ー5日目ー
昨日は17:00くらいに「第6回ベトナム 日本 国際ユースカップU−13大会」の閉会式を終え、そのままバスと飛行機による約6時間半の移動を経て、23:30過ぎに本日から参加する大会の会場があるベトナムゲアン省のホテルへ到着してからの就寝となりました。ベトナム北部のゲアンの気温は10℃以下で(日中でも平均15℃ほどだそうです)選手たちは気候のギャップに驚いていました。
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「第1回2024ソンラムゲアン国際ユースサッカートーナメント」
この大会はFC東京のプレミアムパートナーでもある、きらぼし銀行さんのご支援、ご協力で、ベトナムのプロサッカーチームであるソンラムゲアンFCに招待いただき参加するもので、ソンラムゲアンアカデミーから2チーム、PVF、FC東京の4チームのトーナメント方式で行われます。
ソンラムゲアンFCの社長さんの出迎えを受けるなど大変な歓迎ぶりで、トップチームが試合を行うホームスタジアムでの開催とあって選手たちのテンションも上がります。
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1回戦はソンラムゲアンBとの対戦。試合前のセレモニーは選手入場から花束贈呈、国歌斉唱などもあり、非常に格式高い雰囲気で行われました。
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試合は前半からボールを持てる時間は長いものの、意図的で効果的な攻撃ができず、8分にCKから村山蒼選手のヘディングシュートで先制しましたが、その後は追加点は奪えず、逆に相手CKからPKを取られ、それを決められ同点で前半を折り返します。ハーフタイムに中盤でのボールの動かし方、仕かけるタイミングとスペースなどをしかっり確認し後半に臨むと、リズムよくボールを動かしながら意図的に崩せる回数が増え、着実に得点を重ね(野沢凌世選手、小野京太郎選手、平川結集選手、平井夢星選手)結果的には5-1で勝利し、午後からの決勝戦に駒を進めました。
昼食はソンラムゲアンFCのアカデミーの寮にお邪魔し、食堂で寮監のおじさんとコミュニケーションを取りながら楽しく美味しくいただきました。
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決勝戦はソンラムゲアンAとの対戦です。
このベトナム遠征の最後の試合。100%力を出し切って絶対に優勝しようと意気込んで試合に臨みます。
前半立ち上がりはお互いに積極的に前向きに仕掛けあうオープンな展開に。しかし15分に右サイドを突破され、中央で合わされ失点すると、その後は引いて守ってカウンターを狙う相手に対してなかなか効果的な攻撃ができず、逆に後半の立ち上がり3分にカウンターから失点を許してしまいます。その後も昨日の反省を活かせず焦りからミスが多くなり、終了間際にまたもカウンターからダメ押しの失点を喰らいそのまま0-3で敗戦となってしまいました。
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山口コーチからは「相手の方が日々の積み重ねで優っているということ。2日連続で決勝戦で敗れたという経験をどう日本に持ち帰るかがこの遠征の本当の意義。結局は日常の積み重ねが一番大事。そして何よりこういう最高の舞台を経験させていただいた方々に心から感謝すること」と話がありました。
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試合後には全チーム選手参加のパーティーが盛大に開かれ、余興では深川の選手が率先して他チームの選手を巻きこみ、会場はこの日一番の盛り上がりで、間違いなく今大会交流パーティーの部では優勝でした!
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ピッチ内外で日本国内では絶対に体験できない非常に貴重な経験を積むことができました。山口コーチの話の通り、この大会の結果ではなく、この後の日常がどう変化していくのか、どういう積み重ねができるのかが、選手たちにとってこの遠征の本当の価値になっていきます。
明日ホーチミンに移動し、観光をしてからの帰国となります。