GAME RESULT試合結果
第9節 2016/8/20(土)
観衆 27,880人
天候 曇、無 気温 26.7度 湿度 82%
主審:家本 政明 副審:山際 将史/小椋 剛 四審:木川田 博信
J1 2nd 第9節
味スタ
1-0
試合終了
前半1-0
後半0-0
FC東京 | 横浜F・マリノス | |
---|---|---|
42' 東 慶悟 |
得点者 | |
61' 河野 広貴 → 羽生 直剛 76' 田邉 草民 → 水沼 宏太 90'+3 ムリキ → 吉本 一謙 |
選手交代 |
56' 金井 貢史 → 遠藤 渓太 67' 天野 純 → 伊藤 翔 74' 中町 公祐 → 兵藤 慎剛 |
8 | シュート | 11 |
4 | CK | 7 |
17 | FK | 14 |
34' 東 慶悟 71' 田邉 草民 83' 森重 真人 90'+1 水沼 宏太 |
警告 |
80' 中澤 佑二 90'+3 マルティノス |
退場 |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 6 | 室屋 成 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 11 | ムリキ |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 32 | ユ インス |
MF | 48 | 水沼 宏太 |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
GK | 1 | 榎本 哲也 |
DF | 13 | 小林 祐三 |
DF | 22 | 中澤 佑二 |
DF | 5 | ファビオ |
DF | 24 | 金井 貢史 |
MF | 8 | 中町 公祐 |
MF | 2 | パク ジョンス |
MF | 20 | マルティノス |
MF | 29 | 天野 純 |
MF | 11 | 齋藤 学 |
FW | 9 | カイケ |
GK | 21 | 飯倉 大樹 |
DF | 4 | 栗原 勇蔵 |
DF | 15 | 新井 一耀 |
MF | 7 | 兵藤 慎剛 |
MF | 18 | 遠藤 渓太 |
FW | 17 | 富樫 敬真 |
FW | 16 | 伊藤 翔 |
【選手・監督コメント】
ホームで前節の敗戦を払拭する勝利を
前節神戸戦は逆転負けを喫し、ここ2試合での失点は6となり、まずは守備面での立て直しが求められる。
課題をすべて、すぐに解消することは容易ではないかもしれないが、練習から意識をして取り組み、習慣化することで修正を図っていく心づもりだ。攻撃面では、前節、前田が自身のJ1通算150ゴールを決めるなど、得点やチャンスのシーンは増えつつある。今節も攻守の切り替えの早さを保ちながら、自分たちのリズムで戦う時間を少しでも長くすることで勝点3に繋げたい一戦だ。
今節は高橋の出場停止があけ、田邉と共にダブルボランチを組む。また五輪からチームに合流したばかりの室屋もスタメンに名を連ね、室屋が右サイドバックを、左サイドバックは徳永が務める布陣。サブには中島も控える。
対する横浜FMの2ndステージは、現在無敗で5位。
MF中村は今節も欠場。出場停止のMF喜田に代わって、188cmのDFパク ジョンスをボランチで起用。最前線にFWカイケ、トップ下にMF天野、両サイドをMFマルティノスとMF齋藤が務める布陣で臨んできた。
不安定で荒れた天候の一日となったが、8月最後のホームでのリーグ戦は、19時4分に東京のキックオフでスタートした。
横浜FMにリズムを掴みきらせず、東が先制点をゲット!
良い形で試合に入り、開始直後から東京がボールを支配し、攻めに出た。
5分過ぎ:相手陣内で試合を進めたが、横浜FMも徐々にボールを保持。長いサイドチェンジから、右のMFマルティノス、中央のMF中町を起点にチャンスを作ろうとしてきた。東京は自陣に押し込まれ、セカンドボールを奪われる場面も増え出したが、守備への切り替えの早さは失わなかった。
20分過ぎ:ムリキと東のポジションを変え、ムリキがトップに、東が左サイドに回った。
33分:20分過ぎのポジション変更によりバランスが修正され、中盤でのパスカットから高橋が左前線に展開。相手陣内に押し上げてパスをつなぎ、再び高橋→徳永→東が左エリアの相手の裏に抜け出し、CKを得る。しかし河野の左CKは、誰にも合わず、流れてしまう。
35分:東がサイドから今日1本目のシュートを放ったが、相手GKにキャッチされる。
38分:左サイドの東が、中央のムリキにパス。ムリキは相手DFに追いかけられながらも前を向き、強引にドリブルで左エリアに運んでシュートに持ち込んだが、GK正面。
41分:田邉が強烈なミドルシュートでゴールを狙ったが、右上に外れた。
43分:それまでチャンスを活かすことはできなかったが、相手のクリアボールを森重が繋ぎ、相手陣内右の室屋がドリブルで中央に持ち込みながら、左の東に横パスを送る。。東は前のムリキに当ててエリア内に突進。ワンツーリターンを受けて、相手DFの間を割るように左エリアまで持ち込み、右足で狙いすましたシュートを放った。ボールは右に決まりゴールで1-0。連動性を活かし、緩急をつけた展開で横浜DFを崩して先制!
44分:横浜FMも右に流れたMF齋藤が中央にドリブル。これを東京DFは食い止めることができず。右エリアにフリーで飛び出したDF小林に繋がれる。ここからのマイナスのパスが、ゴール正面のMFマルティノスの元に渡るが、河野がシュート直前で阻み、CKに逃れる。続いて横浜MF天野の右CKに合わせ、ニアのポストぎりぎりにMF中町に飛び込まれたが、わずかに枠を外れ、ピンチを免れ、1点のリードを保って前半を終了した。
相手の反撃に苦しみながらも、勝負にこだわり、一丸となってしのぎ切る!
後半も切り替えの早さを保ち、カウンターから追加点を狙う展開に。
56分:横浜FM、左サイドバック金井に代えてMF遠藤を投入。このMF遠藤が起点となり、サイドから攻め込もうとする。攻守の入れ替わりがめまぐるしく、カウンターの応酬となる中、どちらもチャンスを作る展開に。
58分:自陣から素早く仕掛け、高橋のパスを前田が短く落とし、東が左前線のムリキへ長いスルーパスを送る。ムリキは左エリアにドリブルで持ち込み、DFを引き付けて中央でフリーになった前田へラストパス。決定的な形を作ったが…前田が右足で合わせたダイレクトシュートはバーを越えてしまった。
60分:左サイドで東の縦パスを河野がスルー。エリア角のムリキが受けて反転したところでファウルを受け、左エリアすぐ手前からのFKを得る。これを東が直接狙ったが枠外に。
65分:羽生→右エリアに飛び出した室屋が相手DFを切り返して、中央のムリキに決定的なクロスを送ろうとしたが…相手DFにも粘られ、冷静にCKを奪ったが、CKからフィニッシュには持ち込めなかった。
76分:田邉に代わって水沼が右MFに入る。羽生がボランチに回る形で落ち着きを取り戻そうとした。それでも横浜FMの反撃を受け、セットプレーを中心に押し込まれる時間が続いたが、切り替えの早さは失わなかった。
89分:自陣からカウンターを仕掛け、左の前田から中央を上がるムリキにパスが送られた。前線に抜け出したムリキは、横浜DF遠藤に競られながらも決定的なシュート!しかし横浜GKに片手でセーブされ…。横浜FMを突き放すことはできず、5分間のアディショナルタイムには猛攻を受けたが、90分+3には吉本を投入。最後までハラハラする展開が続いたが、集中を切らさずに一丸となって守り抜き、タイムアップ。苦しい時間帯をしのぎきり、1対0で勝利を掴んだ。
【選手コメント】
《東》
「ワンツーからのゴールは、ムリキとイメージが合っていたと思う。思い切って足を振り抜いて、コースも上手く突くことができた。試合全体を通しては、もっと自分たちの時間を増やさなければと思う。今日守り切れたのは、昨年までの2年間で染み付いた『東京の良さ』が出た。だが、やはり2点目、3点目を奪いに行く姿勢を見せたい。自分たちがボールを握る時間を増やして、もっと攻撃の質やレベルを上げていくことが、上位と互角以上に戦うためには必要だと思う」
《室屋》
「(ゴールにつながったプレーについて)
普段はあまり中央に持ち込むことはないが、スペースがあったので仕掛けていった。自分にボールが来る前の流れは、前線からプレスを掛けて相手が苦し紛れにクリアしたボールを森重選手がヘディングして繋いでくれた。チーム全体としての狙い、切り替えの意識がはっきりと表れ、上手くはまったと思う。本来であればカウンターから2点目を取って試合を決め泣けばいけなかったが、苦しい展開の中、全員で守って、チームが一つになって勝てたことは良かった。ここからもっともっと試合に出場して、勝点3を積み上げていきたい。勝利を続けることで、個人としても信頼される選手になっていきたい」
【篠田 善之監督の会見要旨】
「前節同様に試合への入り方は良かったが、前半15分過ぎからボールを失う回数が増えて、相手に良いリズムで攻撃されてしまったこと、サイドの守備で後手に回ったことは反省点。ムリキと東のポジションを変えたことで、少し落ち着くことができ、前半の最後にゴールを決めることができたことは良かった。前節と全く同じような時間帯にゴールを決めて、ハーフタイムに戻ってきたが、彼らはとても集中していた。後半も良い入り方ができた。横浜FMと対戦するときは、我慢比べのような試合になるが、今回は後半もしっかりと我慢することができた。あわよくばカウンターでゴールを決めて突き放したかったが、そこは新たな課題。ファン・サポーターの後押しがあって、ホームで勝点3を獲得できた。選手・スタッフ、そしてファン・サポーターの頑張りに感謝し、次に向けて準備したいと思う。
(相手がボールキープする状況の中で、守りきれた要因は?)
相手のボールホルダーに対するファーストディフェンダーをしっかりと決めて、河野や羽生、水沼が役目を果たしてくれた。クロスを上げられても、エリア内の選手を捕まえることができていた。危ないシーンも幾つかあったが、ボランチのプレスバックも含めて、チームとしてうまく守れた。
(守備のオプションについて)
リードしている時にどう守るか、負けている時にどう守るか、そして選手交代の人選などは、いろいろな選択肢がある。今日は試合終盤に、横浜FM・DFファビオ選手が上がってくるだろうと考えていたので、ユ インスを入れて前から追いかけるか、吉本を入れて後ろの枚数を増やすか、ギリギリまで迷ったが、吉本を入れて試合を終わらせることにした」
【横浜FM・エリク モンバエルツ監督の会見要旨】
「我々はボールを持ち続けながらも、決定的なチャンスに繋げられなかった。ボールを持った時のプレースピードやリズムを生み出すプレーが足りずなかった。個々に立ち止まったプレーが多すぎたため、そこを改善するためにMF遠藤を投入した。サイドの選手を含めて個々の能力を出し切れなかったことが敗因だと思う」