《太田宏介選手》
(近くにビルがあったり、東京感が溢れるスタジアムでの試合でしたが）
「すごく新鮮だった。ビルのなかから覗いている人がいたと思う(笑)」

(勝てたことは大きいのでは）
「何よりもチームが勝てたことが良かった。個人としては、久しぶりに公式戦で90分間戦えて良かった」

(FKのシーンでは久保選手とどのようなコミュニケーションを)
「自分が一回蹴るふりをして走り抜けるから、空いているコースに速いボールを蹴ってみたらどうかと伝えた。結果として、上手くゴールに結びついて良かったと思う。自分もFKやCKのチャンスがあったので、ゴールに結びつくプレーができれば、なお良かった」

《久保建英選手》
(ゴールを決めた感想は)
「お待たせしました」

(常日頃からゴールという言葉を口にしていました)
「ゴールを決めたから言えるが、正直やっとだなという気持ち。昨シーズンと比べて格段にいい形を何度も作れていていたので、そのなかでこのような結果に結びついて嬉しい」

(太田選手が言っていたが、あのコースに蹴り込めば決まると思っていたと話していました)
「正直自分はあまり決まるコースではないと思い、どういうキックをしようか迷っていた。太田選手に『ここに蹴ればいいと思う』と言われ、何本もFKを決めている方の経験を借りて決めることができた。あの角度から蹴って決めたことはなかった」

(軌道はイメージ通り？)
「イメージしたコースに蹴ることができた」

(U-18や代表などでは決めていましたが、改めてトップチームでFKを決めたことに関して)
「カテゴリーが変わっても自分の持っているものを信じてプレーするだけだと思うので、そういう意味ではセットプレーから点を取れたという部分では自分の幅が広がったと思う」

(1本目のシュートも非常に惜しかった)
「決めることができず、今日は(得点は)ないかなと思うくらいシュートの感覚がよくなかった。でも、終わり良ければすべてよしかなと思う」

(ゴールを決めて監督の方へ走っていきました)
「0-0で得点が欲しい状況で他にも選手がいる中、1枚目のカードに僕を使ってくれた。その信頼に結果で答えなければいけないと思っていたので、そういう意味での安堵の気持ちと感謝の気持ちがあの行動に表れた」

(特別な感情があったのか)
「昨シーズンの自分に比べて、良くなっていると思うし、多くのことを教えてもらっている。それを自分が吸収できるレベルにはきていると思うので、ここまで自分を使い続けてくれていることに対して結果を出すことができたのは良かった。まだまだこれからだが、さらに波に乗っていきたいと思う」

(秩父宮ラグビー場での試合はどうだったか)
「街中にぽっかりサッカー場があるなと思いましたし、心理的に大きいなという感覚を受けました」

(週末のリーグ戦に向けて)
「このゴールを次につなげないといけない。この波に乗っていけるかどうかも自分次第。また得点を決めたい」

《東京・長谷川 健太監督会見要旨》
「何がなんでも勝ちたい試合。結果を出してくれたのは非常に大きかった。難しい試合になると思っていたし、途中から1点勝負だと思っていた。建英が出て、昨シーズンもルヴァンカップ、ホーム初戦の新潟戦で決めた。今シーズンはこれをきっかけにリーグでも結果を期待したい。
今日、柏が負けたので、勝点3で3チームが並んだ状況。次の柏戦をホームで、大宮での開催になるがしっかり勝ちたい。リーグ戦は勝負強く、アジアチャンピオンらしい戦いをしている鹿島としっかり戦えるような準備をしていきたい」

(秩父宮での開催はどうだったか？)
「素晴らしいスタジアムだなと。あらためてラグビーの聖地と言われているのが実感できました。ピッチに入る前に段差があって、足を踏み入れる感じは非常に素晴らしいと思った。
ロッカールームも素晴らしかったし、ここで彼らが命を削って戦うのが分かるようなスタジアムだった。
だからこそ、なんとしても我々が勝たないといけない試合だったと思う。勝点3を獲れて本当に良かった」

(久保選手を送り出すときに、どのような指示をしましたか？ゴール後に真っ先に抱ついてきましたが)
「試合前から“一発頼む”と話していて、状況によっては出場すると彼には伝えていた。30分という時間で結果を出してくれたのは、持っている選手だなと。まさかこっちに走ってくるとは思っていなかったので、そのへんは気遣いができる選手だなと思いました（笑）」

(久保選手は身体的にも成長していると思いますが、どの部分に成長を感じますか)
「皆さんと一緒で、すべてがスケールアップしていると思う。どんな状況でも抜ける選手で、リーグ戦でも出場して体力的にも問題ない。フィジカル、持久力も成長しているなとあらためて感じている」

《鳥栖・ルイス カレーラス監督会見要旨》
「まず、この悪天候の中、遠くまで来てくださったサガン鳥栖のファンの皆さんに感謝を伝えたい。リーグ前節で守備がもろくなっていたが、今日は良い守備からフィニッシュにつなげるところも見られた。ただ、最後の詰めのところで決め切れなかった。質の高い選手がいるFC東京、その中にいる久保建英という才能ある選手に危ない位置からのFKを決められてしまった。これが本当にサッカーだなと思う」

(守備も攻撃も良かったが、監督からすれば引き分けが妥当な結果だったか)
「守備と攻撃、ともによくやっていたと思う。
ただ最後は質が大事。相手には決定的な仕事ができる選手がいるのでこういう結果になった。ただ、今日鳥栖の選手たちが見せた姿勢は引き分けに値したと自分は思っている。ファンに対してもそういう姿を見せ続けることが大事だと思う」