2/15 横浜FC戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2025.2.14

2/15 横浜FC戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

<試合プレビュー>

いよいよ待ちに待った“力蔵トーキョー”の初陣だ。沖縄キャンプ、小平グランドでの最終調整を経て、アウェイの横浜FC戦で東京が2025シーズンの開幕戦に臨む。松橋力蔵新監督に率いられて厳しいトレーニングを積み上げ、充実の手応えで明治安田J1リーグの初戦を迎えることになった。

新監督が特にフォーカスしているのは、技術にこだわりながらボールを大事にすること、ゴールから逆算して考えること、そして柔軟性を持って素早く正しい判断をしていくことだ。これまで東京の持ち味にしていた鋭い攻撃を大事にしながら、積極的にゴールと勝利をめざすスタイルで新たなシーズンに挑もうとしている。

開幕戦を翌日に控えた14日、松橋監督は泰然自若の姿勢を見せつつ、ここまでのトライに対する充実感を口にする。


「特に何も変わらずですね。もちろん良い開幕を迎えたいと思っていますし、ここまでの準備でも充実した日々を送れています。あとは明日がどんな試合になるか。選手にとっては緊張感もあるでしょうし、僕はそういった不要な錘(おもり)を外してピッチに送り出したい。そのためには僕がまず自分らしくいることが大事だと思っています。監督があたふたしているような姿は選手にも伝わりますから。ここには十分なキャリアを積んできた選手がたくさんいるので、明日は本当に堂々と戦いたい」

対する横浜FCは昨シーズン、明治安田J2リーグで2位に入ってJ1リーグに昇格。リーグ戦38試合で27失点というリーグ最少失点の堅守に加え、総得点60のうち30パーセントをセットプレーから決める勝負強さで混戦のJ2を勝ち抜いた。今シーズンも基本的な戦い方は変わらず、5バック気味に戦う3-4-3システムで、堅守速攻とセットプレーを武器に臨んでくることが予想される。

特に警戒すべきは3バックの一角に入ると見越される福森選手の左足だろう。コーナーキック、フリーキックから高精度のボールを供給するだけでなく、最終ラインから鋭いロングフィードを前線に届ける役割も担うだけに、深い位置でボールを持っていた場合でも一瞬たりとも油断できない存在となる。

Jリーグでは今シーズンからベンチ入りメンバーが20人に増える。選手交代における戦術的な幅が広がるだけに、様々な特徴を持った選手を抱える東京としてはポジティブな側面となるだろう。指揮官がどんな采配を振るっていくかにも注目が集まる。

このゲームから38試合にわたる長丁場の戦いがスタートする。クラブ初のリーグ制覇をめざす指揮官は一戦一戦の重要性を語りつつ、開幕戦が持つ重要性を強調。東京一丸となって地道に進んでいくことを呼びかけた。

「まずは目の前の試合を一つずつ勝っていくだけです。ただ、チームが勢いに乗っていくためには、やはり良いスタートを切ることが大事。横浜FCとの開幕戦はファン・サポーターのみなさんの想いもしっかりと力に変えて、みんなで一緒に勝利のために全力で戦っていけたらと思っています」 


[松橋力蔵監督 インタビュー]


Q、2025明治安田J1リーグの開幕を控え、今の心境はいかがですか。
A、良い開幕を迎えたいですし、ここまでの準備期間も充実した日々を送ることができました。横浜FC戦がどうなるか、というところですね。

Q、選手に対して、何かフォーカスして伝えたことはありましたか。
A、特段はありません。まずは、僕自身が自分らしくいることが大事だと思いますし、例えばオドオドしたりバタバタしてしまうと、それが選手に伝播してしまいます。地に足をつけ、チームとして堂々と戦いたいです。

Q、相手の印象を教えてください。
A、強度の高い守備や身体能力を活かした攻撃、セットプレーなど横浜FCが持つ強みは大きく変わっていない印象です。セットプレーについては、攻守において一つのポイントになると思っています。膠着した状況を打開することもできますし、両チームの高さが活きてくると思います。


[選手インタビュー]

<森重真人選手>


Q、2025シーズンの開幕を控えるなか、今のコンディションやモチベーションはいかがですか。
A、沖縄キャンプから継続してコンディションは良いです。リーグ戦が開幕することで必然的にモチベーションも高まってくると思いますし、両方をうまく良い方向に進めていきたいです。

Q、チームとしての完成度や手応えの部分はいかがですか。
A、チームとしての完成度は入口部分だと思っています。チームとしてやるべきことと伸びしろ、可能性はまだまだあると思います。試合を重ね、改善と成長を繰り返して前に進むことでチームとして成熟していくと思っています。まだ入口という危機感も当然ありますが、それを良い緊張感に変換できているとも感じています。

Q、その緊張感は具体的にどのようなものですか。
A、僕自身の持ち味をピッチ上で表現することがチームに貢献できるポイントだと思っていますし、具体的に細かく“こうしなければいけない”というようなものはありません。チームとしてやるべきことやルールのなかにも自由度はあると思いますし、そのなかで自分の力を発揮できることをとても楽しみにしています。

Q、新シーズン開幕に向けて、意気込みをお願いします。
A、順調に進む時、うまくいかない時、色々な局面があると思いますが、どのような時も全員が同じベクトルで戦うことが大切です。ファン・サポーターのみなさんもクラブとともに、2025シーズンを戦ってくれたら嬉しいです。横浜FC戦はアウェイでの試合になりますが、熱い応援をよろしくお願いします。


<俵積田晃太選手>


Q、プロ3年目の今シーズン、特に意識していることはありますか。
A、特に意識していることはないですし、これまで継続して取り組み続けていること、自分のやるべきことをピッチで表現するだけだと思っています。具体的には、チャンスメイクや得点に絡むプレーを増やして、ゴールやアシストなどの数字にこだわっていきたいです。

Q、沖縄キャンプや練習試合を経て、今の手応えを教えてください。
A、キャンプや練習試合などもありましたが、実際の公式戦を戦ってみないと分からないことも多いと思っています。チームとしての雰囲気は良いですし、全員が目標として掲げているリーグ優勝をめざして、今シーズンも戦いたいと思います。

Q、チームがめざすサッカーをどのように表現したいですか。
A、まずは勝利にこだわる姿をプレーで示したいと思います。トレーニングから松橋力蔵監督もよく結果にこだわることを口にしていますし、意識していきたいと思います。