GAME RESULT試合結果
第10節 2016/8/27(土)
観衆 14,379人
天候 曇、無 気温 29.5度 湿度 65%
主審:上田 益也 副審:八木 あかね/平間 亮 四審:野田 祐樹
J1 2nd 第10節
豊田ス
1-1
試合終了
前半1-0
後半0-1
名古屋グランパス | FC東京 | |
---|---|---|
45' 野田 隆之介 |
得点者 |
90'+1 中島 翔哉 |
58' 川又 堅碁 → 矢野 貴章 64' 野田 隆之介 → 和泉 竜司 74' 酒井 隆介 → 大武 峻 |
選手交代 |
53' 河野 広貴 → 中島 翔哉 64' 前田 遼一 → ユ インス 74' 高橋 秀人 → 梶山 陽平 |
8 | シュート | 12 |
4 | CK | 7 |
11 | FK | 13 |
30' 川又 堅碁 60' 楢﨑 正剛 81' イ スンヒ |
警告 | |
退場 |
GK | 1 | 楢﨑 正剛 |
DF | 13 | 磯村 亮太 |
DF | 36 | 酒井 隆介 |
DF | 2 | 竹内 彬 |
DF | 33 | 安田 理大 |
MF | 10 | 小川 佳純 |
MF | 15 | イ スンヒ |
MF | 7 | 田口 泰士 |
FW | 32 | 川又 堅碁 |
FW | 18 | 野田 隆之介 |
FW | 11 | 永井 謙佑 |
GK | 16 | 武田 洋平 |
DF | 5 | 大武 峻 |
DF | 6 | 古林 将太 |
MF | 29 | 和泉 竜司 |
FW | 19 | 矢野 貴章 |
FW | 22 | 小屋松 知哉 |
FW | 38 | 松田 力 |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 6 | 室屋 成 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 11 | ムリキ |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 32 | ユ インス |
MF | 48 | 水沼 宏太 |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
【選手・監督コメント】
気持ちで戦い、アウェイで勝点3奪取をめざす!
2ndステージ第10節はアウェイで名古屋グランパスと対戦。
前節は粘り強い戦いで東のゴールを守りきり、横浜FMに競り勝った。そこから今節に向けても、強度の高いトレーニングをやり続けていた。
篠田監督は「私自身の“やり方”で練習を続けて約1か月。選手たちの疲労もピークに達する頃かもしれないが、今は、それを上回るものが結果に表れている」と話す。「これで結果が出ていなければ、選手たちは単純に『キツイ』としか感じないだろう。けれども3勝1敗と勝ち越すことで、選手の意識にも変化がある。そもそも、ただ走る量を増やすというやり方ではない。試合を想定し、ゲームに近い形でのトレーニングにより、プレー強度や判断のスピードも上がっていると思う」と続けた。
一方の名古屋は、現在リーグ17戦未勝利で、2ndステージは18位。年間では16位。
苦境が続いていることもあり、前節終了後に監督を交代。コーチのボスコ ジュロヴスキーを新指揮官に迎えた。
また、DF闘莉王の復帰が決定したが、現時点ではリーグ未登録のため、今節は出場できない。
それに対して、篠田監督以下、東京の選手たちは「彼らの勝利を欲する気持ちは、手に取るように分かる」と心情を分析。しかし「その気持ちに負けたくはない。また、名古屋の戦い方も変わるかもしれないが、相手に関係なく、自分たちがやるべきことをやり抜きたい」と決意を込めていた。
名古屋はここ数試合、5-4-1のシステムをとり、FWシモビッチの負傷の影響もあり、FW永井が1トップを務めていたが、4バックに変更。サイドにFW永井やFW川又、CFには野田がスタメンに名を連ねる。
前節と同様のメンバーで臨む東京は、チームのまとまりという点でも名古屋を上回り、アウェイゲームながら勝点3の奪取をめざす。
キックオフ時刻が近づいても湿度が高い豊田スタジアム。試合は18時4分に東京のキックオフでスタートした。
前半終了間際に失点を許し、0-1で折り返す
7分:高橋が相手陣内でボール奪取。高橋→東とわたり、シュートを放つが、相手DFの背中に当たる。
11分:右サイドを抜け出した東がゴール前に低いクロス。チャンスだったが、走り込む前田の前に入った相手DFがクリア。
18分:東がゴールまで約25メートルの位置からミドルシュート。これは枠を捉える事ができず。
32分:東京はこぼれ球をしっかりと拾い、東→ムリキでエリア内左に進入。ムリキはゴール前に飛び込む河野にグラウンダーのクロスを入れるも、わずかに合わず。
36分:ムリキと前田でエリア内左に持ち込み、2度のクロスでチャンスを作るも、シュートには至らず。
37分:右サイドにで相手をかわした室屋が、河野を狙ってグラウンダーのクロスをゴール前に供給。しかしボールは河野の手前で名古屋DFがのばした足に当たり、ブロックされる。
39分:室屋が再びドリブルで持ち込み、フェイントを入れながら、内側に進入。エリア手前でシュートを放つが、ゴールならず。
45分+1:名古屋・MF田口のミドルシュートは秋元が防ぐも、こぼれをFW野田が詰めてゴール。先制を許す。
名古屋に前半終了間際に得点を許して、1点ビハインドで前半を終える。
中島の同点弾でアウェイで勝点1を獲得
48分:室屋のクロスは味方に合わず、左サイドに流れるが、そこから田邉がグラウンダーのミドルシュートを放つ。枠には収まらなかったが、序盤から攻勢を強める。
53分:河野に代わり中島が途中交代出場。
55分:東京は交代によって、中島が左サイド、右サイドに東、中央にムリキの布陣に。
57分:中島とムリキでカウンター。左サイドに流れたムリキからエリア手前の中島へのパスが通り、シュートを放つもミートせず。
58分:東からエリア中央に走り込むムリキへスルーパス。パスを受けたムリキは、シュートに持ち込むも、GK楢崎が正面でセーブ。
62分:前田→中島からエリア内の東に浮き球が送られるが、わずかに合わず。
64分:前田に代わり、ユ インスを投入。
70分:中島が左サイドからクロスを上げたが、そのままゴールラインを越える。その後、右サイドの室屋からチャンスメイク。しかし、シュートまで持ち込めず。
73分:中島とユ インスのワンツーから、中島がエリア内に進入。ゴールラインぎりぎりから折り返すが、味方に合わない。
74分:高橋に代わり、梶山が入る。そのままボランチのポジションへ。
78分:エリアの外から中島が右足でミドルシュート。相手GKの手前でバウンドするが、身体で弾き出される。
81分:中島がエリア左角からゴール右にシュート。インスイングのシュートは、相手GKに防がれる。
85分:梶山のスルーパスからムリキが単独で抜け出し、フリーのユ インスへパス。ユ インスはチップキックでゴールを狙うが、シュートはゴール上へ。決定機を決められず。
90分+1:室屋→ムリキ→東とエリア手前でつなぎ、東からパスを受けたエリア内左の中島がワントラップから右足シュート!これが決まりゴール。1-1の同点に追いつき、さらに勝ち越しを狙ったが、1-1のまま試合終了。中島の後半アディショナルタイム弾で同点に追いつき、アウェイで勝点1を獲得した。
【選手コメント】
《中島》
「得点シーンは、相手に当たって入ったので、次は狙い通りのところに蹴って決めきれるように練習したい。今後もゴールに向かっていくプレーを続けたいと思う。
Q=試合に出たら点を獲る仕事がしたいと、まさに有言実行のプレーだったが。
「負けていたので、もちろんゴールを狙わなければいけないし、前半はなかなか難しい展開だったので、何とかその雰囲気を変えたいなと思って、ピッチに出て行った」
Q=得意の左から中央に入ってシュートという形だったが、味方もその形を分かってパスを出してくれていたのでは?
「そうですね。自分にボールを預けてくれるので、前を向いて仕掛けるプレーは、やりやすくさせてもらっている」
Q=振り向きざまのシュートだったが、相手の位置は見えていたのか?
「とにかく強いシュートを打つことを考えていた。相手が前にいても打たないと入らないので、オリンピックに行く前だったら打とうか迷っていたと思う。ネイマールや海外のトッププレーヤーは、ゴールに向かう姿勢がすごいので、自分も良いところはマネしていきたいと思っている」
《梶山》
「難しい試合展開だったが、最後まであきらめずに自分たちのプレーをやり続けられたので、結果的に追いつくことができて良かった。監督からは、ゲームを作り、攻撃参加するように言われていた。相手はリードしていたので、引いて守りきろうとしてきた。中盤ではプレッシャーもなかったし、ムリキ、東、そして中島の力を引き出そうと思っていた。精度は別として、うまく相手を揺さぶることができたかなと思う。
【篠田 善之監督の会見要旨】
「今日のゲームは、非常に難しいゲームになるとスタートから思っていた。名古屋のモチベーションやスタジアムの雰囲気を跳ね除けたいと思ってスタートした。しかし、前半は、構えている感じが多く見られた。名古屋のDFラインを揺さぶることができなかったし、ビルドアップでも下げられる場面がたくさんあった。それでも無失点で前半を終えれればと思っていたが、失点をしたことによって、後半頭からパワーを使って点を獲りに行かなければならなかった。ハーフタイムにチャレンジしないと意味がないと、とにかくゴールを奪いに行く姿勢を全員で見せようと伝えた。選手たちは本当によく走ってくれた。もう少し早い段階で追いつく事ができれば、相手を仕留められたと思うが、それは今日の課題。しっかりと全員で粘り強く勝点を獲るという作業は、ファン・サポーターのみなさんと共にしっかりできたと思う。今日の勝点をしっかりと次のリーグ戦に繋げられるように、選手たちと話をしながら進んでいきたい」
《質疑応答》
Q=梶山をボランチに入れたが、攻撃的に行くという意図か?
「ボールを回すテンポを上げたいのと、スルーパスや左右に散らす作業を彼に求めた。ムリキからカウンターへのボールは梶山からだった。もう一つ奥が見える彼を入れたことで、あの場面は生まれたと思う。中盤でリズムを作りながら、ゴールに直結する仕事を彼には求めた」
【名古屋・ボスコ ジュロヴスキー監督の会見要旨】
「我々は非常に良いゲームをしたと思う。東京を相手に、どちらのチームも良いサッカーをしたと思う。前半はバランスが取れたゲームだったというか、どちらも攻撃に出ていくような内容だったが、前半については満足している。特に攻撃の部分では今週やってきたことが出たが、後半の15分は疲労がプレーに出てしまった。ここはしっかりと分析して変えていきたい。最終的には1-1になったが、相手もその結果に値するプレーをした。ただ、もし我々がもう1点決めて2-0としていたならば、勝ちきれていたかもしれない。やはりホームで1-0では勝つためには十分ではない。しかし全体的には今週やってきたことが出ていたと思う」