GAME RESULT試合結果
第15節 2016/10/22(土)
観衆 37,317人
天候 曇、弱 気温 18.4度 湿度 60%
主審:榎本 一慶 副審:金井 清一/蒲澤 淳一 四審:中村 太
J1 2nd 第15節
味スタ
2-1
試合終了
前半1-0
後半1-1
FC東京 | 鹿島アントラーズ | |
---|---|---|
14' 河野 広貴 84' 前田 遼一 |
得点者 |
90'+1 山本 脩斗 |
37' 河野 広貴 → 水沼 宏太 90'+3 中島 翔哉 → ネイサン バーンズ |
選手交代 |
46' 遠藤 康 → 鈴木 優磨 63' ファブリシオ → 中村 充孝 81' 土居 聖真 → 小笠原 満男 |
11 | シュート | 7 |
6 | CK | 5 |
27 | FK | 18 |
65' 梶山 陽平 |
警告 |
19' 曽ヶ端 準 49' ファン ソッコ |
退場 |
GK | 47 | 秋元 陽太 |
DF | 37 | 橋本 拳人 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 6 | 室屋 成 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 39 | 中島 翔哉 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 25 | 小川 諒也 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 48 | 水沼 宏太 |
FW | 9 | 平山 相太 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
GK | 21 | 曽ヶ端 準 |
DF | 24 | 伊東 幸敏 |
DF | 14 | ファン ソッコ |
DF | 3 | 昌子 源 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 10 | 柴崎 岳 |
MF | 6 | 永木 亮太 |
MF | 25 | 遠藤 康 |
MF | 11 | ファブリシオ |
FW | 8 | 土居 聖真 |
FW | 33 | 金崎 夢生 |
GK | 1 | 櫛引 政敏 |
DF | 22 | 西 大伍 |
DF | 23 | 植田 直通 |
MF | 13 | 中村 充孝 |
MF | 34 | 鈴木 優磨 |
MF | 40 | 小笠原 満男 |
FW | 18 | 赤﨑 秀平 |
【選手・監督コメント】
リーグ戦再開、難敵・鹿島に挑む!
10月1日以来にリーグ戦が再開、2ndステージ第15節を迎え、ホームで鹿島アントラーズと対戦する。
ルヴァンカップ準決勝の後、インターバルの期間中も強度の高いハードなトレーニングを敢行。継続性と積み上げを重視して成長をめざしながら、一戦ごとに勝負にこだわり、戦い続ける。
ルヴァンカップ開催中に、日本代表のワールドカップ予選に臨んでいた森重、丸山もチームに復帰し、共に先発に名を連ねる。チームは直近の公式戦5試合で11失点を喫しているため、彼らを中心としてまずは守備の立て直しを図りたい。攻撃面では、篠田監督の指揮のもとで無得点試合は一度もなく、今節もいかに先手を取れるかが焦点となるだろう。今節は前線に前田、右サイドバックには橋本を先発起用。室屋が左に回る形でスタートに臨むこととなった。
鹿島は、2ndステージは9位。前節は大宮に1対3で敗れ、今ひとつ本来の鹿島らしさを発揮し切れていない印象だが、1stステージ優勝によるチャンピオンシップと、年間順位のアップに向けて「負けられない」状態であることも事実だろう。
今節は、ケガが明けたDF昌子、MF遠藤がスタメンに。またMF遠藤と共に、MFファブリシオをサイドに起用。MF柴崎と永木をダブルボランチに配し、前線はFW土居と金崎の2トップで臨んできた。
したたかさも武器とする鹿島だが、それに対して臆することなく、ホームで試合を優位に進めて勝利を掴みたい一戦だ。
陽差しがなく、肌寒い天候のもと、試合は14時4分に鹿島のキックオフでスタートした。
攻守に躍動、中島のパスを河野が決めて先制!
開始直後からアグレッシブな姿勢を発揮。鹿島も切り替えが早く、共に前への推進力と勢いをみせ、ゲームはハイペースで進んだ。
4分:橋本の攻撃参加から右サイドで連係を作り、自身は右エリア角付近に進入。外側の河野からのリターンに対して、中島と橋本が重なる形となったが、手前の橋本がシュート。
6分:鹿島も素早く仕掛け、MF柴崎が右前線へロングパス。これに合わせてFW土居に抜け出されたが、丸山がスライディングでカットし、ここから逆襲。
7分:相手DFの隙を突き、東が、左エリアに抜け出した河野にスルーパスを通す。決定機を作ったが、河野のシュートは相手GKにセーブされた…。
14分:中盤から前に運び、一度は鹿島に奪われたが、相手のDFライン→中盤のパスに対して、ラインを押し上げた森重が激しくプレスをかけ、前の中島につなぐ。中島は中央から右寄りへとドリブルで持ち上がり、右エリアに走り込んだ河野にドンピシャのスルーパスを送る。河野が左足先で軽く合わせたようなシュートは、GKを越えてネットにイン!スピード感のあるカウンターから、河野のスキルフルなゴールで先制点をもぎ取った。
その後も東京はコンパクトな布陣を保ち、連動したプレスをかけてボールを奪う。出足の早さ、球際の強さでも相手を上回り、主導権を握った。
19分:鹿島陣内・左のスペースに東が抜け出す。しかし鹿島GK曽ヶ端に飛び出され、ファウルで阻止され、FKを得るに留まった。このFKを河野が前線に送り、相手DFのヘディングが鹿島ゴールの枠に飛ぶが、GKにはじき出され、今度は左CKに。しかしフィニッシュには持ち込めなかった。
その後、相手の激しい守備の前に、セットプレーのチャンスも数多く得て、鹿島ゴールに迫った。
35分:CKの場面で河野が足を痛めるアクシデントが起こり、37分に水沼と交代。
43分:それでもリズムは失わず、中盤左サイドで前田ががファウルを受け、FKに。これを橋本が左エリアに送り、前田がヘッドで落としたが、ゴール前の中島にはわずかに合わなかった。
追加点を決めることはできなかったが、鹿島の反撃は集中してしのぎ、チャンスらしいチャンスは作らせず。1点のリードを保って前半を終了した。
闘う姿勢を前面に、前田が追加点を決め、勝点3をゲット!
後半から鹿島はMF遠藤に代えてスピードのあるMF鈴木を投入、反撃に臨んできたが、東京はアグレッシブな守備でボールを奪い、カウンターを仕掛けていった。
47分:左サイドでボールを奪い、室屋がドリブルで持ち上がる。右サイドにはフリーで水沼が駆け上がっていたが、室屋はサイドを変えず、前の前田との連係で崩そうとする。しかし左前線へのパスがわずかに長過ぎ、室屋は追いつくことができなかった。
51分:鹿島FW金崎にエリアに持ち込まれ、起点を作られるが、粘り強くしのいでボールを奪い、中島が相手陣内をドリブルで上がる。最後は右を上った水沼にラストパスを送ろうとしたが、鹿島DFにカットされた。
52分:右クロスを中央の東が収め、右エリアにラストパス。走り込んだ水沼がダイレクトで合わせる。
54分:水沼の右クロスはファーに流れたが、田邉がフォローして中央の中島に。中島は反転してシュートを狙ったが、いずれも枠を外れた。
追加点を決めることができず、一方で鹿島もクロスやセットプレーから東京ゴールに迫り、徐々に反撃の勢いを掴まれることになった。
66分:右エリア外側でのFKから、MF柴崎のキックに合わせ、DFファン ソッコにヘディングを打たれる。
74分:鹿島の左CKのクリアに、FW土居に詰められ、グラウンダーのシュートを打たれたが、ゴール前でブロック。さらにこぼれ球を繋がれ、右クロスから、ファーポスト手前のDF昌子にヘディングを打たれたが、ぎりぎり枠を外れて、ピンチを免れた。
84分:緊迫した攻防が続く中、東がファウルを受け、左エリア角でのFKを獲得。これを水沼が直接狙い、鋭いシュートを放つ。ゴール直前で、ニアに走った前田が足を伸ばして合わせたシュートは鹿島GK、DFに阻まれたが、こぼれたボールを森重がシュート。これも相手GKにセーブされたが、さらに前田が反応。左エリアからダイレクトシュートを突き刺してゴール!貴重な追加点を奪い、2-0とリードを広げる。
アディショナルタイムに突入した直後、反撃を諦めない鹿島はスローインを、右エリアに送り、受けたMF鈴木が反転。ここからのクロスに合わせ、ファーのDF山本にヘディングを叩きつけられた。バウンドしたボールは秋元がセーブしたが…ゴールインの判定に。1点を失ったが、ここで慌てることなく冷静に自分たちの時間を作ってタイムアップ。
闘志を前面に、最後まで走り抜き、一丸となった戦いで、リーグでの対戦では2008年以来、8年ぶりの勝利を掴んだ。
【選手コメント】
《河野》
「ゴールはイメージどおりに決められた。前にスペースがあり、中島翔哉が顔を上げた時に目が合っていた。良いパスを送ってくれて感謝している。自分は短い出場時間に終わったが、今日はみんながよく動けていたし、相手よりも走りきったと思う。パスも繋ぐことができたし、勢いもあった。それで勝つことができ、とても良かった。負傷した左足首は、今はまだ痛みがあるが、次節に向けて回復できるようにしたい」
《前田》
「森重選手のシュートが、良いところにこぼれてきた。ずっとゴールを奪ってチームに貢献したいと思っていたので、決めることが出来て良かった。今日も苦しい時間帯はあったが、相手以上に走ることができた。練習の成果だと思う。今日のような戦いを続けることが大事。続けられるように頑張りたい」
【篠田 善之監督の会見要旨】
「立ち上がりから締まった良いゲームだった。強豪の鹿島を相手に、スペースを与えず、全員がハードワークをして前線からプレスをかけた。その結果として勝点3を獲ることが出来た。狙いとしていた、奪ってからショートカウンターという流れも上手くいった。鹿島をどうにか倒したいという高いモチベーションで、リーグ再開までのトレーニングにしっかり取り組むことができ、それが結果に繋がったと思う。もちろん2対0、3対0で終わることができれば良かったが、まだミスもある。ゲームの終わらせ方など、改善していくべき要素はあるので、また準備をして次のゲームに向けて取り組んでいきたい」
【鹿島・石井 正忠監督の会見要旨】
「今日は味スタに3万7千人を越えるサッカーファンが集まってくださった。カシマスタジアムでもパブリックビューイングを行い、多くの鹿島ファンも見守るなか、選手たちとは良い試合をしようと話していた。しかし東京は攻守にわたって非常にアグレッシブだった。自分たちがやろうとしている前からのプレスや、相手陣内でテンポよくボールを動かす形も、東京が上回り、結果的にこのような敗戦になってしまった」