フランス遠征7日目の4月9日(日)は、本大会順位決定リーグ2試合と順位決定戦1試合の合計3試合を行われました。
順位決定リーグ第2戦は、ポルトガルの名門FCポルトとの試合でした。
FCポルトの選手は1人ひとりの技術が高いだけではなく、グループとしての戦い方も整理されており、ボールを握られる時間が多かったです。ですが、FC東京も個々の質で負けておらず、良い形でのボール奪取からカウンターを仕掛けたり、高井鉄勝選手を中心としてサイドからのドリブル突破で何度もチャンスを作ったりと、最初から最後まで緊張感のあるゲームでした。結果は両者譲らず0-0のドローで終了しました。
そして順位決定リーグ第3戦は、サンス地域の選抜チームとの対戦でした。
この試合を3点差以上で勝利すれば、順位決定リーグの上位決定トーナメントに進めるということで、選手たちも気合が入っていました。
この試合は自分たちがボールを握る展開が多くなります。
前半3分、中島璃久選手のスルーパスに高井鉄勝選手が抜け出し、落ち着いてゴールへ流し込み1-0とします。
そのまま前半を1-0で折り返し、後半5分コーナーキックのこぼれを石村琢人選手がボレーシュートで突き刺し2-0。
さらに後半15分には、右サイドの渡辺新太選手のクロスを梶山蓮翔選手がヘディングで合わせて3-0とします。
そのまま3-0で勝利し、13位~16位を決定するトーナメントに進むことができました。
順位決定トーナメント準決勝の相手はイギリスのフルハムFCでした。
2日連続で3試合というスケジュールで選手たちの疲労もある中でしたが、今回の遠征だけでなく今後の自分たちの成長のために戦い抜こうと意識し臨みました。
ここからは試合終了時に引き分けの場合は即PK戦となります。
疲労もあり、技術的なミスや連携のミスなどが目立った展開になりましたが、GKの鈴木太志選手や加藤俊平選手を中心に守備時の集中を途切らすことなく体を張ってゴールを守ります。後半も一進一退の攻防が続きますが、なかなかゴールを割ることができずPK戦を覚悟したアディショナルタイム残り30秒、右サイドでボールを受けた橋本凛来選手がファーサイドへクロス、そこに合わせたのが城秀人選手。劇的なゴールで1-0の勝利を収めることができました。
チームとしてはもちろんですが、この劇的展開に会場全体が盛り上がりました。
ロッカールームに戻ると、サポートで付いてくれている現地のカール君と共にみんなで喜び合いました。
その後、食事会場へ移動し夕食を食べていると、会場に誕生日の歌(フランス語バージョン)が流れ、誕生日が近いオノノジュ類主選手、松本尚士選手、佐野隼太郎選手の3人をお祝いしました。他のチームの選手やスタッフのみなさんも一緒にお祝いしてくれて3人はとても嬉しそうでした。
今回のフランス遠征をアテンドしていただいている小栗さんがケーキや会場の演出などを企画してくれました。
明日はいよいよ大会最終日です。
13位・14位を決定する試合を、本日も対戦したFCポルトと戦います。
遠征最後の試合を良い形で締めくくれるように全力を尽くします。