GAME RESULT試合結果
第4節 2016/10/09(日)
観衆 26,876人
天候 曇、無 気温 23.6度 湿度 54%
主審:西村 雄一 副審:宮島 一代/西尾 英朗 四審:平間 亮
YLC ノックアウトステージ 第4節
埼玉
3-1
試合終了
前半2-0
後半1-1
浦和レッズ | FC東京 | |
---|---|---|
24' 興梠 慎三 38' 興梠 慎三 53' 興梠 慎三 |
得点者 |
81' 中島 翔哉 |
61' 武藤 雄樹 → 李 忠成 61' 興梠 慎三 → ズラタン 67' 森脇 良太 → 加賀 健一 |
選手交代 |
46' 田邉 草民 → ネイサン バーンズ 60' 吉本 一謙 → 高橋 秀人 70' 河野 広貴 → 水沼 宏太 |
21 | シュート | 9 |
5 | CK | 6 |
22 | FK | 16 |
45'+1 大谷 幸輝 |
警告 |
20' 梶山 陽平 52' 小川 諒也 |
退場 |
GK | 15 | 大谷 幸輝 |
DF | 46 | 森脇 良太 |
DF | 4 | 那須 大亮 |
DF | 3 | 宇賀神 友弥 |
MF | 18 | 駒井 善成 |
MF | 16 | 青木 拓矢 |
MF | 6 | 遠藤 航 |
MF | 24 | 関根 貴大 |
MF | 9 | 武藤 雄樹 |
MF | 13 | 高木 俊幸 |
FW | 30 | 興梠 慎三 |
GK | 23 | 岩舘 直 |
DF | 2 | 加賀 健一 |
MF | 14 | 平川 忠亮 |
MF | 22 | 阿部 勇樹 |
FW | 11 | 石原 直樹 |
FW | 20 | 李 忠成 |
FW | 21 | ズラタン |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 6 | 室屋 成 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 37 | 橋本 拳人 |
DF | 25 | 小川 諒也 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 39 | 中島 翔哉 |
FW | 9 | 平山 相太 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 32 | ユ インス |
MF | 48 | 水沼 宏太 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
FW | 20 | 前田 遼一 |
【選手・監督コメント】
2得点以上をめざして、アウェイで臨む第2戦
ルヴァンカップ準決勝・浦和レッズとの第2戦を迎え、アウェイに乗り込む。
第1戦は、東が先制点をもぎ取りながらも逆転負けを喫した。決勝進出のためには、この第2戦で2対0での勝利、あるいは3得点以上での勝利が求められることになる。
篠田監督も「2得点をしなければ何も起こらない。戦い方自体は変わらないが、よりアグレッシブに臨む」と決意を込め、攻守にわたって、さらに「前から」の意識を高めて戦う心積もりだ。
そのため、メンバーも第1戦からの入れ替えがあり、前線に平山、右サイドに河野、ボランチに梶山、センターバックには橋本を起用することとなった。
一方、引き分けでも勝ち上がりが決まる浦和も、先発を入れ替え、3バックの一角にDF宇賀神、ダブルボランチをMF青木とMF遠藤。FW興梠を最前線に、MF武藤とMF高木がシャドーを務める形で臨んできた。
午前中に降っていた雨は上がったものの、風が吹き、肌寒さも感じる天候のもと、試合は14時4分に東京のキックオフでスタートした。
プレスをかわされ、2点の先行を許す展開に
前線からのプレスを徹底しようとした東京だが、序盤からボール支配を許す展開に。
2分:浦和のロングボールをMF武藤に落とされ、中央のFW興梠が前を向こうとしたところで東京がファウルで抑え、東京陣内中央でのFKを与える。距離はあったが、ここから浦和MF高木が直接狙ったシュートは、バウンドして右ポストを直撃。開始直後に、あわやというチャンスを作られた。
3分:東京も切り替え早く前線に運び、中島が左エリア手前までドリブルで持ち込み、シュートを放ったが、GKに抑えられる。
16分:浦和・左MF関根が中央に回り込んで放ったシュートは、吉本が身体ごとブロック。ここから逆襲を仕掛け、中島がドリブルで運び、左の平山に展開。平山は一旦タメを作って相手DFを抜き去り、左エリアのゴール至近距離まで突破。ニアには東が突っ込んだが…平山からのラストパスはファーに流れてしまった。その後も、ボールを奪った時には、切り替えの早い攻撃を仕掛けたが、前線の動き出しや連係が足りず、攻めきれない場面が続いた。
22分:浦和の右サイド→中央へのダイレクトでのコンビネーションを食い止めることができず、MF高木のスルーパスから、エリア中央に飛び出したFW興梠に決められ、先制を許し0‐1。
27分:それでも気落ちすることなく、中島がファウルを受け、ペナルティアークすぐ左でFKを獲得。これを東が狙うが、壁に当たって左CKに。ここから小川がショートでつなぎ、最後は左サイドの田邉が前線に放り込んだが、GKにキャッチされ、フィニッシュには持ち込めなかった。
ゴールに向かう姿勢は発揮するものの、前線で噛み合わずにボールを失うことが多く、浦和の反撃を受ける展開に。
38分:浦和の素早く、ワイドな展開から、右サイド上がったMF駒井に東京GKとDFの間にグラウンダーのクロスを入れられ、ここにFW興梠に滑り込まれ…あっけなく2点目を失った…これで0‐2。
43分:なんとか1点を返そうと、右前線に平山が抜け出し、ファーには河野が走り込み、チャンスを作ったかに見えたがオフサイドに。
44分:右エリア手前からのFKを得て、東がファーのゴールポストぎりぎりにキックを送り、平山がヘディングで合わせたが、打ち切ることはできなかった。
アディショナルタイム:浦和がGKがエリア外でハンドの反則を犯し、左エリア手前からのFKを獲得。小川がグラウンダーでエリアの梶山に。ここから左前線の橋本へと、トリッキーに仕掛けようとしたが、ミスに終わる。
出足と切り替えの早さでも浦和に上回られ、2点のビハインドを背負って前半を終了した。
中島のゴールで一矢報いるも、勝点を奪えずに敗退
後半から田邉に代えてネイサン バーンズを投入。平山と2トップを組み、サイドに河野と中島。東がやや前目のボランチに入り、4-4-2の布陣に変更し、立て直しを図ろうとした。
47分:中盤の梶山が浦和ボールをカット。すぐに東が左前線に展開し、オーバーラップした小川がクロスを送る。ファーのネイサン バーンズが受け、相手を切り返して縦に突破、ゴール前に決定的なラストパスを送り、そこに東突っ込んだ。ここではタイミングがわずかに合わなかったが、勢いをもって反撃に臨もうとした。
52分:浦和・MF高木→右DF森脇が右前線に展開。MF駒井にフリーで抜け出され、決定的な形を作られそうになる。中央では室屋、吉本、橋本が必死に食い止めたが…浦和MF青木にさらに右エリアにつながれ、MF駒井に対して小川がたまらずファウル。
53分:これで与えたPKを、浦和FW興梠に決められて、ハットトリックを許す形で3点目を失い0‐3。
54分:劣勢を強いられる中でも中島が奮闘、左エリアからドリブルシュートを放ったが、GKのセーブに阻まれ、左CKを得るに留まる。
60分:平山に代わって前田を投入する準備をしていたが、その直前の接触プレーで傷んだ吉本がプレーを続行できず、ここで高橋と交代。2人目の交代カードを切る。
62分:ネイサン バーンズが右サイドから狙ったシュートが、浦和GKの手から一瞬こぼれ、そこに中島が詰めたが、すぐに収め直されてキャッチ。続いて、今度はネイサン バーンズが左エリアに進入、反転してシュートを放ったが、これもGKのセーブに阻まれた。
77分:途中出場の水沼が右サイドから短いクロスは上げるが、平山にはわずかに合わず。左CKを得たが、フィニッシュには持ち込めず。
80分:中島→ネイサン バーンズがドリブルで突進。エリア手前・中央の平山につなぎ、平山は左エリアへのパスを選択。しかし周りとの呼吸が合わず、誰も反応できなかった。
81分:左サイドの平山→前に攻め上がった東が低く速いクロスをゴール前に。これに合わせて中島がスライディングで突っ込み、ネットに突き刺してゴール。1‐3とする。
85分:ようやく中島のゴールで一矢報い、小川のパスから、中島、ネイサン バーンズがカウンターを仕掛け、再び中島が相手陣内中央からミドルを狙ったが、わずかに右に外れ…。
アディショナルタイム:相手陣内の中島が反転してゴールを狙い、右CKを獲得。これを中島自身が蹴り、さらにはクリアを拾って右クロスを入れたが、浦和に守りきられ、タイムアップ…。
反撃の姿勢を見せたものの、浦和も攻守に慌てることなく戦い、それを上回ることはできなかった。
この結果、2連敗に終わり、今季のルヴァンカップは準決勝で敗退した。
【選手コメント】
《中島》
「試合の途中で諦める選手は、誰もいない。何が起こるかわからないのがサッカーだし、可能性がある限りゴールを狙おうとした。それでも1得点しかできず、チームが敗戦したのは力が足りなかったから。浦和のレベルの高さは、これまで
に対戦した時からわかっていたこと。それでも僕たちも自信をもって、怖がらず、前を向いてプレーすることが必要だった。このチームは、本当に能力のある選手が多い。それをメンタル的にも、ピッチで活かせるようにしなければいけないと思う。自分自身も、まだまだクオリティやスピードが足りない。日々の練習から試合を意識すること、試合で出すためのトレーニングを積んで、質を高めていきたい」
《東》
「ホームで1対2で敗戦すると、このアウェイの第2戦は本当に難しい試合になる…ということ。今日は全てにおいて、相手のレベルが上。クオリティや個人の能力、チーム力でも負けを認めざる得ない試合展開だったと思う。実際にピッチの中で戦っていても、観ている人々もそう感じたのではないかと思う。ただ、今からでも遅くはない。自分たちが何をめざして、どのように成長していくのか。現実をしっかりと受け止めて、ここからのことを考えていきたい」
【篠田 善之監督の会見要旨】
「ルヴァンカップのファイナルに進出したいと思っていたが、結果を出せなかったことは残念。、期待をしてくれていたファン・サポーターに申し訳なく思う。今日は2点を取らなければいけない状況だったが、失点の時間帯や取られ方が悪く、いろいろなものを狂わせることになった。前から奪いに行く状況を作ろうとしたが、前後のギャップが開きすぎたことで、相手に入れ替わられるシーンが多くなってしまった。今日は、浦和のチーム力、個の力の差がはっきりと表れたと思う。ただし、この現実を受け止めなければいけない。選手たちの取り組む姿勢や、最後まで諦めない気持ちに関しては評価している。この悔しい結果をどう受け止めて、次に向かっていくか。あたり前のことだが、チームとしてしっかりと見つめ直していきたい」
【浦和・ペトロヴィッチ監督の会見要旨】
「今日は試合の立ち上がりから非常に良かった。アウェイでの第1戦を2対1で勝利していたが、選手たちはそのアドバンテージを考えてプレーするのではなく、勝って次に進むという強い気持ちを見せてくれた。良い流れから得点を重ねることができ、3対0とリードすることができた。長い時間、我々の狙い通りの展開でプレーしていた。最後の15分間は足が止まり、少しバランスが崩れた場面が見られたが、序盤からアグレッシブに戦ったので、終盤にパワーがなくなってしまうのは当然でもある。それでも試合を通して、勝って次へという強い姿勢を見せて戦った。試合全体を通して勝利に値するプレーができたと思う」