GAME RESULT試合結果

第4節 2016/3/19(土)
観衆 15,996人 
天候 曇、弱 気温 18.2度 湿度 85% 
主審:東城 穣 副審:中野 卓/川崎 秋仁 四審:竹田 和雄

J1 1st 第4節

カシマ

HOME

鹿島アントラーズ

2-0

試合終了

前半0-0

後半2-0

AWAY

FC東京

鹿島アントラーズ FC東京
50' 金崎 夢生
88' 金崎 夢生
得点者
63' 鈴木 優磨 → 遠藤 康
69' 小笠原 満男 → 永木 亮太
73' 赤﨑 秀平 → 土居 聖真
選手交代 54' 田邉 草民 → 河野 広貴
62' 水沼 宏太 → 梶山 陽平
74' 橋本 拳人 → 平山 相太
15 シュート 9
5 CK 2
20 FK 19
警告 62' 丸山 祐市
退場
鹿島アントラーズ先発
GK 21 曽ヶ端 準
DF 22 西 大伍
DF 23 植田 直通
DF 3 昌子 源
DF 16 山本 脩斗
MF 10 柴崎 岳
MF 40 小笠原 満男
MF 34 鈴木 優磨
MF 7 カイオ
FW 18 赤﨑 秀平
FW 33 金崎 夢生
鹿島アントラーズ控え
GK 1 櫛引 政敏
DF 5 青木 剛
MF 6 永木 亮太
MF 8 土居 聖真
MF 13 中村 充孝
MF 25 遠藤 康
FW 9 ジネイ
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 25 小川 諒也
MF 7 米本 拓司
MF 37 橋本 拳人
MF 48 水沼 宏太
MF 27 田邉 草民
FW 20 前田 遼一
FW 38 東 慶悟
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
MF 4 高橋 秀人
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 22 羽生 直剛
FW 9 平山 相太
FW 16 ネイサン バーンズ

【選手・監督コメント】

7連戦を締めくくる一戦、アウェイで勝機を見出したい


ACL江蘇蘇寧戦から中3日で迎えるリーグ第4節、アウェイで鹿島アントラーズと対戦する。
東京の対鹿島戦の戦績は2008年を最後に勝利がなく、アウェイで厳しい戦いが予想されるが、積み上げてきた堅守に加え、攻撃面の工夫を凝らしてリーグ3連勝をめざす一戦だ

東京は、阿部が体調不良のためメンバー外に。そのため前田と東の2トップ。右サイドに水沼、左に田邉。ダブルボランチを米本と橋本が組む布陣で臨む。また平山が昨年9月12日(2nd第10節神戸戦)以来の復帰を果たし、サブに控える。鹿島は、両サイドにMF鈴木とMFカイオを先発起用。FW赤崎とFW金崎が2トップの4-4-2。

昼過ぎに激しく降った雨は止んだが、雲に覆われ、霧が出だしたカシマサッカースタジアム。試合は15時4分に東京のキックオフでスタートした。

守備から試合に入り、鹿島にリズムを掴ませず


立ち上がりから果敢にプレスをかけ、連動したディフェンスで鹿島にリズムを掴ませず、ボールを奪えば相手の両サイドを突いて仕掛けた。

7分:水沼が右前線に持ち込み、相手のマークをはがして右エリアまで下がり、クロス。鹿島のクリアボールをエリア手前の田邉がヘッドでつなぎ、橋本がゴールを狙う。
18分:東→相手の裏を狙って右前線に飛び出した水沼がマイナスに。再び東が、中央エリアすぐ手前でフリーの橋本にグラウンダーのクロスを送り、決定的な場面を作ったが、橋本のシュートはバーを越える。

時間の経過と共に徐々に鹿島のボール支配を許し、自陣に押し込まれがちになったが、東京は集中力を保ち、失点は許さなかった。

33分:鹿島・左サイドのFW金崎に高い位置まで持ち込まれ、クロスに合わせてゴール正面にMF鈴木に飛び込まれ、決定的なダイビングヘッドを打たれたが、わずかに左に。

38分:素早いリスタートから米本が縦に送り、右エリアすぐの東がサイドに展開。水沼がクロスを上げ、ファーの前田がヘディングで飛び込んだが、シュートはGK正面を突いた。終盤はなかなか攻撃に転じる場面を作れなくなったが、それでも組織立った守備で鹿島を抑え、スコアレスで前半を終えた。

後半開始直後に先制を許し、鹿島対策も実らず……


スコアレスの時間を長くすることで、鹿島を焦れさせ、チャンスに繋げたい後半だったが、東京の攻撃の場面で攻めきることができず。

50分:鹿島にボールを奪われる。中盤のMF小笠原が右前線にパスを送り、FW赤崎に右エリアの高い位置に走られ、仕掛けられる。右エリアでシュート体勢に入ったMF鈴木に対しては、丸山が身体を張ってブロックしたが…。こぼれ球を奪われ、左サイドバック山本がシュート性のボールをゴール前に。左エリアのFW金崎は一瞬オフサイドポジションにいたかに見えたが、難なく合わせられ、先制を許す。

54分:田邉に代えて河野を左サイドに投入。
59分:反撃に臨み、右でパスをつないで中央へのパスを東がスルー。中央に周り込んだ水沼がシュートを放つ。
60分:右サイドの展開から、水沼が相手の間を狙ってシュートしたが、いずれも枠外に。
62分:水沼に代えて梶山をボランチに投入。橋本が右サイドに回り、さらに前線からボールを奪いに行こうとした。
66分:左サイドで東と河野のパス交換から、米本がエリアに進入。セカンドを繋いで前田→左エリアの河野が狙ったこぼれ球から、右の橋本がオーバーヘッドを放つが、CKを得るに留まる。
74分:平山を投入、前田と2トップを組み、東が左サイド、河野が右の形で迫力をもって鹿島ゴールに向かった。
80分:前田が左前線を突いて、ニアにグラウンダー。平山が巧みに足元で収めて反転。短いパスを、中央に回りこんだ河野に落とす。決定的な形だったが、足元に入り過ぎてシュートを打ち損ねて……。

平山の投入を機に攻勢に出たかに見えたが、好機を活かすことはできず、反対に鹿島の落ち着きと緩急のあるパス回しに対して、ボールを奪いに行くことができなかった。
88分:鹿島の右サイドでボールを回され、MF柴崎の右クロスに合わせて、中央のFW金崎に豪快に突き刺され……。2点目を奪われて万事休し、今季もアウェイ鹿島では苦い敗戦に終わった。


【選手コメント】
《平山》
「負けている状況での出場だったので、なんとか得点を決めたかった。東京のFWとしてやるべきことはたくさんあるが、その全部をやり切ることはできない。一つひとつのプレーをしっかりとやり切ることと、相手のペナルティエリアに入ってゴールに繋がるプレーをしようと考えていた。結果を出すことが大事だったが、ゴールという結果も、勝利も果たせず、悔しい想いしかない。今後も全力を継続して出せなければ、試合の場には立てないと思っている。“東京の良さ”の中で、自分の良さを出せるように頑張っていきたい」

《丸山》
「試合への入り方や前半の内容は良かったと思う。後半も、その戦いを続けていれば、相手も焦れて僕たちにチャンスが来ると考えていたが。1失点目は、相手に2対1のシーンを作られてしまったし、2失点目は僕たちが攻めに出て、前掛かりになる中でスペースを与えてしまった結果。サイドバックの裏をとることは鹿島の狙いどおりで、その形で失点してしまった。僕たちもチャンスを作ったが、そこで決められるか、決められないかが勝敗を左右することになった。それは決して攻撃の選手の責任ではなく、チームとして改善していくことが必要」

【城福 浩監督の会見要旨】
「多くのファン・サポーターが駆けつけてくれたが、期待に応えられず残念。今日のプランは鹿島の良さを消しながら、カウンターを仕掛ける狙いだったが、前半は我々の思い描く内容だった。カウンターにこだわり過ぎ、自分たちの時間が少なかったという印象もあるが、悪い内容ではなかった。全体として守備にエネルギーを使いすぎた点は、反省しなければいけない。もっと自分たちがボールを回す時間を作りたかった。鹿島のようなチームの強いプレッシャーを跳ね除け、我々が試合をコントロールして崩していかなければいけない。その壁を感じた試合だったが、もちろん越えられない壁ではないと思う。今日の悔しさと我々の思いをファン・サポーターと共有して、良い結果を出していきたい」

【鹿島・石井 正忠監督の会見要旨】
「悪天候の中、多くのファン・サポーターが私たちのサッカーを観に来てくれて、それが選手たちの力になっている。たくさんの声援で、選手は最後まで動けたのではないかと思う。試合内容は、攻めの形ができないまま後半に入ったが、良い形で先制点が取れたこと、さらに追加点を取ることができ、無失点で終えられたことは良い成果。ゲームの途中、1点目を奪ったあとに少し守備のバランスが崩れた部分があったので、そこは今後修正しなければいけない部分だと思っている」