オランダ遠征6日目もホームステイ先から会場まで送って頂き集合した。
各家庭で全てを受け入れ、積極的にコミニュケーションをとることでホストファミリーとの距離も一層縮まっている。
むさしが進出した上位リーグは2グループ(各3チーム)あり、各リーグ戦の順位が同じチームで最終的に順位決定戦を行う。
昨日の劇的な勝利により優勝の可能性を残しており、選手たちも自然と気合が入っていた。
初戦は昨日悔しい敗戦をしたセルティック。
警戒すべきは高さを活かしたセットプレーと、すでにセルティックの-20にデビューを飾っているデンベレ選手の個人技。
高さに対しては逃げずに積極的にチャレンジすること、個人技に対しては複数人で対抗する事を確認した。
拮抗した立ち上がりとなったが、コーナーキックから昨日と同じように高さを活かされ失点してしまう。
しかし誰一人下を向く事はなかった。
後半もなかなか流れが変わらなかったが、途中出場の田中が前線で身体を張り攻撃の起点になると、試合の流れを引き寄せる。
すると、左サイドを突破した大迫のクロスをファーサイドで待っていた高橋がうまく頭で合わせて同点に追いつく。
その勢いのまま追加点を目指し猛攻を仕掛けるがゴールは生まれず引き分け。
2戦目は下部組織から数多くの有名選手を輩出しているベルギーの名門、RSCアンデルレヒト。
相手は身体の強さを活かし仕掛けてくる。
前半に失点するも、後半は相手のフィジカルの強さに対して必死にくらいつき、複数人でボールを奪い始める。
数多くのチャンスを作ったが、あと一歩及ばず0-1の敗戦。
この結果、5位決定戦に回ることとなった。
5位決定戦の相手はデンマークの強豪、FCコペンハーゲン。
小さい選手が多いが技術が高く、ポジション取りも良いためテンポ良くパスを回される。
ハーフタイムには選手同士で話し合い、前線からプレッシャーをかけにいく事を確認。
佐藤コーチからは「このままでは何も起こらず引き分けで終わってしまう。必ずこの試合を勝ち切って自分たちがこの遠征で成長した事を証明しよう。」と伝え、選手はより一層熱い気持ちで後半に入っていった。
積極的な守備から高い位置でボールを奪い、何度もゴール前に迫る。
しかしなかなかゴールを奪えず時間だけが過ぎていく。
すると試合終了間際にPA前でFKを得る。これを三原が直接狙うもGKに弾かれる。
このこぼれ球に戸坂が素早く反応し待望の決勝点。
大会を5位で終えることとなった。
その後、全員で5位決定戦後に行われた決勝戦を観戦。
決勝に進出したのは予選リーグで対戦したアヤックスとセルティック。
コートの周りは観客で埋め尽くされ最高の雰囲気のなか1-2でセルティックが優勝。
自分たちとの差を感じるとともに、自分たちにも優勝の可能性が十分にあった事を感じた。
今回の遠征ではピッチの内外問わず貴重な経験を多くすることができた。
戸惑うこともあったが『全てを受け入れる』ことで選手一人ひとりはもちろん、チームとしても成長ができた。
また会場では観客や大会参加チームのスタッフなど、本当に多くの方々から「good job!」や「good team!」などの声をかけてもらえた。
今回の遠征で得た自信と課題を持ち帰り今後の活躍につなげたい。
本日はバンガローに一泊して明日帰宅の途につく。
最後まで気を抜かずに東京に戻ります。