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2016.3.20[アカデミー]

【U-18】アメリカ遠征レポート2日目

アメリカ遠征2日目は、大会初日を迎えた。

「2016 Generation adidas Cup Premier Division」のグループリーグ初戦で、メキシコの古豪 PUMASとの対戦となった。

試合前、中村忠コーチは「メキシコのチームは技術高く粘り強い。ただ試合をするのではなく、ガチンコで勝負しよう。球際や質の部分にチャレンジしよう。」とコメント。
35分ハーフで行われる今大会は、現地時間12時にキックオフを迎えた。
【前半】
試合は開始1分、小林(幹)のシュートで幕を開ける。前線から激しくプレッシャーをかける東京に対し、体格に勝るPUMASは力強さと推進力でゴールを狙ってくる。
特にセットプレー時にはさらに迫力を増し飛び込んでくるPUMASに身体を張って対応する。
徐々に押し込まれる展開になってきた東京はサイドのスペースを利用し攻撃の糸口を探る。
14分、東京はボール保持者にプレッシャーをかけられずゴール前まで運ばれると、最後は強烈なボレーシュートを放たれるも間一髪でゴールを外れる。
押し込まれる時間が続いた東京だったが20分、今村と小林(幹)の連携からシュートを放ち、そのこぼれ球に原が反応するもオフサイドの判定。
試合が動いたのは22分、中盤で小林(幹)がフリーで前を向くと、相手DFラインとの駆け引きでフリーとなっていた原へスルーパス。原はGKとの1対1を難なく沈め先制点を挙げる。
押し込まれていた時間での貴重な得点となった。
ここから徐々に相手との距離感をつかみ始めた東京は、それぞれの局面でボール奪取やインターセプトの回数を増やしていく。
28分には、中盤で何度もボール奪取を繰り返していた小林(真)がそのまま攻撃に転じチャンスを演出するなど、それぞれの特徴が出始める。
自分たちの力で途中からリズムを取り戻した東京は1-0のまま前半を折り返す。

【ハーフタイム】
中村コーチは「常に先のことを考えてプレーすること、全員攻撃全員守備の徹底、メキシコ特有の賢いプレーに注意」と、声をかけた。

【後半】
後半立ち上がりからリズムをつかみボールを支配する東京は、強いプレッシャーとパワーで迫るPUMAS守備陣を素早い判断と出足でいなしていく。
時間の経過とともにプレー強度を強めるPUMASは、何度かゴール前まで迫りチャンスを作るもシュートを打たせない東京。
19分、21分と、PUMASに決定的なシュートを打たれるもGK高瀬がビッグセーブを見せゴールを割らせない。
ところが、その流れで与えたCKから最後は混戦を押し込まれ同点弾を奪われる。
続く26分には、サイドの位置からFKを与え一度は跳ね返すもまたもこぼれ球を拾われ、ついに逆転を許してしまう。
最も脅威となっていたセットプレーから続けざまに失点を喫した東京だったが、その後は互いに激しさを増しタイトな展開となる。
そして迎えた33分、ゴール左の位置で荒川がFKを獲得すると、今大会キャプテンを任された品田がポスト直撃しながらの見事なFKを決め同点とする。
その後も最後までゴールを目指すも得点には至らず、2-2の同点で後半を終了した。

同点の場合、大会のレギュレーション上、PK戦で勝敗を決することになっており、東京は後攻となる。
東京は全員が決め、PUMASの2人目、4人目をGK高瀬が止めたことで勝利を手にする。グループリーグ初戦で勝ち点2を奪取した。
(※ドローの時点で勝ち点1を獲得。その後PK戦の勝者に追加で勝ち点1を与えるというもの。)

中村忠コーチ 試合後コメント
「(試合の立ち上がりについて)グランドや周りの雰囲気に慣れるまで時間がかかると思っていた。中盤で選手達が前を向けるようになって攻撃の回数が増え、そのうちの1つがゴールになった。
後半も2-0にしていれば東京のゲームになっていたと思うが、相手も力がある。足が止まり耐え切れず逆転を許してしまった。交代含め攻撃的にしてFKの得点に繋がってよかった。PK戦でもみんなが堂々と決めていたのでよかったと思う。」
世界の相手に対し F.C.TOKYO らしさを発揮し、アメリカの地で真剣勝負を積み重ねていく。
次戦は1日挟んで20日12時~ COLORADO RAPIDS 戦となる。(日本時間 21日26時キックオフ)