カイオ |
MF | 8 | 土居 聖真 |
MF | 10 | 本山 雅志 |
MF | 26 | 久保田 和音 |
MF | 33 | 金崎 夢生 |
【選手・監督コメント】
ナビスコカップ準々決勝、ホームで迎える第1戦
ナビスコカップ決勝トーナメントに突入し、準々決勝は鹿島アントラーズと対戦。ホーム味スタにて第1戦のキックオフを迎える。リーグ前節から中3日での開催。また第2戦を含め、連戦となるが、マッシモ監督は「一戦ごとに勝利をめざす姿勢は変わらない。第2戦のことを考える必要はないし、リーグ戦と同様の流れを続けていくことが大事」と話し、やるべきことを変えず、一戦必勝の気持ちで臨むことを強調した。
ただし、今大会と並行してワールドカップ・アジア予選が各地で開催され、ネイサン バーンズがオーストラリア代表に選出。森重、丸山も日本代表に選出され、3選手が不在の状態でこの準々決勝を戦うことになる。そのため、センターバックには吉本と共に、東京で初先発・初出場となる奈良を起用。また橋本、中島もスタメンに名を連ね、前田と中島の2トップ。トップ下に河野。橋本が右インサイドハーフを務める布陣で臨む。同時にベンチには東が8月12日甲府戦以来の復帰。サンダサ、そして平山も清水戦に続き、控えることになった。
鹿島はACLに参戦していたため、ナビスコカップはこの準々決勝からの出場となる。2ndステージ第4節東京戦より、石井監督を新指揮官に迎えた鹿島だが、そこから6連勝を果たして首位に立ち、いま最も好調のチームだといえるだろう。
今日は日本代表のMF柴崎が不在となるが、2ndステージの対戦では“東京対策”を徹底され、苦しめられた相手でもある。東京が勝利を掴むためには、これまで以上の粘り強さに加え、プレスの素早さ、アグレッシブさでも鹿島を上回る必要があるはずだ。また、2戦を終えて勝ち点が並んだときには、得失点差→アウェイゴール数も関わるため、ホームではできるだけ失点を抑えたい。状況や流れを見極め、意思統一も求められることになるが、個々の力をチームとしてのまとまりに変え、総力戦で鹿島に挑む。
久しぶりに晴れわたった天候。夜になっても蒸し暑さの厳しい中、試合は19時4分に鹿島のキックオフでスタートした。
アグレッシブに戦い、河野のゴールで先制を果たすが…
開始直後から攻守にアグレッシブな姿勢を見せ、主導権を握った。1分、鹿島のミスから攻撃に転じ、左からのパスを河野が右に落とし、橋本が果敢にミドル。鹿島GKのセーブに阻まれたが、2分には立て続けにCKのチャンスを得る。鹿島は4分、自陣からのロングパスに合わせ、FW赤崎が東京DFの裏に飛び出したが、オフサイドに。東京はコンパクトな布陣でボールを奪い、素早く前線に運んだ。5分には前田が右前線で鹿島DF昌子との激しいマッチアップから抜け出し、クロスを入れる。しかし鹿島DFにブロックされ、スローインに逃れられた。
10分過ぎには鹿島のセットプレーから押し込まれたが、粘り強くしのぎきり、すぐさま反撃に。その姿勢が実り、迎えた15分、中盤で得たFKを高橋が素早くリスタート。米本が左サイドに送り、攻め上がった太田がゴール前にクロスを送る。これに合わせ、相手DFの間を突いた河野が軽いジャンプでバックヘッドのような形でシュートを放つ。ボールは右上に吸い込まれるようにゴール。太田のピンポイントクロスから、河野が今季初得点をマークし、先制を果たした。
20分、鹿島DF昌子が負傷し、DF青木と交代。その直後、鹿島・左MF中村に左エリアに切り込まれ、東京DFを引き付けてマイナスのクロス。そこにフリーで攻め上がった右サイドバック西にシュートを放たれたが、米本が身体を投げ出してブロックした。28分には鹿島のFKからヘディングがネットを揺らす。これはオフサイドで失点を免れたが、徐々に鹿島も反撃に。30分には東京がカウンターを仕掛け、太田が相手DFの裏を狙ってグラウンダーのクロス。これを中島がスライディングでネットに突き刺したが、こちらもわずかに飛び出しが早く、オフサイドに……。
38分、鹿島FWダヴィに右エリアで果敢に仕掛けられたが、橋本と奈良が抑えきる。43分には鹿島のロングボールからFW赤崎に右エリアに抜け出され、シュートを狙われたが、徳永がCKに逃れた。ここまでよく守っていた東京だが、このCKの流れを断ち切ることができず。鹿島左サイドバックの山本が、中央のMF中村とのワンツーから縦に突破。ゴールライン際からニアに短いパスを出され、東京DFの前に走り込んだFW赤崎に押し込まれ……痛恨の失点。
アディショナルタイムには左前線の河野が、後方からの浮き球を巧みなトラップ。鹿島DFと競り合いながらも前に抜け出し、決定的なシュートを放ったが、右ポストをヒット。1対1の同点のまま、前半を終了した。
中島が同点弾!最後まで諦めずゴールに向かい、ドローに持ち込む
後半立ち上がりの46分、鹿島FWダヴィにドリブルで仕掛けられ、奈良の股下を通されてエリアに飛び出されたが、吉本がスライディングでCKに逃れ守り切る。その後は東京がセットプレーを中心に鹿島陣内で試合を進めた。55分には中盤で鹿島ボールを奪い、左の河野→中央の米本→中島がワンタッチで右に展開。徳永が粘り強くクロスに持ち込み、右CKを獲得したが、シュートに持ち込むことはできなかった。
59分、鹿島はMF土居がピッチに入る。東京は河野に代えて東を投入する。しかし61分、鹿島・右サイドでのパス交換から、DF西が巧みなドリブルで東京DFをかわして前進。右エリアのFWダヴィからリターンを受けたMF遠藤が中にカットインし、左足を振り抜く。鋭いシュートは右ポストをかすめて中に跳ね返る。両チーム合わせて後半最初のシュートを決められ、勝ち越しを許した。
だが、東京も諦めることなく、62分には左エリアすぐの東がファーに柔らかなクロスを送り、右エリアの橋本がヘディングを叩きつけたが、相手GKの好セーブに阻まれる。直後には鹿島・MF遠藤に右サイドを突破され、クロスに合わせてエリアのMF中村にヒールシュートを放たれたが、ポストに助けられる。続いて平山を投入。79分にはサンダサを前線に投入。中島が左MFに回り、高橋と米本のダブルボランチに。勢いを増して反撃に臨もうとしたが、終盤は互いにミスも出て、カウンターの応酬からどちらにもチャンスがある展開に。
その中で迎えた88分、中央の中島→徳永が右サイドを駆け上がり、クロスを入れる。エリア中央のサンダサのヘディングはわずかに届かなかったが、その外に落ちたボールに対して、タイミングよく詰めた中島が左足のダイレクトで蹴り込み、抑えたシュートを突き刺してGOAL!!
同点に追いつき、反撃のムードが高まる中、90分には東の右クロスが左エリアの中島のもとに渡り、得点と同じようなシーンを作ったが、今後は浮いたボールを打ちきれず……。アディショナルタイムにも右クロスからチャンスを作り、人数をかけて鹿島ゴールに迫ったが、押し込むことはできなかった。最後に平山が放ったシュートは鹿島GKにキャチされ、タイムアップ。
最後まで勝利を諦めず鹿島ゴールに向かったが、3点目を奪うことはできず。第1戦は2対2のスコアで引き分けに終わった。
【選手コメント】
《中島》
「勝てる試合だったし、もっと得点できるシーンもあった。ゴールは、クロスがファーに流れてくると信じていた。タイミングよく決めることができた。前半はドリブルで運んでシュートするべきタイミングで打たず、相手に奪われていたので、前にスペースがあるときは積極的に打とうと考えていた。明日からは第2戦に勝つことだけを考えて準備をしていきたい。楽しみながら、チームメイトみんなで協力し合い、勝利のために頑張りたい」
《奈良》
「気負いはなかったし、いま、自分が全力でできる限りのプレーというのは、自分でわかっていたつもり。それを出しきることでチームの勝利につなげたかった。DFラインはなんとか踏ん張れた部分もあったが、2失点も喫して、個人的には課題を多く感じた。特に前半の失点に悔いが残るし、もったいなかった。相手が有利な状況でも潰せたり、前でボールを奪えた場面もあったが、自分の対応の悪さから失点を喫したと思う。ただし引き分けという結果は次につながる。DFとして失点をゼロに抑えることができれば、前には得点してくれる選手が揃っているので、アウェイで勝つチャンスも大いにある。良い準備を続けていきたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「観ていた方々にとっては面白い試合だったと思う。前半、良い時間帯に先制することができた。後半、鹿島MF遠藤選手の得点は素晴らしいゴールだったが、その後に追いつくことができた。チームとして勝利を信じ、絶対に諦めない気持ちを示せたと思う。2対2という結果で鹿島が少し有利な状況となったが、次の試合も最後まで諦めずに自分たちの試合をしたい。
(中島をフル出場させたが?)
良いプレーを続けていたから。戦術的に大きな変更もなく、平山のポストプレーからできたスペースを上手く使っていた。終盤は中島を左サイドにして、たくさんのチャンスを作った。3点目を奪える決定機もあったが、鹿島は強く、良い選手が揃ったチーム。6連勝でこの試合を迎え、この時期最も好調なチームを相手に、この結果は意義があると思う。戦術的にも、相手の体力が落ちてくる時間帯にフィジカルの強い2人のFWを投入するプランを実行することができた」
【鹿島・石井 正忠監督の会見要旨】
「アウェイで2点を取ることができて、良かったと思う。FC東京は終盤、平山選手らの高さを活かしてきて、それに少し押されてしまったところはあるが、すぐに第2戦があるのでそこに向けて準備をしていきたい。
(前半、中島選手に仕掛けられたシーンが目立ったが、どう修正したか?)
中島選手は外から中への動きやサイドチェンジの起点となるようなプレーが多かったので、前を向いてプレーをさせないように対応しようとした」