1/28トレーニング
沖縄・糸満キャンプ4日目の午前はパス&コントロールや、ハーフコートゲームで汗を流し、午後はトレーニングジムで筋トレを行った。
オフ明けとなった、この日の練習前に糸満西崎陸上競技場で歓迎セレモニーが開かれ、糸満市の當銘真栄市長らが選手たちの激励に訪れた。
また、ドイツのSVヴェルダー ブレーメン(SVヴェルダー ブレーメンⅡ)から佐藤恵允選手を完全移籍で獲得したと発表。今シーズンのラストピースが埋まり、ここから総仕上げに入る。
今シーズンから就任した松橋力蔵監督の戦術を落とし込み、様々なテストも行われてきた沖縄キャンプも残り4日。南国の地で新たなトーキョーの土台は築かれつつある。
FOCUS ON
オフィシャルカメラマンが選ぶキャンプ写真企画「FOCUS ON」。沖縄・糸満キャンプ4日目は、サガン鳥栖への期限付き移籍から復帰した木村誠二選手を捉えた、この一枚をセレクトした。1シーズンの武者修行で自信を蓄え、帰ってきた男の変化は決して小さくなかった。ピッチ上で見せる落ち着いたプレーぶりやリーダーシップに加え、何より見た目も大きく変わった。彫刻のような肉体を手に入れ、隆起した筋肉にチームメイトも興味津々だった。今シーズンの木村選手からはブレイクの予感が漂う。
CAMP VOICE vol.14 後藤亘選手
今シーズンからトップチームに昇格した、後藤亘選手が「AFC U20アジアカップ中国2025」に臨むU-20日本代表に選出された。厳しいアジア予選を勝ち抜けば、FIFA U-20ワールドカップチリ2025大会への出場が決まる。2月にチームを離れる前に、若き守護神にU20アジアカップへの意気込みと、ここまでのキャンプの感想を聞いた。
Q、U-20日本代表選出おめでとうございます。U-20ワールドカップへとつながる予選が始まります。
A、ありがとうございます。これまでのU-19日本代表の活動では、満足できるほどの出場機会を得られていないので、しっかりとスタメンをつかめるようにしたいです。
Q、アジアの厳しい戦いが待っています。
A、個人的にはU-17日本代表時代に経験しているので、ある程度のイメージはありますが、、全く別物だと思って臨みたいですし、楽しみながらプレーできれば良いと思っています。
Q、FIFA U-17ワールドカップインドネシア2023ではスペインに敗れました。世界で味わった悔しさは世界大会でしか晴らせないと思います。
A、スペイン戦の2失点目はいまだに思い出します。ゴールを決められたマルク ギウ選手はチェルシーでも活躍していて、絶対にいつか悔しさを晴らしたいという思いです。U-17ワールドカップで敗退した時、必ずU-20ワールドカップでスペインにリベンジするという目標を立てました。それを叶えるためにも、まずはアジアカップを勝ち抜かなければいけません。
Q、ここまでのキャンプを振り返っていかがですか。
A、初めは楽しみながら課題にも取り組めていました。ただ、周りができていて、自分ができないことが増えてくると、悔しいという気持ちと焦りが出てきました。早く追いつきたいし、足りないモノを早く補いたいという想いに駆られています。
Q、練習後に居残り練習も取り組んでいたように見受けられます。
A、自分が追加でやらなければいけないところも、山下渉太ゴールキーパーコーチと、井上亮太アシスタントゴールキーパーコーチが付き合ってくれて充実した時間となっています。
Q、課題に思っている部分はどこですか。
A、ほとんど全てに近いです。シュートを止めるところに関しても、FC東京U-18の時にできていたと思っていましたが、今は準備や判断の条件がそろわないと発揮できないという部分もあります。それを継続的にどのような条件下でも発揮できるようにしないといけません。ビルドアップでも、まだまだ相手にとられてしまったり、パスがズレてしまう場面も多くあります。攻守共に課題は多いと思います。
Q、3日後には、チームを離れることになります。
A、開幕スタメンをめざしてやってきたなかで、チームを離れる難しさはありますが、U-20日本代表に選出していただいたので、今はU-20日本代表チームがU20アジアカップで優勝してU-20ワールドカップに出場できるように貢献しなければいけないと思っています。
Text by 馬場康平(フリーライター)