GAME RESULT試合結果

第6節 2016/4/10(日)
観衆 10,470人 
天候 曇、弱 気温 13.7度 湿度 76% 
主審:榎本 一慶 副審:村上 孝治/数原 武志 四審:藤沢 達也

J1 1st 第6節

HOME

柏レイソル

1-0

試合終了

前半0-0

後半1-0

AWAY

FC東京

柏レイソル FC東京
82' 田中 順也
得点者
55' 輪湖 直樹 → 中山 雄太
71' 茨田 陽生 → 田中 順也
81' ディエゴ オリヴェイラ → エデルソン
選手交代 46' 河野 広貴 → 橋本 拳人
63' 東 慶悟 → 羽生 直剛
71' ハ デソン → ムリキ
8 シュート 10
2 CK 6
11 FK 19
警告 49' 吉本 一謙
81' 橋本 拳人
退場
柏レイソル先発
GK 23 中村 航輔
DF 14 伊東 純也
DF 5 増嶋 竜也
DF 4 中谷 進之介
DF 22 輪湖 直樹
MF 8 茨田 陽生
MF 7 大谷 秀和
MF 25 小林 祐介
FW 19 中川 寛斗
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ
FW 15 武富 孝介
柏レイソル控え
GK 1 桐畑 和繁
DF 29 中山 雄太
DF 2 鎌田 次郎
MF 28 栗澤 僚一
MF 26 太田 徹郎
FW 9 田中 順也
FW 18 エデルソン
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 2 徳永 悠平
DF 5 丸山 祐市
DF 29 吉本 一謙
DF 25 小川 諒也
MF 7 米本 拓司
MF 14 ハ デソン
MF 17 河野 広貴
MF 38 東 慶悟
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
MF 4 高橋 秀人
MF 22 羽生 直剛
MF 37 橋本 拳人
MF 48 水沼 宏太
FW 9 平山 相太
FW 11 ムリキ

【選手・監督コメント】

ACL勝利の勢いをリーグ戦2連勝につなげたい


ACL江蘇蘇寧戦から中3日で迎えるリーグ第6節、アウェイで柏レイソルと対戦する。リーグ前節名古屋戦の逆転勝利に続き、江蘇戦はアウェイで激しい試合を制した。公式戦2連勝を果たし、その良い流れと勢いを継続し、連勝をめざす一戦。

今節は森重が出場停止となり、センターバックには今季リーグ初出場となる吉本を起用。また、江蘇戦からは攻撃陣の組み合せを少し入れ替え、前田と阿部の2トップ、河野と東が両サイドの布陣で臨む。キャプテンは米本が務め、ムリキが加入後初のメンバー入りを果たした。

柏は、リーグ戦では3分2敗で未だ勝利はないが、6日(水)に行われたナビスコ横浜FM戦ではメンバーを入れ替え、前線からの厳しいプレスや球際の強さなど、アグレッシブな姿勢を発揮。公式戦8試合にして初めての勝利を掴んだ。この試合で2得点を挙げ、攻守に渡って勝利の原動力となったDF増嶋を先発起用。前線は、FWディエゴ オリヴェイラを中央に、両サイドにFW中川とFW武富。インサイドハーフをMF茨田とMF小林。アンカーをMF大谷が務める4-3-3の布陣。

日中は春の陽気に包まれたが、夜になり、冷え込み始めた日立柏サッカー場、試合は19時4分に柏のキックオフでスタートした。

柏を押し込み、決定的チャンスを作ったが…


1分:開始直後から東京がボールを保持。右サイドの河野を起点にボールをつなぎ、中央の前田の丁寧な落としから、
タイミングよく左からエリアに進入した東がゴールを狙う。

14分:中盤での奪い合いから切り替えの早い攻撃を仕掛け、左前線まで上がった小川がクロス。ファーから、フリーでエリア内に進入した前田がダイレクトで合わせたが、柏GKの好セーブに阻まれる。
柏も球際の強さ、切り替えの早さを発揮。鋭いカウンターを仕掛け、ハイペースな展開が続いたが、その中でも東京が徐々に柏を押し込んだ。

25分:柏陣内で一度はボールを奪われるが、柏の低い位置からのパスにハ デソンが反応。右エリアすぐ手前まで走り込んだが、足元が滑ってシュートは打ち切れなかった。
27分:小川が高い位置までオーバーラップし、クロスを送る。右エリアの河野が受け、狙いすましたシュートを放つが、相手DFがブロック。そのこぼれ球を巧みにコントロールし、すぐさまボレーを放ったが、これも柏GKに横っ飛びで触られ、CKに逃れられた。

38分:左前線で河野、続いて米本が猛然とプレスをかけて奪い、そこからハ デソンが中央の前田とワンツーをかわして右エリアに抜け出す。だが、ラストパスは阿部に届く直前にカットされる。

42分:右前線に河野が抜け出し、グラウンダーのクロス。ゴール前の前田はシュート体勢に入れなかったが、すぐに切り替えて左サイドへ丁寧につなぐ。受けた小川がゴール前に送った浮き球は、相手DFに阻まれた。
44分:阿部がタイミングよくエリア内に抜け出し、絶好のチャンスを作れるかに見えたが、柏GKの素早い反応と飛び出しにブロックされる。

互いに闘志を前面に戦い、激しい攻防が続いたが、東京は全員の守備意識も高くほころびを見せず。そこから素早く攻撃に転じ、決定機を作った。だが相手GKの好セーブにも阻まれ、スコアレスで前半を終了した。

PKから失点。ムリキがJリーグデビューし、反撃を仕掛けるも実らず


東京は後半開始から負傷の影響で河野が退き、橋本が右MFに投入される。
48分:右スローンから押し込み、右前線の阿部が相手のマークを背負いながらも巧みに反転してクロスを送る。しかしゴール前で合わせることができずチャンスを逃すと、その後は徐々に運動量が落ち始め、攻めに転じる際にミスも出て柏に主導権を握られた。

63分:両サイドを起点に攻め込まれる場面が続き、それを立て直そうと東に代えて羽生を右MFに投入。橋本が左に回る。
64分:柏FWディエゴ オリヴェイラが右エリアで突破を図ろうとするが、吉本が粘り強く対応。集中して守り切った。

71分:柏はMF茨田に代えてFW田中を投入。続いて東京はハ デソンに代わってムリキを投入。2トップの一角に入り、橋本がボランチに。阿部が右サイド、羽生が左に回る布陣に。
73分:そのムリキが左エリア手前で相手DFをフェイントでかわして、エリア内の阿部に強く速いクロス。阿部は胸で落とそうとしたが、相手DFを背負う形でコントロールを失った。
77分:自陣左サイドから前線のムリキにつなぐ。ムリキはスピードを活かして相手DF2人の間を強引に仕掛けたが、囲まれる形でボールを失った。

81分:攻勢に出たが、丸山のクリアをムリキが受け、攻撃に転じようとする。しかし柏のプレスも厳しく、さらに米本、前田がつなごうとするが、ルーズボールを柏に奪われ、FWディエゴ オリヴェイラがエリア内に突進。これを橋本がスライディングで阻もうとしたがファウルを犯し、柏にPKを与える。
82分:このPKを柏FW田中に決められ、先制を許してしまった。

それでも諦めず反撃に出て、終盤はセットプレーを中心に柏を押し込んだ。
90分:FKの流れから柏ゴール前に波状攻撃を仕掛け、こぼれ球を拾った中央の小川が冷静に左エリアのムリキにつなぐ、ムリキは相手DFのタイミングをずらして速いシュートを狙ったが、ブロックされてゴールはならず。
90分を通してチャンスを活かしきれず、無得点に終わり、痛恨の敗戦を喫した。

【選手コメント】
《ムリキ》
「結果が出せず、残念に思う。個人的には、短い出場時間だったが自分なりに良い動きはできたと思う。けれども得点を奪うことはできなかった。それでも今日ピッチに立てたことをスタートとして頑張っていきたい。もっと努力をして成長し、シーズンの終わりにみなさんと喜び合いたいと思っている。これからも応援をよろしくお願いします」

《吉本》
「今日のように巡ってきたチャンスで、チームに貢献して結果を残すことが自分の役割だと考えていた。しかし、失点をゼロに抑えることができず、それは、まだまだ未熟だということ。特に柏のボールに対して、チャレンジとカバーを意識していたが、後半はなかなか前に出て奪いにいくことができず、途中から全体が間延びしてしまった。ただ、PKを与えた場面も、自分にも何かしら出来ることがあったはず。そこに悔いと反省が残る」

【城福 浩監督の会見要旨】
「勝点3をめざしたが、結果的に勝てなかったことに申し訳なさがあると同時に残念に思う。柏のボールを回すサッカーに対して隙を与えず、我々の攻撃の質を発揮できれば、結果は違ったかもしれない。スリッピーなグランドに慣れることができずに、ミスが多くなってしまった。今日の内容を見直して、めざすべきサッカーに近づけたい。連戦の疲労は言い訳にできず、選手たちはよく戦ったが、奪った後の落ち着きが足りなかった。決定的なチャンスを決めきれなかった。交代策に関しても『上手くいかなかった』と言われても仕方のない結果になったが、今日のことを今後のヒントにしていきたいと思う」

【柏・下平 隆宏監督の会見要旨】
「立ち上がりから互いにアグレッシブなゲーム展開となった。流れとしてはスピーディーで、ゲームを落ち着かせられなかったが、選手たちが攻守にアグレッシブに頑張ってくれた。そういった流れの中で後半にリズムをつかみ始め、PKで先制できたのは大きかったと思う」