1/23トレーニング
沖縄・国頭キャンプ12日目は、かいぎんフィールド国頭で各ゾーンでの守備を確認し、ゴール前の崩しなどで汗を流した。
前日に今回のキャンプ初となるオフで英気を養い、再び練習グランドに選手たちが集結。ここまでのトレーニングで積み上げてきた練度と精度を追求しつつ、より実戦に焦点を当てた練習メニューも加わってきた。
いよいよ開幕に向け、松橋力蔵監督が始動直後に語った「新しいチャレンジ」にも着手し始めた。その中で、監督は常に「より彼らの良さを引き出したい」という一心で頭を悩ませてきた。キャンプ中も多くの選手とコミュニケーションをとり、さまざまなヒントは得てきたはずだ。それをここからピッチに落として込んでいく作業に入った。
FOCUS ON
オフィシャルカメラマンが選ぶキャンプ写真企画「FOCUS ON」。沖縄・国頭キャンプ12日目は、プロ2シーズン目の小林将天選手に焦点を当てた。今シーズンから就任した、山下渉太ゴールキーパーコーチは今回のキャンプに様々なボールを持ち込み、この日は至近距離で蹴り込まれるバレーボールにアタックするトレーニングが行われた。恐怖心を捨て、ボールに飛び込む小林の目に注目。最後まで目を瞑らず、絶対に止めるという気概に満ちていた
CAMP VOICE vol.10岡 哲平選手
岡哲平選手はルーキーイヤーの昨シーズン、明治安田J1リーグ19試合出場2得点を記録。左サイドバックで起用されるなど、選手としての幅も広げた。さらなる飛躍が期待されるプロ2シーズン目は「チームを引っ張って勝たせる存在になりたい」という。日本中に魂の叫びを響かせるため、岡選手に今シーズンに懸ける想いを聞いた。
Q、プロ2シーズン目が始まります。
A、監督も代わって、これまでとは全然違うやり方に最初は戸惑いもありました。そこで、コミュニケーションをとってくれて、もっとこうしたら良くなるというアドバイスももらいました。今はやりやすいですし、監督の言っていることも納得できています。監督の提示に対するチーム全員の反応も良いので、良い雰囲気でキャンプを過ごせていると思います。
Q、プロ1年目は右肩上がりでゲームに関与するようになっていきましたが、今シーズンは開幕スタメンを狙っていますか。
A、昨シーズンは開幕スタメンを逃しました。悔しさを糧に少しずつですが、しっかりと積み上げていくことができましたし、シーズン序盤から徐々に試合にも絡めるようになっていくことができました。今シーズンは開幕からチームの主軸を担い、チームを引っ張り勝たせられる存在になっていきたいです。それを意識しながらトレーニングにも臨んでいます。遠藤渓太選手や、多くの選手が「優勝しなければいけない」と言葉にしていましたが、僕たちにはその責任があると思ってプレーしています。
Q、木村誠二選手が復帰しました。アカデミー時代の同期と定位置を争ったり、ともに戦うことができることについていかがですか。
A、嬉しい気持ちと、これから厳しい競争が始まる緊張感、プレッシャーもあります。一緒に試合に出場して東京を勝たせたいという想いは強いです。
Q、アカデミーで育った選手たちが、今シーズンも多く在籍しています。
A、スクールに入っている小学生や、U-15、U-18でプレーしている選手たちが、プロになった時に憧れられる存在になりたいと思ってアカデミー時代を過ごしてきました。そこに、アカデミー出身の選手が活躍する意味と価値があると思います。
Q、昨シーズンはサイドバックで起用される試合も多く、魅力の一つであるロングフィードを見せられる場面は少なかった印象です。そこも、もっとファン・サポーターに知ってもらいたいですか?
A、そうですね。昨シーズンはそこの思い切りが出せなかったと感じています。自分の特長なのに、出し切れていなかった。もっと自分はこういうプレーができるんだということを知ってもらうためにも、今シーズンはそこにチャレンジしていきたいと思います。
Q、監督からも主体性を持って成長してほしいという話がありました。
A、重鎮の森重真人選手を見習いつつ、チームを勝たせないといけない、優勝に導かないといけないという責任を持ったプレーを今シーズン見せていきたいです。
Text by 馬場康平(フリーライター)