GAME RESULT試合結果
第13節 2016/6/22(水)
観衆 24,368人
天候 曇、無 気温 23.7度 湿度 74%
主審:飯田 淳平 副審:西尾 英朗/川崎 秋仁 四審:柿沼 亨
J1 1st 第13節
埼玉
3-2
試合終了
前半0-2
後半3-0
浦和レッズ | FC東京 | |
---|---|---|
66' 槙野 智章 72' 槙野 智章 78' 李 忠成 |
得点者 |
13' ムリキ 31' 橋本 拳人 |
58' 関根 貴大 → 駒井 善成 63' 武藤 雄樹 → 梅崎 司 77' 宇賀神 友弥 → ズラタン |
選手交代 |
63' ネイサン バーンズ → 前田 遼一 67' 徳永 悠平 → 河野 広貴 76' 羽生 直剛 → 田邉 草民 |
19 | シュート | 8 |
8 | CK | 4 |
13 | FK | 15 |
05' 李 忠成 70' 森脇 良太 86' 槙野 智章 |
警告 | |
退場 |
GK | 1 | 西川 周作 |
DF | 46 | 森脇 良太 |
DF | 6 | 遠藤 航 |
DF | 5 | 槙野 智章 |
MF | 24 | 関根 貴大 |
MF | 10 | 柏木 陽介 |
MF | 22 | 阿部 勇樹 |
MF | 3 | 宇賀神 友弥 |
MF | 20 | 李 忠成 |
MF | 9 | 武藤 雄樹 |
FW | 30 | 興梠 慎三 |
GK | 15 | 大谷 幸輝 |
DF | 4 | 那須 大亮 |
MF | 7 | 梅崎 司 |
MF | 16 | 青木 拓矢 |
MF | 18 | 駒井 善成 |
FW | 11 | 石原 直樹 |
FW | 21 | ズラタン |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 25 | 小川 諒也 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 11 | ムリキ |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 平山 相太 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
【選手・監督コメント】
アウェイ埼玉で臨む浦和との対戦
5連戦の4戦目として、未消化となっていた1stステージ第13節を迎え、アウェイ埼玉スタジアム2002にて浦和レッズと対戦。今回は、ACLベスト16に進出した東京対浦和の試合のみが行われることとなる。
直近の6試合にわたって“負けなし”の東京だが、ここ3試合はいずれも引き分けに終わり、選手たちは「『勝ちきれなかった』気持ちのほうが強い」と声を揃える。今節は上位との対戦、それも2003年を最後に勝利を掴めていない埼玉でのゲームだが、勝ちきることをめざして臨む一戦だ。
今節はムリキとネイサン バーンズがスタメンに名を連ね、2トップを組む。また羽生、高橋も先発に復帰。橋本を右サイドハーフに起用し、高橋と米本のダブルボランチ、左サイドを羽生が務める4-4-2で臨む。
浦和は、FW興梠を最前線に、シャドーにMF李と武藤、両サイドをMF関根と宇賀神が務めるいつもの3-6-1。多彩な攻撃を誇る浦和に対して粘り強く戦い、アウェイながらゲームをコントロールして、今季こそ勝利を掴みたい。
日中から湿度が高く、鬱陶しい天候のもと、試合は19時34分に東京のキックオフでスタートした。
ムリキがJ1初ゴール!橋本の追加点でリードを広げる
序盤から浦和にボール支配を許し、東京陣内に迫られた。
4分:浦和・中盤から右前線へのロングボールに合わせて右MF関根に飛び出され、エリア内のMF李にパス。シュート体勢を迎えるが、直前で東京がクリア。
11分:浦和・右DF森脇のアーリークロスから、FW興梠にドンピシャのヘッドを放たれたが、秋元がセーブ。秋元を中心にしっかりと守り、前線のムリキとネイサン バーンズを活かしてカウンター攻撃を狙った。
13分:浦和DFからのパスに対して、中盤の米本がプレスをかけてインターセプト。これが右前のネイサン バーンズにつながり、ショートカウンターを仕掛ける。ネイサン バーンズは一歩持ち出し、中央を飛び出したムリキに。ムリキはペナルティアークで相手DF2人に寄せられながらも、狙い澄ましたシュートを右下に沈めてゴール!ムリキがJ1初ゴールをマークし、先制点を奪った。1‐0。
その後も浦和にボールを保持されたが、東京は粘り強く守り、カウンターを仕掛け、セットプレーのチャンスも作った。23分:浦和・左クロスを中央のFW興梠が落とし、続いて正面のMF李が右サイドに振り、右エリアのMF関根がシュート。ワイドに振られたが、シュートは秋元がセーブ。
24分:ピンチを免れた直後、ネイサン バーンズとムリキが豪快なカウンターを仕掛けたが、ゴール前でムリキのラストパスが相手に阻まれ、左CKを得るに留まった。さらに小川のCKのこぼれ球から、右エリアすぐの橋本がワントラップでコントロールしてシュートしたが、これも浦和DFにブロックされる。
31分:左サイドで小川とムリキのパス交換から、ムリキが右にサイドチェンジ。オーバーラップした徳永→右エリア手前のネイサン バーンズは相手DFに囲まれて倒れるが、前にこぼれたボールに橋本が反応。右エリアで相手DFより一歩先に抜け出し、確実にネットに流し込んでゴールを奪う。これで2-0。
40分過ぎ:浦和の攻撃が続くことになったが、失点は許さず。狙い通りの展開で、相手の隙を抜け目なく突いて追加点を奪い、2点差として前半を終了した。
後半に3失点を喫し、苦しい逆転負け…
後半もラインをコンパクトに保ち、全体を押し上げて臨もうとした。浦和は再三、DFの裏を狙ってきたが、東京は切り替えの意識も素早く、相手を自由にさせなかった。
50分:浦和右MF関根のドリブルに対して小川がマークし、最後はCKに逃れる。この右CKがこぼれたところ、ボールが左エリアに渡り、MF武藤にシュートされたが秋元がセーブ。
52分:中盤でボールの奪い合いが続き、ネイサン バーンズ→橋本のパスが一度は奪われたが、ネイサン バーンズが奪い返し、橋本が中央をドリブルで持ち上がる。右にはネイサン バーンズ、左からは羽生が上がり、3対2のシーンを作った。
56分:テンポのよいパス回しから、ネイサン バーンズが右エリアにスルーパス。これに合わせてムリキが左から回り込むように抜け出し、コースを突いたシュートを放ったが、相手GKの伸ばした手を抜けたボールは左ポストを直撃…。
59分:ムリキが左から放ったシュート性のクロスがバーギリギリに飛ぶ。相手GKのセーブに阻まれたが、左CKを獲得。しかしここからフィニッシュは持ち込めない。
追加点のチャンスは活かせず、徐々に浦和の反撃のリズムを掴まれた。序盤からハイペースで試合が進む中、運動量も落ち始め、東京陣内に押し込まれることになる。
63分:ネイサン バーンズに代えて前田を投入。相手陣内で時間を作ろうとした。
65分:浦和・右からの左への大きなサイドチェンジから、MF宇賀神が縦の突破。これには徳永が付いてクリアしてCKに逃れた。
66分:浦和のこの左CKの流れから、右エリア手前のDF森脇が右前線に展開。ライン際からクロスを上げられ、中央のDF槙野にヘディングを許して…失点。2-1。
67分:徳永に代えて河野を右MFに投入。橋本が右サイドバックに回った。しかし流れを断ち切ることはできず。
72分:浦和の右前線から、中央に細かくつながれ、短い落としから中央のDF槙野に左下隅に決められ…。同点に追い付かれてしまった。2-2。
78分:浦和は勝ち越しを狙ってFWズラタンを投入。直後に右サイドでのFKから、MF柏木が前線に送ったボールは、東京がクリアした。しかしこぼれ球に詰められて、立て続けにミドルを放たれる。最後は右ポストに当たり、ピンチを免れたかに思えたが、跳ね返りを右エリアのMF李に詰められて…。ボールはふわりとゴールに吸い込まれ…。2‐3と逆転を許す。
後半は押し込まれ、自陣エリア前でプレーする時間帯が長くなり3失点。2点のリードを活かすことができず、苦い逆転負け…。4月29日以来の黒星を喫した。
【選手コメント】
《ムリキ》
「チームとして結果が出せず、本当に残念。厳しいゲームになることはわかっていたが、その中でも2点を先行できた。そこからの逆転負けで悔しさの一言しかない。
(J1初ゴールについて)
切り替えの早い攻撃からゴールを奪うことは、チームとして狙っていた。ネイサン バーンズが良いパスを出してくれて、良い形でフィニッシュに持ち込めた。良いゴールだったと思うが…」
《ネイサン バーンズ》
「前半は良いゲームだった。2度のチャンスを活かして、2点をリードすることができた。ただしサッカーの試合というのは、前半と後半がある。後半はまた違ったゲームになった。本来ならば勝点3を獲りたかったが、結果的にゼロに終わり、とても残念。ムリキとは良いコンビネーションが作れ、今後もっと良くなるとも思う。ただ、それだけでは勝てない。他の選手との連係や、それぞれに成長していくことも必要。私たちができることは、次の試合で勝てるように準備をすること。そこに向けて切り替えたい」
【城福 浩監督の会見要旨】
「カウンターを狙うことを共有して試合に臨んだ。前半はマイボールにするところと、素早くカウンターを仕掛けるメリハリが利き、プラン通りだった。後半の早い時間帯に3点目が欲しかった。そこで追加点を取れずに、3失点をしてしまうところは今の我々の力だと受け止めなければならない。
(後半、守りきれなかった要因について)
理由は1つではないが、マイボールにすべき時間が少なかった。フレッシュな前半のうちは良かったが、後半に入って中盤でもサイドでも押し込まれてた。そこでラインを上げられなくなったことが1つの原因。そこは修正したい。
(ムリキとバーンズの起用について)
彼らは一発の速さだけではなく、味方を使うこともできる。彼らのコンビネーションは、チームのスピーディな攻撃にも繋がったし、カウンターだけではない部分も見せられた。ただ、彼らの良さを活かすために、黒子になって働く選手たちもいる。状況を総合的に見て、ネイサン バーンズの交代の判断を下した。平日にも関わらず、多くのファン・サポーターがアウェイまで駆け付けてくれ、彼らと喜びを分かち合いたかったが、悔しい想いをさせてしまった。ただ3日後にすぐに試合がある。今日の悔しさを試合で晴らせるように準備したい」
【浦和・ペトロヴィッチ監督の会見要旨】
「自分たちで試合を難しくしてしまったが、試合を通して我々は勝利に値するプレーを見せた。素晴らしいゲームをしてくれた。前半から数多くチャンスを作っていたが、それを決めきることはできなかった。相手は少ないチャンスをものにして、2点をリードした。我々は後半もチャンスを多く作る中で、しっかりと得点に結びつけた。東京は前半と共に、後半もチャンスは少なかったが、そのチャンスを決められなかった。勝点3を取ったことが大事だと言われるはずだが、大事なことはブレずに戦うこと、スペクタクルな戦いを見せることが重要。そういう意識が我々を勝利に導くと思っている。サッカーは勝負事なので負けることもあるが、今日のように内容が伴った、緊張感のある、スペクタクルな試合をすることが我々のサッカーには大事。どういう戦いを貫くかが大切だ」