2021シーズンも厚いご支援を賜り、ありがとうござました。クラブサポートメンバーのみなさまに、ご支援いただいているアカデミーの2021活動実績をご報告いたします。
□事務局からのご報告
コロナ禍での戦いとなった2021シーズンは、2020シーズンに続き制限下のホームゲーム開催が続いた中でも多くのみなさまにご支援いただき、誠にありがとうございました。トップチームはご期待に沿う結果を出せませんでしたが、シーズン序盤の過密日程の中ではU-18の選手たちがルヴァンカップの試合に多数出場し、チームの勝利に貢献するなどクラブ一丸となって戦う姿がありました。また、アカデミーはU-15むさしが第36回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会で優勝し、着実な歩みをみなさまにお見せすることができました。さらに、2022シーズンに向けてU-18所属の安田虎士朗選手、梶浦勇輝選手、野澤零温選手が昇格。U-15深川、U-18を経て明治大学で活躍した岡庭愁人選手も加入します。みなさまの長年のサポートが積み重なってクラブの力となっております。改めて感謝申し上げます。みなさまの年会費で支えられているクラブサポートメンバーの2021シーズン収支を、以下のとおりご報告させていただきます。
FC東京各カテゴリーは、それぞれ次のシーズンに向けて動きだしています。2022シーズンも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。
2021年度を振り返ると、チームとしての結果やサッカーの内容も含め、納得のいく成果を挙げることはできませんでした。監督としてそれが正直な心境です。多くの制限が続く中でも練習の強度を高めることや、ピッチ内外で刺激を提供することができなかった。もっと個々を伸ばせたのではないか、もっとたくましくさせられたのではないか、と反省点が残ります。ただ、選手たちは本当に一生懸命に日々に取り組み、ひたむきに戦ってくれました。それはクラブに根付く伝統でもあると感じています。
また、ここ数年、U-18の選手が数多くトップの練習に参加させてもらうと同時に、U-15の選手をユースの公式戦に起用するなど、カテゴリーの垣根を取り払う仕組みはスムーズになっています。結果的に今年度は3選手がトップに昇格しますが、それは簡単なことではありません。大学経由も含めてコンスタントにプロを輩出できる環境づくりを、さらにクラブとして活かしてほしいとも願っています。
私自身はFC東京に加わったことで、U-23を含めてあらゆる育成年代のコーチ・監督を務めさせていただきました。それぞれに求められることを考えながら10年間を過ごすことができ、本当にありがたく感じています。私がFC東京で最初に携わったむさしでは、当時、波多野豪、鈴木喜丈選手たちが2年生に在籍していました。その後、久保建英、原大智選手など海外でプレーする選手もあらわれ、彼らの今後の成長を楽しみにしています。
ただし、Jリーグクラブとしてプロを輩出することが最大の目的とする一方、私自身は「どのような状況でも、誰とでもサッカーができる」ことが理想です。勝負を含めてサッカーを楽しめる、サッカーが大好きな人間を育てたい。昨年、U-18から大学を経て社会人としてサッカーを続けている卒業生もあらわれ始め、サッカーに携わっていく人間が増えることに喜びを感じています。
クラブサポートメンバーのみなさまのご支援は本当に手厚く、心強く感じていました。直接のご挨拶ができなかったことは心残りですが、心から感謝するとともに今後も変わらぬご声援を送っていただければありがたく思います。
【戦績】
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 EAST 6位
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2021東京1部 8位
第45回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 ベスト8
2021年度の深川は、成績としては悔しさが残るシーズンとなりました。しかしながら、チームにはこれまでの深川で一番といえるほど真面目で、サッカーへの取り組み方、試合に向けての練習や準備も着実に積み上げられる選手が揃っていました。波がなく、まとまりのあるチームだったという印象です。もともと3年生は真面目だけれどもおとなしい選手が多く、周りに厳しく要求することや、思っていることを伝え、相手の考えていることを引き出すなど、チームスポーツに欠かせない部分が少し足りない世代でした。それはプロの世界をめざすためには絶対に必要なこと。この1年間はその改善にも注力し、変化を見ることもできました。さらに身体と心の両面を整え、ここから本当に期待できる選手が多いようにも感じています。
『関東リーグ1部』では最後まで残留争いをし、その点でもまだまだ力が足りなかったと省みています。それでもそれぞれには「FC東京であるなら降格してはいけない。後輩たちのためにも」という気持ちが強すぎるほどありました。レギュレーションが変わり、9試合で10分の3チームが降格するという厳しいリーグを戦い抜き、残留で終わることができたことは、彼らのサッカー人生において重要な経験になるはずです。特にラスト3試合の成長はものすごく、トレーニングの熱の高まり、試合をするごとにたくましさが感じられる日々でした。選手にも伝えましたが、これから様々なチームに進み、その先々でずっと優勝争いができればよいけれど、このような残留争いが起こることもあるかもしれない。そういった状況でも全力を発揮できたことを忘れないでほしいと。そして3年生には今年度も「いつかは必ず味スタに戻ってくるように」と話して送り出しています。
コロナ禍では、海外はもとより合宿や遠征ができませんでした。その状況のもと、夏に参加した『インターシティカップ』大会はとてもよい活動となりました。 宿舎は一人部屋、食事もズームで画面を見ながらというような対策をとっていましたが、みんなでバモバスに乗り、試合前後もチームで時間を共有でき、確かな絆を培えたように思います。また、冬の『高円宮杯全日本ユース』では本当に久しぶりにファン・サポーターの方も観に来てくださり、そのありがたみを痛感しました。だからこそより長く戦えるように勝たせたかったという悔いも残りますが、ご声援は確実に選手への刺激や励みとなり、成長につながっています。クラブサポートメンバーのみなさまには、日頃からのご声援・ご支援に心から感謝とお礼を申し上げます。
【戦績】
2021年度関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部 6位
2021年度関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Aリーグ 6位(暫定)
※1/12時点で1試合未消化のため暫定順位となります。
高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会 ベスト32
『第36回 日本クラブユース選手権(U-15)大会』では、U-15むさし創設以来、悲願の全国初優勝を果たすことができました。選手たちには、ユニフォームにマークされた「CSM(クラブサポートメンバー)」の意味を日頃から話していますが、我々が恵まれた環境で活動できるのはみなさまのおかげであることを改めて実感しました。深くお礼を申し上げます。
今年のチームには、選手それぞれが多種多様な強みを発揮できる活発さとコミュニケーション能力の高さがありました。くわえて、試合中の問題解決能力を向上させていけたことで、試合の流れを自分たちで変化させ、勝利を積み上げることができました。
また、コロナ禍で平常の練習場が使用できませんでしたが、小平・武蔵野苑でトレーニングを行う機会が多かったことはよい影響ももたらしました。U-18と連係して選手の行き来を緊密に行い、さらに、トップチームの練習を間近で見る機会にもなりました。選手たちの目標達成意欲と相まってプラスに作用したように思います。
『高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会』では、ベスト16で敗退し悔しい思いをしました。なぜ成功したのか、なぜうまくいかなかったのかを考え、チャレンジする機会が多い一年でした。自分たちで考え、挑戦して導きだした答えは決して忘れません。選手たちは、これらの充実した経験を今後の取り組みに必ずつなげてくれると思います。
2022シーズンも、みなさまと共に新たな歴史を築けるよう、また、トップチームで活躍し、日本を代表して世界で戦える選手を輩出できるよう取り組んでまいります。引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。
【戦績】
2021年度関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部 2位
2021年度関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Bリーグ 2位(暫定)
※1/12時点で2試合未消化のため暫定順位となります。
第36回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 優勝
高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会 ベスト16