青赤レポート vol.1

REPORT2025.2.19

青赤レポート vol.1

FC東京の“今”を伝える『青赤レポート』が本日からスタート。小平グランドや、スタジアムで転がるボールを追いかける選手、スタッフの日々をファン・サポーターのみなさんにお届けします。


FOCUS ON ~今週の一枚~


微笑ましい姿が小平グランドにあった。

「僕も大人になったんですかね」

その当事者である塚川孝輝はそう言って笑った。2月16日(日)の関東大学選抜との練習試合後だった。慣れないポジションで四苦八苦するペク インファンに対し、塚川がホワイトボードにマグネットを並べて優しく動き方を教える光景を写真に収めた。

「僕も昔そうでしたし、分からないことを伝えられるなら伝えたいと思ってペクに話し掛けました。サッカーはチームスポーツですし、僕も一人で何かできる選手ではないし、人と人とのつながりで生かされている選手だと思っています。そういう風に思って、ちょっと迷ったけど、ペクに伝えようと思いました」

塚川は「他に分からないことはない?」とペクの疑問にも一つひとつ答え、即席のサッカー講座は20分近く続いた。

「ペクだけじゃない。今のサッカーをやろうと思ったら一人ひとりが考えてプレーしないといけない。どこが数的優位なのか、どうやれば相手が出てくるのか。相手ありきだと思うので、そこを全体が見えるように共有できないと、つながることはできない。パスのタイミングは一瞬しかない。相手が中を締める前にダイレクトで届けるには、やっぱりつながりが生まれないといけない。自分も30歳になったし、できることをやっていきたいです」。

塚川の優しさと、選手として大切にしていることを垣間見た瞬間だった。

(文中敬称略)

 Text by 馬場康平(フリーライター)


 「選手に聞いてみた気になる○○」


2025SOCIO・OFFICIAL MEMBERSHIPのみなさまに募った質問を選手にぶつける企画「選手に聞いてみた気になる○○」。

今回の「気になる○○」は、横浜FC戦でチームを勝利に導く決勝ゴールを決めた白井康介選手が登場。気になる質問を直撃インタビュー。
いただいた質問の一部を表記の関係上、加筆修正している場合がございます。あらかじめご了承ください。

Q、試合前にご飯をたくさん食べると拝見しました。具体的にどのようなメニューなのか、食事で意識していることを教えてください。(ハンドルネーム・ハルンパさん)
A、普段の食事では栄養バランスを中心に考えています。一番気にしていることは、たんぱく質の量です。アスリートとして筋肉が細くならないようにするため、意識して摂取するようにしています。試合前の食事量も多く摂取することで、試合で走り抜くエネルギーを蓄えるようにしています。試合の前日、前々日は糖質の補給という意味でも多く摂取しています。

Q、試合前のルーティンを教えてください。(ハンドルネーム・みー子さん)
A.キックオフ直前のタイミングで叫んでいます。実は一人で叫んでいるので、もし良かったら注目してください(笑)。あとは、寝る前のストレッチは欠かせません。試合前に限らず、日々のルーティンとしてストレッチは行っています。

Q、幼い頃から足は速かったですか。どのような練習をして速くなったなど、秘訣があれば教えてください。(ハンドルネーム・りっちゃんさん)
A、幼いころから足は速かったと思いますが、特段トレーニングなどはしていませんでした。ですが、プロサッカー選手になって、怪我に直面したことや足をよくつっていたので、走り方を変えました。走り方を変えたことで、怪我も少なくなりましたし、大幅に改善されたと思います。小学生の時に走り方などを教わっていたら、もしかすると今よりも速くなっていたかもしれませんね。